好きの積み重ねで憧れの放送業界に。中海テレビ放送で実現する地元への恩返し

ピンク

written by ダシマス編集部

中海テレビ放送

鳥取県西部で地域密着の放送を始めインターネット・電話・ 電力・カルチャーセンター・地域シンクタンクなどさまざまな事業を展開する中海テレビ放送。放送エリアのうち約6割の世帯で利用されていて、地域の暮らしに寄り添う存在を目指しています。また、2020年にはギャラクシー賞「報道活動部門大賞」を受賞するなど、自主制作番組にも力を入れています。

今回お話を伺ったのは、報道課に所属する拜藤 真梨(はいとう まり)さん。小学生のころから憧れていたテレビ局に入社し、持ち前の行動力を生かして日々ニュース作りに奔走しています。

1人で企画、撮影、取材、編集まで行う現場で奮闘する拜藤さん。中海テレビ放送ならではのニュース作りの面白さややりがい、番組制作を通して叶えたい新たな夢を聞きました。

メディア創造本部 報道制作部 報道課 拜藤 真梨さん

メディア創造本部 報道制作部 報道課 拜藤 真梨さん

鳥取県米子市出身。大学進学とともに一度県外に出たが、愛着のある米子市に戻り、2024年に新卒入社。小学生のときに入った放送委員会で「物事を伝えること」の楽しさを知り、大学まで放送関係の部活動・サークル活動に勤しむ。情熱あふれる先輩社員から、番組作りのいろはを習っている。

入社の決め手は地元密着の番組作りと温かい雰囲気

──中海テレビ放送はどのような事業を行っている会社なのでしょうか。

おもな事業は鳥取県西部を対象エリアとしたケーブルテレビの放送です。地域のニュースをはじめ、地域で行われているイベントやスポーツ大会の生中継のような地方テレビ局ならではの番組を作っています。

ほかにも、電力事業や通信事業などを通じて地域の生活インフラとなるような事業をしています。

──数ある放送局の中から中海テレビ放送を選ばれたのはどんな理由があったんですか。

愛着のある地元、米子市の魅力を地域の人にこそ伝えたいという思いがあったからです。会社の拠点も放送エリアも地元なので、番組作りにおいても地元で起きた出来事や地元の美味しいお店などを番組内で取り上げることができます。

就職活動中に出会った社員の皆さんがとても優しい方だったというのも決め手です。インターンシップに参加したとき、社員の方がフレンドリーに話しかけてくださいました。面接でも、私が話しやすいように柔らかい雰囲気で質問をしてくださったんです。皆さんの温かさを感じた瞬間でした。

──面接ではどんな会話をされたか覚えてますか?

「志望動機は?」と聞かれる堅い面接というよりは、「大学時代はどんな生活をしていたの?」というように、私自身に興味を持ってざっくばらんに質問を投げかけてくれて話しやすかった記憶があります。エントリーシートに、放送サークルで魔女の格好をして番組を披露したことを書いていたら、興味を持って話を深掘りしていただいて。私の個性を受け入れてくださったように感じ、ここで働きたいと思いました。

 

現場は1人でも独りじゃない。アイデアと情熱に溢れる社内

──拜藤さんのお仕事についても教えてください。

報道制作部の報道課に所属していて、記者として、毎日夕方6時から生放送しているニュース番組「コムコムスタジオ」の制作に携わっています。

当社ではビデオジャーナリスト方式を採用していて、基本的には1人で企画から撮影、取材、原稿作成、編集、ナレーションまでを行っています。

──1人で一貫して制作をするんですね。どのようなスケジュールで1日を過ごすのでしょうか。

1本2〜3分のニュースを作る場合だと、その日にあったことを当日夕方のニュースに放送するので、スケジュールは盛りだくさんです。

まず、出勤したら撮影機材を持って取材先に行き、撮影をしながら現場にいる人に取材をします。会社に戻ってきたらナレーションの原稿を作って自ら読んで録音。音声と映像を合わせて編集し、同僚や上司の方にチェックいただいて、夕方6時の生放送に間に合わせます。

生放送なので、放映中も音声をミキサーで調整したりテロップを打ったりしながら、リアルタイムで番組を作っています。放送が終わったら終礼をして、ひと段落です。

特集作りの担当になると、取材や編集だけに費やす日もありますね。

──実際働いてみて、職場環境はどうですか?

