時に競いながら、リスペクトし合ってきた。異業種からグローバルパートナーズへ転職した営業対談

ピンク

written by 田野百萌佳

今回は法人営業とは全くの異業種からグローバルパートナーズ(以下GP)に転職した、営業マネージャーの大竹さん、プレイングマネージャーの古賀さんにお話を伺いました。

同じ事業部の先輩・後輩でありながら、ライバル同士の時期もあったというお二人。そんな中で抱いていたお互いへの印象や聞いてみたかったことも交えて、お二人の働くうえでの価値観に迫ります!

大竹達也

大竹達也

YouTube営業部 マネージャー
空調設備工事の職人を経て、GPへ入社。相手に本音で歩み寄り、言葉の節々から思いやりが溢れる優しい兄貴的存在。大切にしているキーワードは「信頼」。

古賀多聞

古賀多聞

YouTube営業部 プレイングマネージャー
スポーツ系の専門学校を卒業後、スポーツジムのトレーナーを経てGPへ入社。 筋トレや英語の勉強など、関心を持ったことに対しては周りを圧倒させるほどのめり込み、結果を出すという能力の持ち主。

異業種からの転職で法人営業を始め、結果を出せるようになるまで

ーーーお二人には異業種からGPへ転職して営業活動をしているという共通点がありますが、お仕事で接点を持つことも多いのですか?

 

大竹:あまりないんです。少し前に同じYouTube事業部で営業していたのですが、お互い違うチームだったので直接的に関わることは少なかったですね。GPの営業は各事業部内でさらに3,4人のチームに分かれて数字を追うので、競い合うことも多い関係でした。でも、ライバルチームにいる多聞が新人ながらに大きな数字を積み上げているのを見て「あいつどんな営業してるんだろ?」ってすごく気になってたんですよ。

 

古賀:本当ですか!僕も大竹さん含め現在のマネージャー陣がサブマネージャーだった時に、毎回目標達成して表彰されていたりインセンティブを何十万、何百万と貰っているのを見て「すごいな...」と思っていました。

 

ーーー仕事での接点は少ないながらも、お互いのことが気になっていたんですね!

ーーー古賀さんはスポーツジムのトレーナー、大竹さんは現場職人という経歴をお持ちですが、なぜGPへの入社に至ったのですか?

 

大竹:俺、多聞から先に聞きたいわ。

 

古賀:僕からですか。(笑)
トレーナー時代の給料が安かったので、もっと稼げるようになりたかったんです。「稼げるといえば、英語を使う仕事だ!」というイメージがあったので、まずは英語を話せるようになるために海外留学を考えました。具体的にフィリピンに3ヶ月間、オーストラリアに1年間留学しようと計画していたのですが、肝心な留学費用が賄えなくて。親に相談すると「TOEICで750点以上取ったら留学費用を出してあげる」と言ってもらえたので、独学で英語を勉強し始めました。1年経って750点には到達したのですが、話せるレベルにはならなかったので仕事を探すことにしました。そんな時にGPの求人を見つけたんです。「英語が話せなくても、営業未経験でもセブで働ける」という内容を見て、「自分にも海外で英語を使って仕事をするチャンスがあるんだ!」と思ったのが入社のきっかけです。

 

大竹:僕も多聞と同じで、もっと給料の高い仕事に転職しようと思ったんです。もともとはつなぎを着て現場に向かい、空調設備工事の職人をしていました。続けるうちに腕は上がってきましたが、会社が親方と僕と友達という3人だけしかいない小さい規模だったので、どうしても給料を上げるのが難しかったんですね。「このままだとまずいな」と思い30歳になる年に転職先を探し始めて、GPのYouTube営業の求人を見つけました。人と話すのが好きだったのと「営業でどこまでいけるんだろう?」という興味も湧いたので入社を決めました。

 

ーーー営業未経験から転職した当初、大変なことはありましたか?

