グローバルパートナーズのYouTube事業は、ここが違う!地域一番店と共に日本のGDP向上を目指す

パープル

written by 紺野天地

グローバルパートナーズ株式会社(以下、GP)は、「若者と企業と世界をつなぐ」をビジョンとし、日本のGDP向上を目指して多様なビジネスを展開しています。

社内で「動画」を用いて事業を展開しているのが、YouTube事業部。YouTubeCMの動画提供数は、国内トップクラスとなる年間30,000本を誇っています。

今回インタビューしたのは、同事業部内のYouTube広告事業部で責任者を務める、田畑慧(たばた・けい)さんです。2018年の入社からYouTube事業に関わり、事業と共に歩みを重ねてきた田畑さんに、YouTube事業部の業務内容や自社ならではの強み、目指している未来などについてお聞きしました。

田畑慧(たばた・けい)さん

田畑慧(たばた・けい)さん

2018年10月入社
2018年10月~ YouTube新規営業部
2019年04月~ YouTube制作部
2019年12月~ フィリピン セブ島でオフショア立ち上げ
2021年07月~ デジタルマーケティング事業部 YouTube広告事業部(別称:TARGETUBE事業部)

広告代理店で6年半、Webマーケティングのコンサルタントを経験し、2018年10月にGP入社。YouTube営業部で新規営業と案件運用を約1年間担当し、その後、豊富な知識とたしかな経験を生かして、セブ島での現地法人設立を行う。現在は、YouTube事業部の広告事業部で責任者を担い、社長室事業開発課も兼任している。

GPにおけるYouTube事業部の意義

▲フィリピン・セブ島で現地法人設立を担ったときの一枚(右が田畑さん)

―――はじめに、GPでなぜYouTube事業を行っているのかを伺えますか?

この事業の目的は、「中小企業を応援して日本のGDPを向上させる」ことです。

日本にある企業の99%以上は中小企業で、全GDPの半数以上を占めています。しかし、つい最近まで、中小企業は動画を活用したマーケティングに手を出せない状況にありました。それは、ノウハウが不足していて、かつ外部に委託するにも料金の高さが障害になっていたからです。結果として、動画コンテンツによる成果を享受できていたのは大企業だけでした。

 

―――その現状を打破しようとしているわけですね。

仰るとおりです。当社では、格安で早く効果も高い独自商材を、そのエリアの有力企業、いわゆる「地域一番店」にご提供しています。

気持ちとしてはすべての中小企業を支援したいのですが、現実的には難しい。良いサービスを提供していて、かつ野心的な企業に絞ってご支援することが、日本のGDP向上に最も影響を与えると考えています。

 

―――YouTube事業部の業務について、一連のフローをご説明いただけますか?

はじめに営業部が業種ごとの地域一番店を調査して、アポを取ったうえで商談をさせていただきます。商談では、マーケティング観点でどのような施策を打てば、企業や事業がさらなる成長を遂げるか、先方の代表や部長になったつもりで考えます。

その後は、動画の企画を考えたうえでセールスコピーを作り、演出内容をお客様と擦り合わせる。演出が固まったら撮影や動画制作、編集へと進み、お客様に確認いただいたうえでYouTube上に公開する。そういった流れです。

 

GPのYouTube事業部が持つ3つの強み

▲業務に励む田畑さん

―――YouTube事業について、GPならではの強みを教えてください。

大きく三つあると思っています。

一つ目は、これまでの顧客基盤から、「どんな売り方であればその商品が売れるか」を幅広い業態において把握していることです。「何と比較し」「どういう演出で」「どういう文言で」「どういう結論に落とせば」というように、顧客企業のサービスの売上を向上させるための消費者へのメッセージを、合理的なロジックをもって考えるのに長けています。

 

―――二つ目の強みは?

動画を安価で提供できる制作体制が整っていることですね。当社はフリーランスとの結びつきも強く、公開までの一連の業務をすべてGPで担いながらも、年間3万本の動画を作れるリソースがあります。それでいて、料金は相場の3分の1以下です。

 

―――年間3万本も制作していると、知識や技術をスピーディーに集積できますね。

はい。短期間のうちにどんどんノウハウが蓄積されるので、高品質なサービスを安定的にご提供できています。

 

―――三つ目の強みについてお聞かせください。

一つ目に挙げた「企画」に強いスタッフのアイデアが、ローカライズ(地域化)できることです。

当社の営業担当者は、全国どこへでも足を運ぶため、地域柄や県民性が分かるスタッフが社内に必ずいます。例えば「顧客の商圏のこのエリアは急行が停まるから、商圏として妥当だろう」というように、緻密な商圏設定を肌感覚でできます。それにより現地の方々と同じ目線で企画できるので、お客様から「他の都会のマーケ会社とは違うね」と言っていただけることが多いです。

 

―――GPといえばフラットな人間関係が特徴的ですが、そういった社風もノウハウの共有に好影響をもたらしていそうです。

そうですね。例えばオフィスでメンバーがひとつの課題について話していると、「こうしたら解決できるよ」「●●さんに相談すると良いよ」「社外のあの人に直接相談するのが良いかも」という感じで、周囲から次々と声が挙がります。誰とでも裏表なくコミュニケーションが取れるこの環境は、ノウハウを共有するうえで重要な要素になっています。

 

田畑さんが責任者を務める「YouTube広告事業部」に迫る

―――田畑さんが責任者を務めておられる「YouTube広告事業部」はどのような役割を担っているのでしょうか?

