福島のエネルギッシュ企業を目指す!アサカ理研社長の軌跡

レッド

written by 一緒俐(いおり)

皆さん、地域未来牽引企業という言葉をご存知でしょうか?!
※地域未来牽引企業とは「経済産業省より選定された、地域経済の中心的な担い手になりうる事業者のこと」です。
引用元:https://www.meti.go.jp/policy/sme_chiiki/chiiki_kenin_kigyou/index.html

今回はその地域未来牽引企業に選定された株式会社アサカ理研の社長、油木田さんを取材しました!アサカ理研はリチウムイオン電池(LiB)再生事業の先進性・自然環境への対応が評価され、2021年12月には福島民報社が主催している「第7回ふくしま産業賞」において最高賞<知事賞>受賞が決定した、福島県には数少ない「上場企業」です。


福島県で働きたい方や就職活動中の学生の皆様に向けて、油木田さんからメッセージをいただきましたので、ぜひ最後までご覧ください。

★【福島テレビ つなごうプロジェクト】より 2分で終わる!アサカ理研の解説はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=74nyDcuiaA4

油木田祐策さん

油木田祐策さん

株式会社アサカ理研の代表取締役社長。三菱商事に約34年勤務した経験を活かし、アサカ理研で数々の革命を起こしている。日々のマネジメントだけではなく、全社員(180名)の最終評価、採用時の最終面接も担当している。

初めての転職で福島の上場企業の社長に就任

―――油木田さんがアサカ理研の社長になったきっかけは何でしたか?

当時、社長を務めていた山田さん(現・会長)から「社長やりませんか?」と声をかけていただけたのがきっかけです。

私は福島には縁もゆかりもない、三菱商事の商社マンでした。一つ一つ自分で確かめて、自分で責任を持って進めるスタンスで仕事をこなし、配属先や担当先でも「この企業を大きく成長させるために今、自分は何をすべきか」を常に考えて行動してきました。

三菱商事で金属・エネルギー関係の仕事に長く携わってきました。そのキャリアの中には海外駐在もあり、ブラジルやロンドン、シンガポールといった国々での仕事を経験しました。英語力と持ち前の明るさもあってか充実した日々を過ごすことができました。アサカ理研との距離が急激に縮まったのは2015年頃のことです。その頃のアサカ理研は、JASDAQ市場に上場しており、三菱商事との取引も開始していました。

「アサカ理研は確か1997年ごろはまだ非上場だったはず…」私はだんだん思い出してきました…以前、アサカ理研とは面識があったんです。その頃は若気の至りで「聞いたことがない会社だから」と、あまりよくわからずに取引をお断りしたこともあったので、アサカ理研の成長スピードに驚きました。こうしてアサカ理研や山田さんとの接点も増えていきました。

―――非上場の頃からアサカ理研と接点があったんですね。その後、三菱商事から転職し、社長に就任されたんですか?

はい。私は三菱商事を卒業し、2019年にアサカ理研の社長に就任しました。

三菱商事ではそこそこ良いポジションまで昇級しました。前職は定年まで働ける企業で年収も申し分ありませんでしたが、社長として先陣を切って事業を動かしてみたいと考えるようになりました。

「社長やりませんか?」の問いにじっくり検討し、出した答えは
「社長以外のポジションをやるつもりはありません!」でした。

―――その想いで社長に就任されたんですね。実際、経営者になってみていかがですか?

アサカ理研の社長になれたことは貴重な経験です。

70歳まで社長ができるので挑戦期間が三菱商事より延びましたし、自分の頑張り、努力で会社の儲け、従業員や自分の給与が決まるのも、株主総会などを通じて自分からダイレクトに意思表示できるのも経営者の醍醐味ですね。また、こうしてメディア取材で声がかかるのも大変嬉しく思います。三菱商事ではきっとできなかったでしょうし。

―――「約30年間務めた企業では恐らく経験できなかっただろうことが、今はできる」というのが油木田さんにとってはとても意義のあることだったんですね。他にも実感している社長の醍醐味はありますか?

180名ほどの従業員、その家族も守らなくてはなりませんので責任重大ですが、それも社長の面白みですよね。

社長の仕事は「信頼高を積むこと」ですが、シンプルに有言実行を進めれば良いんです。予期できなかったコロナや災害が起こっても、やるしかないんです。会長と従業員と共に決意し、取り組み続ける…それを継続して結果を出し続けることと、数百名で事業を動かし続ける意志の強さを誰よりも実感できるのが社長の面白さではないでしょうか。

良い仕事のベースは良い人!積極的に採用活動中!