 

古賀:GPで扱う商材の価格設定に戸惑いました。単価が何百万円単位の商材もあるので「自分にこれが売れるのかな?」という不安が一番強かったのを覚えています。

もうひとつ驚いたのは中途入社なのに同期が10人くらいいて、みんなでガッツリ研修を受けてから営業をスタートしたこと。GPの新人は入社したら教育事業部の研修を受け、一定の基準をクリアしたら本社に配属されるという流れなんです。教育事業部は本社とは違う場所にある教育施設みたいなところなんですけど、本社みたいに綺麗なオフィスではなくて。壁に社訓や社歌の歌詞が貼られていて、正直最初はブラック企業なのかな?って思いました。(笑)

 

大竹:(苦笑)

 

ーーー大竹さん苦笑いしてましたけど(笑)

 

大竹:今、自分が教育事業部で新人教育をする立場なんですよ。多聞の言う通り本社と全く環境が違って。また僕自身も心苦しく感じることがあるのですが、良くも悪くも数字で評価されることの多い環境なので、確かに戸惑ってしまう子は少なくないと思います。
しかも多聞が教育事業部にいたのは、当時教育事業部の責任者だった出口さんが相当気合入れてた時だったからかなり厳しかったんじゃないかな。(笑)

 

ーーー以前出口さんにもお話を伺ったのですが、「部下に達成感を味わわせてあげたいという思いがかなり強かった」とおっしゃっていました。実際に出口さんのもとにいたのが古賀さんだったんですね!

 

古賀:そうですね。

 

ーーー大竹さんはいかがですか?

 

大竹:僕も最初は全然売れなくて。毎日帰りの電車では同期と「いつ辞める?」という話をしていました。

 

ーーー具体的には何がしんどかったですか?

 

大竹:営業トークを身につけるために先輩の録音を毎日聞いて覚えるのですが、僕暗記がすごく苦手で。それがしんどかったですね。覚えたとしても、いざお客様と対面すると緊張で何も話せなくなるんですよね。
肝心なのはお客様の話を理解できること、自分の話を理解してもらうことだと知って、そのために緊張せずに本音で会話することを意識するようになりました。それから数字が追いついていくようになると、自分に自信がなくても数字が成長を表してくれることに希望が持てるようになってきました。

 

古賀:僕はもともと人と喋るのは得意な方だと思ってたんです。ジムでも新規のお客様に入会の説明をしたり、パーソナルトレーナーとしてお客様に運動や食事の指導もしていたので。でも法人相手の新規開拓営業だと、すでに自分たちのサービスに興味を持ってくれている方を対象としたトークをするわけではないので、そういった方に「こうした方がいい」と理解してもらうのはやっぱり難しかったですね。

 

大竹:いや、でも、多聞めちゃめちゃすごいですよ。売上もインセンティブも圧倒的1位とってます。すごい時代来たなと思ってたんです。本当にどうやって数字取ってるの?

 

古賀:お客様先に訪問したら、自分からは帰らないようにしてました。(笑)「必ずその場で承諾してもらう!」という気持ちで。本当に嫌がられない限りは、何か困ってることがないか深掘りしていますね。

 

ーーーものすごい根性ですね。元々GPに入社したきっかけは「英語を使う仕事がしたい」ということでしたよね?実際に入社して配属されたのはYouTube事業部ですが、それでも粘り強く頑張れる理由はどこにあるんですか?

 

古賀:自分のためになると思っているからです。自分に足りないところをもっと成長させたいという思いが強いんです。またGPに入社して、自分は「この人のために何かやりたい」と思った時に力を発揮できるタイプなんだと気づきました。自分のチームのサブマネージャーを勝たせたい、ですとか。

 

ーーーそれが数字に直結するんですね!面白い!数字が取れるようになってからは、どんな気づきを得ましたか?

 

古賀:入社した当初は自分が数字を積み重ねることにしか意識がなかったんです。でも社長がそのことに気づいてアドバイスをくれました。例えば「自分が売れるのは、YouTubeという仕組みがあって、今取り扱っているサービスを企画した人がいて、こういうマーケティングをした人がいるからだ」など、自分が直接は携わっていないところまで理解するのが大事だと。それに気づいてから視野が広がりましたね。

 

大竹:たしかに、自分の数字のことばかり考えていたら何も得られないよね。
僕も「人から信頼してもらえて初めて喜べる」という気づきがありました。何百万円の契約をいただくのってよほど自分を信用してもらえないと叶わないこと。色んな経営者と商談を積み重ねていると、自分だったら取れた案件、逆に自分だから取れなかった案件が出てくると思うんですよね。それってやっぱり、お客様との間で「この人になら相談できる、安心してお金を預けられる」という信頼関係が築けるかが大事になってくると思うんです。

 

ーーー信頼を築けるようになるまでにはどんな努力をしてきたのですか?

