「今が一番楽しい」と思えるUNI-cast 。日本の貿易窓口を支える物流会社の魅力を聞いた

ピンク

written by ダシマス編集部

愛知県春日井市に本社を持つUNI-cast株式会社(以下:ユニキャスト)は、航空貨物を中心に、海上・特殊貨物を専門的に扱う物流会社です。「日本から世界へ、世界から日本へ」の志のもと、日本の貿易窓口を支えています。

今回はそんなユニキャストの事務、榊原舞(さかきばらまい)さんに取材。「今が一番楽しいです」と笑顔で語る彼女。そんな榊原さんにユニキャストで働く面白さから、会社のリアルな雰囲気まで伺いました。

事務:榊原 舞(さかきばら まい)さん

事務:榊原 舞(さかきばら まい)さん

高校卒業後、美容室の受付事務や物流会社で大型ダンプカーのドライバーとして勤務後、ユニキャストに事務職として入社。過去の経験を活かし、大型トラックのハンドルを握ることも。

執筆:かわぐち ももえ

執筆:かわぐち ももえ

新卒でPRコンサルタントとして、幅広い業界のPR活動に従事。その後、事業会社にて自治体のイノベーション創出支援を中心としたプロジェクトPRを担当。 現在は、食を中心としたブランディングに携わるかたわら、PRとブランディングの知識を掛け合わせたインタビューライターとして活動中。5歳児の母。

事務とドライバーのオールマイティーで活躍

――榊原さんの今の役割を教えてください。

事務を任されており、メールや電話、FAXで配送依頼を受け、お客様対応をすることが主な役割です。今年(取材:2023年4月)で2年目になります。

 

――昔からずっと事務のお仕事をされていたのでしょうか。

事務職に就いたのはユニキャストに入社してからです。前職では、4年間ほど大型ダンプカーのドライバーとして別の物流会社に務めていました。

 

――なぜユニキャストに転職されたのですか。

今後のライフステージを考えると、ドライバーを続けるのは難しいと思ったからです。

元々、トラックドライバーに対して「かっこいいな」という憧れがあって、ドライバーになりました。この仕事は朝が早く、夜は遅いというハードなものだったので、同年代の女性の平均よりも多くのお給料をいただいていたかもしれません。仕事内容にもお給料にも不満はなかったのですが、今後、結婚などのライフステージを考えたときに、ある程度定時で帰れる仕事がいいなと思い、事務職へ転職することを決めました。

また、転職する際にユニキャストがいいと思ったのは、他の物流会社にはない特別感があったからです。ユニキャストの事務所は中部国際空港セントレアの空港内にあり、航空貨物を中心に、海上・特殊貨物を専門的に扱っています。空港は立ち入り許可パスが必要な特別な場所。そんな職場で働けると思うとワクワクしたし、私の周りにも空港で働いてる人はいませんでした。それでユニキャストで働きたいと思ったんです。

 

――実際、転職してみていかがですか。

今まで働いてきたなかで、一番いい仕事ができていると感じています。実は事務になった今も、ときどき依頼があれば空港内でトラックに乗ることがあるんです。「事務とドライバーの両方で、オールマイティーに働くことができる人は他にいない」と言われるのがとても嬉しくて。

トラックは空港の滑走路も走れるのですが、試験に合格したドライバーしか走ることはできません。私もその試験に合格し、先日、飛行機の隣を走ってきました。事務の仕事をしながらトラックにも乗れるなんて思ってもいなかったので、気分転換をしながら働かせていただいています。

 

――ご自身に合った職場でよかったですね。これまで大変だったことはありますか。

専門用語が多いところです。事務はお客様とやり取りすることが多いため、貿易業界独特の専門用語を使いこなすことが大変に感じました。

輸出入の航空貨物の運搬なので、免税だけでもさまざまな用語があります。たとえば保税輸送という意味の「OLT」。指定保税地域や保税蔵置場などの相互間を、外国貨物の状態を保ちつつ運送するという意味です。