―――ちなみに貴社採用で最も力を入れていることは何ですか?

事業スピードに後れを取らない採用の継続ですね。毎年、新卒採用を実施しているほか、5~10名ほどは採用し続けています。早めに採用し、余裕を持った人員構成にしようと心がけております。人材育成のためには人材育成できる人を事前に育てなければなりませんし、採用後は適材適所で配置、育成することも大切にしています。

また、私が最終面接を担当しますが、その人の学歴や経歴よりも人の内面や個性、資質、思いやりがあるかを見て採用可否を決定しています。人には必ず光るものがありますので、面接で「おおお…!君、やるじゃん!!」と感動するのを楽しみにしております。

―――最終面接者としてのコメントもいただき、ありがとうございます。良い会社にし続けるためにも、育成と採用に常に注力されていることが伝わりました。油木田さんも面接されるとのことですが、どういった方にお会いしたいですか?

もちろん、たくさんの方にお会いできればと思いますが「現職や前職で凄く頑張ったのに全然、評価されてないんです」と仰る方や、有言実行の実績がある方がいれば、そのお話を詳しく伺いたいですね。「自分はこれがこんなにできるから、将来やりたいことがあるんです!」と客観的かつ熱く話してくださる方はやはり仕事ができると考えます。

アサカ理研は実力主義です。仕事もできるかつ、部下のマネジメントやサポートができる人には年齢関係なく役職に就かせたいと考えておりますので、ぜひご応募ください。※マネジメント未経験の方は将来、管理者にもなれるように自身の課題を一つずつクリアしていきましょう。

また、弊社の従業員はとても穏やかで、礼儀正しい人や受け答えがとても柔らかい人も多い印象ですが、私のように「言うべきときにハッキリ言える人」も入社して欲しいですね。

―――詳しくご教示いただきまして、ありがとうございます。油木田さんの期待値を超える応募者の方に巡り合えると良いですね!

アサカ理研は地震、洪水、コロナに物怖じしない!

―――社長を務められて早2年が経ちましたが、油木田さんはアサカ理研をどんな企業にしていきたいですか?

「アサカ理研で働いているんだ、いいね!」と周りから言われる会社にしていきたいですね。

実は社長就任後まもなく災害や疫病流行があり、大変でした。震度5の地震、大洪水で弊社では工場が水没したり、コロナ感染予防対策のため対面での挨拶などもできなくなりました。

ただ、不幸中の幸いで主力工場は無事でした。元々コロナの影響を受けない事業ですので経営にはほとんど問題ありませんでした。その後、心機一転で工場リノベーションプロジェクトが始動したり、オフィスリノベーション企画も始まりました。そして今年、いわき工場にリチウムイオン電池(LiB)の再生事業で使用する新たな設備が完成し、稼働予定となっています。


従業員もこうした明るい社内の動きを見て「社長がいれば、災害や困難があっても何とかなる!運が良い油木田社長についていけば大丈夫だ!」と安心してくれたようです。実際にみんなで災害を乗り越え、業績も上がりました。さらなる成長を目指し、ふくしま産業賞の知事賞をいただけたLiB再生事業(LiB to LiB)にも注力していきたいと考えています。

※LiB再生事業とは、スマートフォンやタブレット、電気自動車(EV)等のバッテリーなどによく使われているリチウムイオン電池(LiB)からレアメタルを取り出し、再生する事業のことです。

私の方こそ、従業員の皆さんに支えられています。本当にいつもありがとうございます。
福島の上場企業として突き抜けたものがある会社、貴金属よりも光り輝くものが溢れる会社にしていけるよう、これからも精進いたします。

 

=あとがき=

お忙しい中、貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。アサカ理研の創業から約半世紀が過ぎた頃に三菱商事からやってきた油木田さんの今後の挑戦、組織改革にも乞うご期待ですね!

「東北大震災を乗り越え、新しいエネルギーを作り続ける源になり、福島に貢献していこう」という志でアサカ理研は日々、今までの技術にさらに磨きをかけて貴金属の再生事業を展開しています。

地域貢献や社会貢献につながる仕事を福島でしたい皆様、アサカ理研では技術営業、研究開発者、生産技術者、総務、人事、企画、システム設計・開発のシステムエンジニア(SE)を大募集しております!気になる方はぜひホームページ等をご覧ください!


=アサカ理研の会社概要=

・会社ホームページ:https://www.asaka.co.jp/

・採用情報:https://www.asaka.co.jp/employment/

・これまでのメディア掲載、インフォメーション:https://www.asaka.co.jp/information/
 

この記事をシェアしよう!

  • hatena