 

大竹:わからないことがあれば、理解できるまでその場で聞きまくってました。また「相手がされて嫌なことは相手にもしない」ということですね。人それぞれ価値観があるので嫌だと思うボーダーラインにはもちろん違いがありますが、「自分がこの人だったら、こう言われたら伝わりやすいだろうな」と考えるようにしています。あとは本音で話すこと、ですね!

 

ーーー「わからないことを放置せずにその場でクリアにしていく」「相手目線で考える」その積み重ねが信頼に繋がるんですね。

 

質問コーナー!実力を認め合ってきた二人が、お互いに聞いてみたかったこと

 

ーーーここまでお二人が異業種からGPへ転職し、法人営業を経験してみてのお話を軸に伺いました。ここからは質問コーナーです!事前に考えていただいた、お互いに聞いてみたかったことにスポットを当てていきましょう。

 

1.部下と接する上で心がけていることは?

 

ーーーこちらは古賀さんから大竹さんへのご質問ですが、聞きたかった理由はありますか?

 

古賀:僕、正直マネジメントに苦手意識が強くて。大竹さんの部下への接し方がすごいなと思っていたんです。どんなことを大切にしながら部下と関わっていますか?

 

大竹:そうだ、多聞悩んでたんだよね。部下との関わり方に限らず言えることだけど、自分の中で当たり前だと思っていることでも部下にとっては当たり前じゃないんだよね。営業中に自分では当たり前に出来るような切り返しも、やっぱり今まで経験を積んできたからこそ出来ることだったりする。また同じ伝え方でも人によって感じ方が違うこともあるから、それを掴んでいくためにはやっぱり部下とも本音で向き合う必要があるよね。そのうちに「この子はこう言われたらやりやすいだろうな」「この子はこんな言い方されたら嫌だろうな」という感覚が掴めるようになるよ。冗談でもなんでも、遠慮なく言い合えるくらいお互いを理解できるようになれたら、マネジメントもうまくいくと思う。

 

古賀:まさしく、僕にとって当たり前のことが相手にとっては当たり前ではなくて、それを理解できずに良い関係性を築けなかったことがあるんです。逆にプレッシャーを与えてしまって、どうすればよかったのかな?って...。

 

大竹:難しいよね。人の悩みを聞くと相手の気持ちがわかるようになるんじゃないかな。自分は悩まないことでも、他の人はめっちゃ悩むことだったりするよね。でもさ、悩みって本音じゃん。本音を言ってくれる分だけ、多聞のことを信頼してくれてるってことだと思うんだよ。多聞も悩みを相談されたら嬉しいんじゃない?

 

古賀:嬉しいです。

 

大竹:うん。悩みを聞こうと歩み寄るのが一番いいと思うよ。

 

古賀:ありがとうございます!わかりました!

 

2.「仲間」とは?

 

ーーー こちらは大竹さんから古賀さんへの質問ですが、深いですね。

 

大竹:すごく深い質問ですよね。(笑)というのも、GPってチームの力が強いんです。営業でも個人だけではなくチームで数字を追うし、みんな仲良いし。でも多聞は1人でも結果を出して突っ走れるタイプだと思っていて。そんな多聞はどんな人のことを信用するのか、多聞にとって仲間って何なのか聞いてみたかったんです。

 

古賀:仲間ですか...。友達だと一緒にいてただただ楽しい人、仕事だと一緒に向上心を持って成長していけるような人、ですかね。仲良かったり、それこそ悩みを相談したりするのはそういう人が多いですね。

 

大竹:向上心か!多聞らしい。

 

古賀:大竹さんはどうですか?

 

大竹:俺はやっぱり、この人にならお金預けても大丈夫って思える人かな。

 

ーーー大竹さんのキーワードは、やはり「信頼」なんですね!

 

3.尊敬できるのはどんな人?

 

ーーー こちらはお互いに挙げていただいていましたね。大竹さんいかがですか?