一般的な物流会社ではあまり耳馴染みのない言葉かもしれません。ユニキャストではお客様も専門用語を使うことが当たり前なので、事務の私も知っておく必要があります。インターネットで調べたり人に聞いたり、新しい言葉をひたすら地道に紙に書き声に出して覚えました。2年間でだいぶ習得し、今は専門用語がわからずに困るということはなくなったかなと思います。

 

――榊原さんが仕事をする上で大事にしてることを教えてください。

一言でいうと、「信頼」です。お客様に対してはもちろん、社内に対しても信頼関係を築くことを意識しています。信頼を得るためにも、まずは自ら行動することが大事です。

また、行動する前に自分が発する言葉もしっかり考えるようにしています。私の言葉を受けて、相手の方はどのように感じるのか、言葉がどういう風に伝わるかを考えコミュニケーションをしています。 
 

社内外問わずコミュニケーションと気遣いを大切に

――ユニキャストでの仕事の面白さを教えてください

コミュニケーションが活発なことです。お客様とは明るく話すことを心がけているのですが、そうするとお客様も明るいリアクションで応えてくれます。

空港の同じ敷地内には、取引している会社の出張所や事務所があるので、書類や伝票を受け取る際は直接顔を合わせることが多くて。基本は電話やメールでのやりとりですが、時には対面で気軽にお客様とコミュニケーションができるのは楽しいですね。

 

――ユニキャストではどんな人が働いていますか。

みんな個性的で面白いですよ。営業気質のコミュニケーションが得意な人や、ツッコミをして場を盛り上げる人など、いろいろな人がいます。

ドライバーさんが事務所に伝票を受け取りに来た際にはよく話しますし、みんな仲良く和気あいあいとした雰囲気です。

 

――ユニキャストのここがすごい!という特徴を教えてください。

まず、扱っている機材自体の豊富さですね。さまざまな車種のトレーラーを扱っていて、機密機械から重機までなんでも運搬することができます。

積み荷に関しては、フォークリフトで荷物を積むだけではなくて、バラ積み貨物といって、1個20kgの荷物を300個近く積み上げる仕事もあります。ドライバーの年齢を考慮し配車を考えていますが、ドライバーのみなさんはどんな貨物でもしっかり対応してくれていています。

ユニキャストのお客様は大企業のお客様ばかりです。海外から輸入したものを全国の商社や企業まで運んでいます。引越し荷物から飲食チェーン店が扱うマグロまで、品目や業種を問わずさまざまです。 

他にも、有名アーティストのライブがある東京ドームにライトアップ機材を届けたり、巨大なしゃちほこのレプリカを沖縄の展示会場まで運んだこともありました。

扱うものが特殊な上に種類も多い。対応できる荷物の幅は、どこにも負けないのではないかと思います。自社ながら素晴らしい技術だと思っています。

また、大量の荷物を積荷している際は、「積荷しているところが見えたので手伝いに来ました」と、近くにいるドライバーさんが応援にきてくれることもあります。気遣いができる方々ばかりで、本当に自社の従業員ながら感心することが多いですね。

 

――お客様からの反応はいかがでしょうか。

「ユニキャストに配送してもらいたい。またぜひお願いします」と言っていただくことが多いです。

あと「街中を走ってるトラックを見て気になった」と、お電話をいただいたこともあります。トラックをすごく綺麗にしていると感じ、きちんと管理をしているという印象を持っていただけたようで。

トラックは大事な商売道具ですからドライバーさんたちは定期的に洗車、整備し本当に大事に扱っています。そうした日々の心がけが街中を走るトラックを通じて伝わるのは嬉しいですね。

あと、会社全体として社内外問わずコミュニケーションはとても大事にしています。たとえば納品先に予定より早く到着した場合、トラックは大きいので一時停車しておける場所が少ないです。そのため、ちょっとの時間とはいえ、配送先の周辺で停車しているとご迷惑をおかけしてしまいます。ですがお客様と日頃からコミュニケーションを取り、良好な関係を築いているので、こうした状況でもクレームになるようなことはほとんどありません。

