忠恕(ちゅうじょ)

レッド

written by 田野百萌佳

言葉:吉田誠吾(@hi-seigo

2021年12月26日(日)8:22 京都⇆豊岡 山陽線が大雪のため運転を取り止めた。今年最後の豊岡出張は泣く泣くオンラインで放課後起業クラブ4回目を実施した。泣く泣くには理由がある。直接あって、どうしても伝えたいことがあった。それは放課後起業クラブに参加してくれている高校3年生の2人が大学に合格。直接あって「おめでとーーーーー!」って伝えたかった。握手してハグしたかった。

 

 

2021年を振り返って

12月28日(火)19:46  誰もいなくなったオフィスの会議室。2021最後の内省=振り返りをホワイトボード、紙とペンで脳内整理。ただ昨日の忘年会で浴びたアルコールが分解できず、ちょいちょい思考の邪魔をする。アルコール度数9%の缶酎ハイは、野生のカバと同じぐらい凶暴だ。

二日酔いでカラダにダメージを抱えている今、ちょっとセンチメンタルなバラードを聴こうと自然と曲を捜索。忘年会でも選曲されていたエリーザさんのEppure Sentire(エプーレ・センティーレ)。とある日本人ラッパーの元ネタでもあるこの曲。イタリア語で意味を調べてみると「それでも感じるわ」と表示される。思わず「今、酒しか感じねーよ」と、誰もいない会議室で1人つぶやいた。人間の脳は、面白い。音楽が流れたシーンをセットで連想してしまうものなのだ。必然的に昨夜のことを思い出す。

昨夜の忘年会、インサイドチームを牽引するダビデ(鈴木)はまわりがピザ、アルコールを胃袋に放り込みはじめてもなお、次回のセミナー集客に向けて改善に余念がない。集中力に脱帽である。今年最大の瞬間風速は、ダビデ筆頭に、扇屋、火種沸騰屋(一般的にはマーケティング、インサイドチーム)の量から質の改善により、11月集客ギネスをうみだせたことだ。

忘年会のエンディング動画でもメッセージを綴ったが、改めて。「2021年一緒に駆け抜けてくれてホント〜〜〜にありがとう」この気持ち、やっぱり全員対面で伝えたいもんです。だって人間だもの。

参照:インビジョン組織図

 

「忠恕」=思いやり

前フリが長すぎですね。ここから本題です。2021年最後の締めくくりのコラム、なんで「忠恕」というコトバを選んだのか?それは静岡県浜松市に本社のある夜のお菓子「うなぎパイ」でお馴染み、春華堂さんの影響なんです。今年、とあるプロジェクトがスタート。打ち合わせの際に、「吉田さん、徳川家康のサインで忠恕ってコトバが使われていたの、知ってます?」と。

江戸文化は、「規律と思いやり」を重じて、15代260年以上の繁栄をもたらした個人的にリスペクトしている文化。その核となるコトバ「忠恕」を知らない自分の無知さに、伸びしろしか感じていません(絶賛、ポジティブ思考)。浜松からの帰りの新幹線、さっそく「忠恕」の捜索を開始しました。

参照:春華堂

 

「忠恕」孔子、徳川家康、渋沢栄一も愛したコトバ

忠恕の語源を調べると、忠はなかの心、恕は女性のような優しい言葉を心がける。つまり、忠恕=思いやり。「自分の良心に忠実であることと、他人に対する思いやりが深いこと」という意味。 「忠恕」は、孔子の説いた「仁」(儒教の最高の徳、道徳や政治の根本となるもの)の基本です。 論語の一節に『夫子の道は忠恕のみ』とあります。要するに、孔子が「私の道は一つのことで貫かれている。それが忠恕だ」。あらためて論語、再読します。

実業家、紙幣の肖像人物、大河ドラマの主人公として引っ張りだこな渋沢栄一さん。精神の根本としてこの「忠恕」をあげ、著書「論語と算盤」にも何度も登場するコトバ。 論語を徳川家康、渋沢栄一も指針の参考にしているってロマンを感じちゃいますね。

 

おダシ屋インビジョンとして、2022年も生きた情報、届けます

2022年のインビジョンテーマは「忠恕」。はじめましての人へはもちろん、それ以上に、あたりまえに近い人、家族、スッタフ、パートナー、友人、お客さんへの「忠恕」、 大切に生きていきます。ありのままの自分、自然体で何よりも大切なもの、本質的なコミュニティをつくって生きます。

#ご機嫌な年越しを
#よいお年を

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