 

大竹:責任転嫁しない人かな。自分も部下を持って感じるのですが、部下が目標を達成できなかったり、教えたことができなかったりするのって、上司にも原因があることがほとんどなんですよね。そうやって受け止めるのはなかなか難しいのですが、それができている方はやっぱり尊敬します。そんな方が上にいると「この人のために頑張ろう」って思えるようにもなります。多聞はどう?

 

古賀:僕にないものを持ってる人ですね。そういう方から自分に足りないところを沢山学ばせていただきたいんです。それこそマネジメントの面だと大竹さんのことを一番尊敬してます。営業面だとグローバル人材事業部の流尾さん、出版事業部の瀧さんは年も近いのにサブマネージャーとして結果を出していてすごい。僕より後に入社した人や、YouTube制作部など営業以外の方もみんなすごく頑張っているし尊敬します。もちろん社長や役員の皆藤さん、出口さん、宮本さんなどマネージャークラスの方も!

 

大竹:ありがとうございます(笑)よく考えると世の中の人全員、自分に足りない部分をもってるよね。色んな人のことを見て自分との違いを考えられる多聞がすごいよ。

↑古賀さん(真ん中)とGPの仲間たち

 

ーーーお二人とも会社軸でお話してくださったと思いますが、会社という枠をとっぱらって尊敬できる人はいますか?

 

大竹:僕の親父です。僕が小5の時に母が再婚した継父で、兄弟くらいの年の差なんですけどね。営業の仕事をしているので少なからず影響を受けてます。本当に自分に厳しくて、何にしてもタイムスケジュールを決めて逆算して行動するような人なんです。勉強熱心なところもあり、それこそ自分に足りないものを持っている人です。

 

古賀:僕も家族ですね。家族みんな勉強ができるんですよ。特に妹は部活と両立しながら入学難易度の高い高校を卒業して、国立大学の医学部に進学したんです。妹が受験生の時、僕が夜中の2,3時くらいに飲み会を終えて家に帰ったことがあったのですが、その時間にも部屋で勉強してて。「ここまでやってるのか」と驚きましたね。また妹とは正反対な僕が学校で何度怒られても道を正してくれた両親のことも尊敬していますし、感謝しています。

 

ーーー素敵です。お二人とも、この質問コーナーで普段なかなか話さないことが聞けたのではないでしょうか?

 

大竹:そうですね。普段「多聞にとって仲間って何?」「どんな人が尊敬できる?」なんて聞かないですからね。(笑)

 

ーーーそうですよね!私も大竹さんの情の厚さ、古賀さんの成長意欲の高さがよくわかりました!

 

視野が広く、信頼されるイントレプレナーへ。GPで成し遂げたいこと

 

ーーー最後に、今後の目標を教えてください!

 

大竹:野望ですが、今教育事業部で一緒に働いている部下たちとの会社を作りたい。(笑)みんな本当に頑張ってるし、まさに信頼しあってて仲良いんですよ。今だけじゃなくて、ずっと一緒に働いていきたいくらい。なので彼らを一人前に成長させて、本社に負けずに「ここだけで1つの会社を築けるんじゃないか?」と思われるくらいのチームを築きたいですね!

 

古賀:短期的には今携わっているYouTube事業をもっと拡大させたいです。長期的には周りをよく見ながら戦略的な考え方ができる人になって、営業もマネジメントも商品設計も任せてもらえるようになりたいです。入社したての頃は「もっと営業で稼ぎたい」「どんな商材でも売れるようになりたい」と営業のことだけ考えていましたが、最近はまさに会社が育成を目指す「イントレプレナー(社内起業家)」に自分もなりたいと本気で考えているんです。そのためにもちょうど今中小企業診断士になるための勉強をしていて、まずは来年合格を目指しています。GPにはスキルアップしながら稼げる環境があるので、常に1年先の成長を目指していきたいと思います!

 

取材後記

未経験で入社し、営業マネージャー、プレイングマネージャーとして活躍中のお二人。お互いに実力を認め合いながら、それぞれの考え方を吸収し合う姿が印象的でした。お二人の大切にしている価値観、スキルだけではなく周りを思いやり信頼すること、向上心を忘れないことの大切さをひしひしと感じました。大竹さん、古賀さん、ありがとうございました!

この記事をシェアしよう!

  • hatena