当社の顧客企業の、将来お客様になり得る消費者を対象に、YouTube広告によるマーケティングを実施して、「集客の最大化」を図ります。

当社では、VSEO対策という、YouTubeやGoogleの検索結果で動画を上位表示させるためのサービスもご提供していますが、その対象となるのは、すでに検索という行動に至っている「顕在顧客層」です。YouTube広告事業部がアプローチするのは、その前の段階。まだ行動はしていないけど興味や関心は持っている「潜在顧客層」になります。

 

―――2021年の部署立ち上げ当初、受注数が伸びずに悩んだと伺いました。

そうなんです……。お客様がYouTube広告を利用する一番の目的は、「認知度を高めたい」など集客面の課題を解決するためです。しかし、最初の1年間は料金面以外の強みを見いだせず、「当社に任せる理由」を提示できなくて悩みました。

 

―――どのようにして対処されたのですか?

マーケティングに関連する書籍をかき集めて、ひたすら勉強しました。例えば「同じ商品を何回見ると覚えてもらえるか」「この演出だとこういうブランドイメージになる」のように多角的に学びながら、お客様のためにできることを考え直したんです。

その中で、「YouTube広告をどのように配信したら見た人の印象に残り、その後の検索や購入につながるのか」が分かってきました。2022年の10月以降は、部署として安定した成果を残せています。

 

―――現在の部署内の雰囲気はいかがですか?

和やかな雰囲気で、知的体育会系のメンバーが多いと思います。というのも、一般的な広告制作会社だと、ディレクターやデザイナー、動画編集者、リーガルチェック担当者など細かく分業されていますが、当社ではそれらを一人で担っています。ですから、お客様に成果をご提供するためには、インプット量を増やし、自分の脳みそだけでは足りない部分を補う姿勢が必要なんです。

▲YouTube広告事業部のメンバー

―――働くうえで、どういう人が向いていると思いますか?

個人的な意見ですが、学生時代に国語が得意で、クラスの中で色んな友達と大きな声で話している人です。

国語が得意な人は、他者の考えを自分に落とし込むのに長けていて、「自分はこう感じる・思う」ではなく「他人・消費者がどう思うか」という視点で施策を考えられると思います。また、多くの方と話しながら主導権を握れるタイプであれば、他人視点でコミュニケーションを取れる素養があると思いますので、広告のコピーなどをうまく作れるイメージがあります。

 

でも何より大切なのは、探求心です。マーケティング業務の目的は、顧客を勝たせること。

そのために、マーケティングを理解し、顧客の業界を理解し、顧客の商圏の地域を理解し、競合他社を理解し、サービス競合を理解し、消費者心理を理解し、広告媒体を理解し、クリエイティブを理解し、配信手法を理解し、配信データを理解する。ざっと挙げただけですが、多岐にわたる事柄を総合的に判断しなければなりません。

世の中の知らないことを知る、理解できることに喜びを感じる。そんな探求心がある方は、マーケターとしてのキャリアが楽しく思えるのではないでしょうか。

 

―――現在強化していることがあればお聞かせください。

当社全体の扱えるサービスを拡充するために、パートナー企業とのアライアンス(業務提携)を、2週間に1件のペースで結べるよう取り組んでいます。扱えるサービスがひとつ増えるだけでも、莫大なインパクトが生まれるんです。

当部署でお取引してきた企業は累計150社以上ですが、デジタルマーケティング事業部では累計1800社以上、会社全体では数千社に及びます。当部署は「YouTube」というサービスから幅を広げ、「マーケティングのお医者さん」として、全顧客企業の要望に応じた支援ができる体制を整えています。

 

「YouTubeは取っ掛かりにすぎない」の背景にある思い

▲デジタルマーケティング事業部内でイベントを開催することも

―――YouTube事業部として、将来的にどのような姿を目指しますか?

社外CMO(最高マーケティング責任者)や社外COO(最高執行責任者)のような立場になれたら理想的だと思っています。

「動画」「YouTube」というのはあくまで取っ掛かりで、当社が効率的にサービスを提供するためのひとつの媒体でしかありません。これからは、営業企画や商品企画など、顧客に足りないノウハウを総合的にご提供して、事業成長を加速させるきっかけを作りたいです

 

―――最後に、YouTube事業部のお客様に向けて、一言お願いします。

私たちとの取引を通して、お客様企業にノウハウが蓄積される。そうして最終的に、お客様が自分たちでマーケティングを内製できるようになれば、私たちにとっても一番嬉しいです。

ただ、そうなったときに、YouTubeによる支援だけを続けていると、ご縁が切れてしまいます。さらなる価値をご提供するためにも、YouTube広告の先にある課題を事前に解決できるようなアライアンス事業を推進したいです。日本市場の衰退を食い止める意味でも、双方に必要なものを補い合えるようなお付き合いをさせていただければと思っています。

 

【取材後記】

インタビュー中、顧客視点で丁寧に言葉を紡いでいた田畑さん。落ち着いた雰囲気でロジカルに説明される一方で、経験と実績に裏打ちされた、これからを見つめる熱量を感じました。

2023年2月28日に厚生労働省が公表した「人口動態統計」によると、出生数はついに80万人を切り、中小企業の存続競争は今後ますます激しくなることが見込まれています。そんな未来を明るいものにするために奔走している田畑さん、ひいてはGP YouTube事業部に、期待せずにはいられません。


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