自ら競争環境に身を置き、どんな状況も楽しんで越える ~グローバルパートナーズ山本康二×大学4年新井悠陽~

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written by 紺野天地

グローバルパートナーズ株式会社(以下、GP)は、「若者と企業と世界をつなぐ」をビジョンとして掲げています。代表取締役である山本康二社長はそれを体言するように、これまで700人近い経営者を世に輩出してきました。

今回、山本社長と対談するのは、現在大学4年生であり、来春GPへの入社が予定されている新井悠陽(あらい・ゆうひ)さん。20歳で経営スクールに入校、その後、事業立ち上げや事業責任者などを経験してきた新井さんは、どのようなマインドを持っているのでしょうか。

「自分で事業を起こせる若者を増やす」という視点で、お二人に語っていただきました。

山本 康二 (やまもと こうじ)

山本 康二 (やまもと こうじ)

1971年生まれ。1995年株式会社光通信に入社。28歳で取締役に就任し、インターネット事業部長、法人事業本部長を歴任する。常務取締役に就任した翌年の2009年、日本にアリババを誘致し、アリババマーケティング株式会社を創業。
2013年、社名をグローバルパートナーズに変更し、ドバイ駐在セールスチームによる市場調査・営業代行サービスを開始する。以降、YouTube事業やグローバル人材事業、海外進出支援事業をはじめ、国内外でビジネスを展開している。

新井 悠陽(あらい ゆうひ)

新井 悠陽(あらい ゆうひ)

2020年に経営スクールに入学して、歴代最速で卒業。モバイルオーダーのイートインサービス事業の立ち上げに携わり、ベンチャーキャピタル(VC)2社からの資金調達を実現。その後、SNSプロモーション企業にて営業マネージャーに就任したのち、事業責任者に歴代最年少で就任。事業の経営を担い、歴代最高売上を計上するなど、若くしてビジネスリーダーとしての経験を積む。2024年4月にGP入社予定。

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「社会で役立つスキル」を身に付けようと経営スクールに

 

――まずは、新井さんの経歴について教えてください。

新井:現在大学4年生で、2024年4月にGPに入社予定です。2020年に経営スクールに入学してビジネスについて学び、そこから自分自身で事業を作ったり、ご縁を頂いた企業で事業責任者を担ったりしてきました。

 

――「ビジネスリーダーとして活躍したい」という思いの原点は?

新井:基本的に、幼稚園や小学生のころから、目立ちたがりで前に出るタイプでした。周りに評価してもらえるのが嬉しいみたいなところがあって。中学生のときまで、勉強も部活も頑張って、人前に出て全体をまとめるような立ち位置でした。

けれど高校になると、同級生が優秀だったこともあり、勉強を全くしなくなって、「ただの目立ちたがり屋」になってしまったんです。それがきっかけで、「今の自分って情けないな」「以前のポジションのほうが楽しい」という気持ちが大きくなり、自分の将来について真剣に考えるようになりました。

 

――大学ではどのように過ごされたのですか?

新井:社会に出たときに使えるスキルやマインドセットを身に付けたいと思い、経営スクールに通いました。大学を卒業したら40年や50年、人によってはもっと長く働くわけですから、勉強を頑張るだけじゃなくて、この期間にビジネススキルを習得したいと思ったんです。

山本:そのスクールで学ぶ中で、「自分で事業がしたい」と思うようになったの?

新井:そうですね。学習したことを実際にアウトプットしていく中で、知識としてインプットするだけでなく、学びを再現できるからこそ意味があるんだと実感して。次第に、自分で事業を動かせるようになりたいと思うようになりました。

山本:最初はどんな事業をしたの?

新井:大手企業に内定した人やベンチャーに内定した人。そういった先輩をお呼びして、体験談を話していただくイベントを開きました。自分でイベントをするようになった最初のころは、思っていた以上にアポが取れないし、成果が出ないしで、うまくいかないことばかりでしたね。

 

――ちなみに、お二人の出会いは?

新井:求職者が社長にプレゼンをして採用・不採用を判断していただく「就活サバイバルNEO」というYouTubeチャンネルに出演したときに、山本社長が採用してくださったんです。

山本:新井君と会って思ったのは、自己成長や社会課題解決に対する意識が高くて、「経営者マインド」を持っているということ。学生のうちから経営に参加できる新井君は、今の社会にとって貴重な人材だよ。

 

「何かをやり切った経験」が次のチャレンジの原動力になる

 

――山本社長は新井さんのような若者を増やしたいわけですよね。

山本:そうです。経営者のマインドやスキルを持って、自ら事業を立ち上げることができる。そんな若者を少しでも増やしたいと思っています。新井君は、そもそもそういった思考の人が少ないのはなぜだと考える?

新井:全体的に、自分の人生や社会に対して「何とかなるでしょう」みたいな雰囲気があると思います。何のために生きるのか、何のために仕事をするのか。そういう意義みたいなものが不明確なまま就職する人が多いのかもしれません。

山本:社会の一員として世の中をより良くしよう。そう思える人が少ないのかな?

新井:そう感じる部分はあります。大きな話になってしまうけれど、今の時代は自分と社会の間に距離ができて「自分事」の範囲が狭まっていますし、日本は勉強しなくても就職できますから。

それに、社会では学歴が評価されることが多いけど、「その学校に入れたこと」が注目されて、「その学校で何をしたか」は重視されにくいじゃないですか。だから、進学や就職を達成したら「もう頑張らなくていいや」って思いやすい環境がすでにできてますよね。

山本:たしかにね。日本は経済が停滞しているわけだけど、僕は新井くんのような若者が増えていけば、この国はこれからでも再成長できると本気で思ってる。自分が頑張ったら社会が変わる、そう思えるマインドを持てる人を増やしたい。

新井:「自分が頑張る」という観点で言うと、目的と手段が混ざっている人が多いのかもしれません。大学受験や就活って、その先の夢や目標を叶えるためのスタートですよね。けれど、そこがゴールになってしまって、合格した後のことまで考えている人が少ないんです。だからどうしても、「就活でアピールできる経験をしよう」という考えが先行して、社会に対してのマインドを持つには至らないんだと思います。

 

――そういった環境の中で、新井さんは自分軸で進んでいますね。周囲に流されないためには何が大切だと考えますか?