商売道具であるトラックを大事にし、モノを運ぶだけでなく積極的なコミュニケーションや相手への気遣いをとても大切する。ここはそんな会社だと思います。
 

健康管理をたのしく、和気あいあいとした雰囲気が魅力

――会社として、社員の健康や体調管理はどうされていますか。

しっかり休んでから出勤してもらうようにしています。ハードスケジュールの翌日は休みにするなど、ドライバーの健康を考えてスケジュールを組む。きついと感じる仕事が続くことがないように、スケジュールの管理は徹底しています。

運送依頼が急なタイミングやスケジュール係が不在の場合もあるのですが、その際は前職での地理の知識を活かし、私がスケジュールを組むこともあります。

最近は、みんなの運動不足を解消しようという社長の発案で、会社全体で万歩計アプリを始めたんです。アプリのおかげで私も毎朝散歩するようになりましたし、歩く前に比べると体調もよくなったと感じています。

あと、万歩計アプリの情報は従業員全員で共有され、歩数の順位が分かるようになっていて。大の大人が「俺が一番歩いた!」と、社内で歩数を競い合って楽しんでいるのは、見ていて面白いですよ。もっとも歩数が多かった人には金一封を贈呈してるからというのもあるかもしれないですが(笑)、私が記憶しているなかでは1日に1万歩を超えてる人もいて、みんなやる気満々です。

 

――和気あいあいとした雰囲気を感じます。こうしたアイデアは社長が考えられるのでしょうか。

そうですね。社長は前々から従業員の健康面を気にしていたので、その一環で始まりました。他にも事務所には水素水のウォーターサーバーを置いていて、しっかりと水分補給ができるようにもしています。従業員たちの意見も柔軟に反映しつつ、職場環境を整えてくれているのはありがたいと思っています。
 

職場も人もいい雰囲気でとにかく今が一番楽しい

――ユニキャストでは未経験で事務職やドライバーにもなれますか。

ユニキャストでは、未経験でもイチから仕事を教えるので安心して仕事をしていただけると思います。社長も上司も丁寧に教えてくれますし、ドライバーや事務員も教え合う風土があります。みんなが互いに気を引き締めあいつつも安心できる職場環境です。

私も入社した当初は、事務経験がまったくありませんでした。専門用語も難しく、お客様の対応の仕方もわからないことばかりでしたが、「こういう場合はこういう話し方をするといいよ」と、相手の気持ちに寄り添ったアドバイスも含めて、丁寧に教えてもらいました。

未経験でも安心して仕事をやってこれたのは、こうした先輩方の教えがあったからです。

 

――ありがとうございました。最後にこの記事を読まれている求職者へのメッセージをお願いします。

私にとってユニキャストは今までの経験が全て活かせる職場です。高校卒業後、美容院の受付として接客業をしていた頃から人とのコミュニケーションが好きだったのですが、こうした経験は今の仕事でも活かせていると思っています。

とにかく今が働いていて一番楽しいんです。これまでのスキルも活かせるし、一緒に働く人たちの雰囲気もいいので本当にいい環境で仕事ができているなと感じています。自分がドライバー未経験だったとしても、同じように思ったはずです。

そう思うほどに、ユニキャストでの仕事に満足しています。

私と同じように、人と接することが好きな人とぜひ一緒に働きたいです。空港という特別な場所での仕事は、非常にやりがいがあるので少しでも興味があればぜひ!

 

取材後記

ユニキャストは空港から日本の貿易を支える物流の職人が集結した会社だと感じました。社内外問わず相手のことを気遣い、コミュニケーションが活発で和気あいあいとした会社の雰囲気。取材中、ニコニコしながら自社の話をしてくださる榊原さんから、十分に伝わってきました。そして会社にとっても、事務もできてドライバーもできるオールマイティな榊原さんは貴重な存在でもあります。企業と働き手がWin-Winな関係になればみんながごきげんでいられる。本記事がそうしたWin-Winなつながりをつくるきっかけとなれば嬉しく思います。

 

UNI-cast株式会社について

・ホームページ:https://uni-cast.info/

・採用情報:https://uni-cast.info/recruit/

 

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