「この画質、もっと良くできる」──“好き”を原動力に、技術で価値を生み出す。武藤工業で見つけた挑戦できる喜び

ピンク

written by 紺野 天地

武藤工業株式会社

インクジェットプリンタや3Dプリンタなど、多彩な製品を社会に提供し、「ものづくり」のDNAを未来へ受け継ぐ武藤工業株式会社。その開発現場では、若手社員たちが自らの好奇心を原動力に、新しい価値の創造に挑んでいます。

今回お話を伺ったのは、入社2年目のエンジニア・S.Yさん。中学生の頃からプログラミングに親しんできたSさんは、趣味で集めていたアクリルキーホルダーの品質に疑問を持ったことをきっかけに、ものづくりの世界へ。入社当初はコミュニケーションに不安を抱えていましたが、今では周囲のサポートを受けながら、やりがいのある日々を送っています。

S.Yさん

S.Yさん

光応用設計グループ所属
2024年4月入社(2年目)
長野県出身。中学3年生からプログラミングを始める。長野高専でソフトウェアについて学んだ後、2024年に新卒で武藤工業に入社。現在は光応用設計グループにて紫外線(UV)消毒装置などのソフトウェア開発を担当。
休日は電車で遠出をすることも。同期とはプライベートで祭りに行くほど仲が良い。

「付加価値の創造をサポートする」──心に響いた、1社の言葉

――武藤工業に入社されるまでの経緯について教えてください。

中学3年生の頃からプログラミングを始めて、「将来はゲームでもつくれたらいいな」と、ぼんやり考えていました。

進路を決める就職活動のとき、さまざまな会社のパンフレットを見る中で、武藤工業が大きく掲げていた「お客様の付加価値の創造をサポートします」という言葉が、不思議と心に刺さったんです。

 

――その言葉が、ご自身の経験と結びついたのでしょうか。

はい。当時、趣味でアクリルキーホルダーのようなグッズを集めていたのですが、手にしたものを見て「せっかく買うなら、もっと画質の良いものが欲しいな」と感じることが時々ありました。

プリンターは、まさにそういったグッズを生み出す機械です。消費者として感じていた「もっとこうだったら良いのに」という思いを、自分が「技術者」として関わることで解決できるかもしれない。手に取った人が心から満足できるキレイな製品づくりを手伝うことで、「付加価値の創造」に貢献できるんじゃないか。その思いが、武藤工業に応募した理由です。ありがたいことに最初の選考で内定をいただけたので、ご縁を感じて入社を決めました。

 

――入社前、何か不安に感じていたことはありましたか?

人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めるのが、自分にうまくできるだろうか、という点が一番の心配でした。日常会話でも「これ、ちゃんと相手に伝わっているかな?」と不安になることがあったので。

ただ、実際に入社前の見学で開発現場を訪れたとき、自分がイメージしていた通りの「開発の現場」が広がっていて、「早くここで働いてみたい」という気持ちが不安を上回ったのを覚えています。

 

不安が自信に変わった場所──若手の挑戦を後押しする文化

――入社当初のコミュニケーションへの不安は、いつ頃なくなりましたか?

3か月もかからなかったと思います。入社後1年間は、教育担当の先輩が一人ついてマンツーマンで指導してくれます。分からないことがあればすぐにその先輩に聞けましたし、何より周囲の先輩方が本当に気さくに話しかけてくれて、「話しやすい人ばかりで安心した」というのが最初の印象です。

新人のうちは色々な部署の人に質問しに行く機会も多いのですが、どの部署に行っても丁寧に教えてもらえたので、自然と話せる人が増え、不安はすぐに解消されました。

 

――若手でも挑戦しやすい雰囲気があるのですね。

はい。特にありがたいのは、上司が「新人のうちは、ミスしても許されるから」「どんどん挑戦してなんぼだよ」と、失敗を恐れずに行動することを奨励してくれることです。

この一言があるだけで、気持ちがすごく楽になります。だからこそ、新しいことにも萎縮せずに「まずはやってみよう」と前向きな気持ちで取り組めています。

 