新井:個人的には、「何かをやり切った経験」だと思います。勉強でも運動でもビジネスでも、なんでもいい。何かをやり切ることで、頑張った先にある「喜び」を経験できるから、「次はこれを頑張ろう」という自信になります。その自信が原動力になって、何かにぶら下がって生きるのではなくて、自分でチャレンジしてみようと思えるのではないでしょうか。

山本:会社側も変わらないといけないよね。僕は、役職や立場に関係なく経営に参加できる環境が必要だと思っていて、GPではそれを実践してる。
従業員全員の給料を全員に見せるし、販管費(販売費および一般管理費)や売上は1円単位ですべて開示する。評価制度だって自分たちで決めてもらってる。

経営者は若者に学ぶ機会を与えるべきだし、若者もそういった環境を自己成長につなげられたら理想なんじゃないかな。

 

「つらいこと」は「面白いこと」

 

――新井さんは、どんな状況でも「面白さ」を見つける習慣があるように感じます。

新井:つらいことをつらいと思っても、楽しくないじゃないですか。どんな状況でも、「できなかったことができるようになる」という部分に目を向けられたら、楽しめるはずなんです。

例えば勉強が楽しい人って、「自分が知らなかったことを知った」「解けなかった問題が解けるようになった」という部分に面白さを感じると思います。それと同じで、つらいことを乗り越えるのに大事なのって、メンタルの強さとかではなく、いかに「面白さ」に目を向けられるかどうかだと思うんです。

山本:成功者の共通項かもしれないね。成果を残している経営者を見ていると、みんな、つらかったことをニコニコしながら話してる。

新井:どんな状況にも面白さがあるから、今の状況がつらかったとしても、やり切ったら楽しくなるはずなんです。

山本:それは僕自身も追及してて、例えばゲームだったら、簡単にクリアできるステージばっかりだと飽きる。少し高いハードルを超えて、どんどん強いステージに進むからこそ楽しく続けられるよね。人間は本能的にちょっとつらいのが好きなんだと思う。

自分が主人公になると「それはちょっと……」と引いてしまう人が多いけど、今目の前にある壁も楽しめば良いんだ。

 

――自分の人生になると、壁を乗り越える過程を楽しめないのはなぜでしょうか?

山本:小さな壁を乗り越えた経験が足りないんじゃないかな。これを繰り返していくと、自分の中の「小さなミラクル」を信じる感覚が養われて、また次の壁にも立ち向かっていこうと思えるから。
諦め癖がある人は、今まで与えられた壁が大きすぎるか、あるいは小さすぎて実感が伴わなかったのかもしれないね。だから僕も、「今からでもやり直せる。高い目標を立てて頑張ってみろ」と背中を押すことを最近は大切にしてる。

新井:悔しいと思える経験をどのくらいしてるかも大事ですよね。悔しい出来事を嫌う人が多いけれど、悔しいって思えないと、「できなくてOK」で終わっちゃう。逆に言うと、「悔しい」は頑張るための起爆剤になります。
悔しい経験って、競争や挑戦の中で生まれるもの。僕たち学生は、そういった機会に自ら飛び込むことが大事なのかもしれません。

 

いずれは世界にインパクトを与えたい

 

――新井さんはキャリアにおいて、自分で事業を動かす「参謀」としてのポジションを選んでいますよね。これはどうしてですか?

新井:自分にとって、最も面白いポジションだからです。参謀って責任の範囲が広いから、会社や社員にも大きな影響を与えます。そういうふうに巻き込むものが大きいほど、目標を達成する喜びや楽しさも大きくなると思うんです。それに今は、人と協力しながら事業を成功させて、会社の成長に寄与するのが楽しいんですよ。

 

――新井さんにとって「働くこと」の原動力は?

新井:大きく三つあります。一つ目が社会のためです。漠然としていますが、日本や世界に対して何かしらのインパクトを与えたいという思いがあります。
関連して、二つ目は、自分がやりたいことをやりたいから。日本や世界というように、巻き込むものが大きいほど、自分は喜びを感じるんです。
三つ目が大切な人を守るため。考え方は人それぞれですが、個人的には、自分に事業を作る力、そこから利益を生む力があることで、結果的に周りがハッピーになると思っています。

まとめると、社会のために頑張ることが自分のためでもあって、結果的に周囲もハッピーにできるのではないか、という考えです。

 

――将来的に自分自身で起業したいという思いもありますか?

新井:今は起業したい気持ちがないんです。今の僕には、経営をするほどの能力はないと思っています。優秀な方々と近い距離で切磋琢磨しながら、とにかく自分が持てる責任の範囲を広げる。まずは自分の成長に集中して、可能性が広がったその先で、また新たな目標を見つけます。

 

【取材後記】

ミラクルは「奇跡」。それは能動的であると同時に受動的でもあります。小さなミラクルが生じるとき、ひとは自分を信じることに加え、ミラクルを生じさせた有形無形のプラスαが自分を後押ししてくれたという二重の肯定感を得て、また次の壁へと挑戦する原動力にしているのかもしれません。GPでの自分の可能性を、自らの夢と照らし合わせながらきっちり語ることのできる新井さん。山本社長とのタッグが世の中にどんなインパクトを与えるのか、とても楽しみです。


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