――ご自身の意思で、仕事にチャレンジできる環境なのですね。

そうですね。もちろん、私自身はまだ経験が浅いので、まずは与えられたテーマを一つひとつこなしている段階です。ですが、一つのテーマが終わると、上司は次にどんな仕事があるかをリストアップしてくれた上で「この中で、どれをやってみたい?」と私の意思を確認してくれたりもします。

ただ業務が降ってくるのではなく、自分の興味やキャリアプランに合わせて仕事を選択できる機会を与えてもらえる。会社が自分の成長を信じ、尊重してくれていると感じられて、モチベーションにつながっています。

 

自分のコードで、モノが動く──その瞬間が、最高のやりがい

――Sさんが担当されている業務内容について教えてください。

図書館や食品工場などで使われる、紫外線(UV)照射器のソフトウェア開発を担当しています。武藤工業がプリンター事業で培ってきた光の技術を応用した、社内でも新しい事業です。

主な業務は、仕様書に沿って、装置が意図した通りに動くようにプログラミングをしていくことで、お客様のニーズに合わせて「こういう機能で」と依頼されたものを、自分の手で一つひとつ形にしていきます。

 

――仕事の楽しさや、やりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?

自分が書いたプログラムで、製品が思った通りに動いた瞬間が一番楽しいです。

以前、照射器を「ごくわずかな時間で点灯させる」という難しい仕様に合わせて開発したことがありました。何度も試行錯誤を重ねて、少しずつ時間を削っていき、ついに目標を達成できたときの喜びは、今でも忘れられません。自分の手でモノを動かしている、という確かな手応えが、この仕事の醍醐味です。

 

――入社して1年半、ご自身の成長を実感する点はありますか?

プログラムを開発するスピードが上がったことです。

入社前、他の人が書いたコードを読む機会はあまりなかったのですが、チームで働く中でさまざまなコードに触れ、先輩からアドバイスをもらううちに、構造を素早く把握できるようになりました。一人で勉強するだけでは得られない成長を実感しています。

 

公私共に、仲間がいる──ワークライフバランスの整った環境

――職場の人間関係はいかがですか?

私の年は同期が10名以上いて、今も同じフロアに3人います。彼らとは仕事で助け合うのはもちろん、プライベートでも「ご飯行こうよ」「今度のお祭り、一緒に行かない?」と頻繁に声をかけ合う仲です。

同じスタートラインから社会人になった仲間がいるのは、とても心強いですね。遊んでいるときは仕事の話はあまりしないので、オンオフの切り替えもしっかりできています。

 

――ワークライフバランスの面で、魅力に感じる制度はありますか?

有給休暇がすごく取りやすいことです。多くの企業で「1年目は休みづらい」と聞きますが、武藤工業では入社1年目から気兼ねなく取得できました。

今でも、例えば「来週は旅行に行きたいから3連休にしよう」と思ったら、柔軟に休めます。誕生日月に1日休めるバースデー休暇というユニークな制度もあったり、一人ひとりの「人生」に寄り添ってくれる会社だと思います。

 

――プライベートの充実が、仕事にも良い影響を与えていますか?

そう感じます。休日に何もせず家で過ごしてしまうと、月曜日の朝が一番つらいので(笑)。

週末に少し遠出をしたり、友人と会ったりしてリフレッシュすることで、「また月曜日から頑張ろう」という気持ちになれます。心身ともに健康な状態で仕事に臨めるこの環境は、本当にありがたいです。

 

――最後に、これから就職活動をする方に向けてメッセージをお願いします。

私が就職活動をして感じたのは、「自分が好きなものは、一体なぜ好きなんだろう?」と考えてみることの大切さです。私の場合はアクリルキーホルダーでしたが、服でも、音楽でも、何でもいい。その「なぜ」を深掘りしていくと、自分の価値観が見えてきて、本当にやりたいことが見つかりやすくなると思います。

武藤工業は、そんな一人ひとりの「好き」や「なぜ」を尊重し、技術で形にできる場所です。皆さんの就職活動を心から応援しています。

 

武藤工業株式会社の詳細・採用情報はこちらから 

採用HP:https://recruit.mutoh-hd.co.jp/

採用担当note:https://note.com/mutoh_group

採用担当Instagram:https://www.instagram.com/mutoh_group/#


 

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