1人でニュースを作ると聞くと、個人作業にも思えましたが、まったくそのようなことはありませんでした。担当こそ分かれていますが、みんなで相談しながらュースを作っている感覚があります。

部署には総勢15~16人の社員がいて、隣の席の人とおしゃべりするような感覚で相談をしています。「最近気になるネタはないか」といった企画作りの話や、「このシーンにはどういうBGMが合うか」というような映像作りの相談など、あちこちで会話が聞こえてきます。

会議の場も和気あいあいとしていて、思ったことを気兼ねなく発言できます。どんな意見を言っても受け入れてくださいますし、時には笑いが起きながら議論を深めています。年齢が近い社員も多く、話しやすい職場ですね。

──安心して働けそうですね。どんな方々が多いのでしょうか。

こだわりが強く、情熱がある人が多いです。こんな特集を作りたい、こんな映像を撮りたいと意志を持って仕事をされていると感じます。

先輩方から教わることは毎日たくさんあります。「場面をスムーズに切り替えるための映像を撮っておいた方がいい」「インタビューの言葉はBGMをつけないほうが伝わりやすいときもある」など、コツがたくさんあることを学びました。先輩方のように特集を作れるようになりたいと思いながら、今はできることを少しずつ増やしているところです。

 

夢も特集制作も実現させた、小さな行動の積み重ね

──日々成長されている拜藤さん。大変なお仕事だと思いますが、テレビ業界で働くことは小学生からの夢だったとか。

そうなんです。小学4年生の時に放送室に入ってみたいという理由で放送委員会に入ったのですが、やってみたらとても面白くて。

人前で話すのが好きだと気づき、人に何かを伝える仕事がしたいと思った体験でした。よく文化祭や運動会で司会をさせてもらっていましたが、そのたびに家族や友人が褒めてくれるのも嬉しかったです。

中学校では放送委員会、高校では放送部、大学でも放送サークルと、放送に関する活動を続けてきたら、放送関係の会社に就職していましたね。

きっかけは小さなことだったかもしれませんが、興味のあることを積み重ねていくことで夢が叶いました。撮影も編集も思った以上に難しく日々試行錯誤していますが、憧れの職場で働けて充実した毎日です。

──きっかけを掴んで行動を重ねたことが功を奏したのですね。この行動力が仕事でも活きたと思うエピソードはありますか?

2025年3月に東日本大震災に関する特集を作ったときでしょうか。学生時代の後輩に福島出身の人がいたので、その人のインタビューを撮れたらリアリティのある内容になるのではないかと考えました。

当初、私は連絡先を知らなかったのですが、後輩と同じ部活だった同級生に連絡してみたら繋げてもらうことができたんです。さらに、ちょうど米子市に帰省しているという偶然も重なり、インタビューを撮ることができました。うまくいくかわからなくても、まずは行動をしてみることが大事だと思います。

──ご自身で仕事を成功に導いた経験だったと思います。ほかにも手応えを感じた仕事はありましたか?

そうですね。最近担当している健康情報発信のコーナーでは視聴者の方からの反響をいただきました。地域の病院の医師や看護師に解説していただきながら視聴者の方が生活に簡単に取り入れられるような健康情報を発信するというものです。定期的に病院に打ち合わせに行き、これまで、老化予防の体操や健康寿命を伸ばすために気を付けることなどを取り上げました。

私もリポーターとして出演しているのですが、街で「あの番組に出てた人だね」と話しかけてもらえました。

──観てもらえていることがわかって嬉しいですね。

感想をいただけると、頑張って作って良かったと思えます。自分がニュースで取り上げた作品展の来場者が増えたと感謝の声をいただいたこともありました。

知り合いや友達などいろんな人に仕事を通して再会できるのも、ならではの楽しさだと思います。先日、取材で恩師と再会し、仕事に取り組む姿を喜んでいただきました。やりがいがたくさんある仕事だと思います。

──反対に、仕事をしていて大変だと思うことはありますか?

スケジュールに合わせて動くことが大変ですね。とある特集を担当した時に、準備が遅くなってしまったことがあります。

もともと計画的に物事を進めることがあまり得意でなかったのもあり、放送日の直前になんとか仕上げるかたちになってしまいました。早くから準備をしていれば、もっと良い特集にできたのではないかと感じました。

それ以来前倒しで動くことと、1つ1つの作業時間を短くすることを意識するようになり、最近はスケジュール感覚を掴んできました。編集にかかる時間も短縮できるようになってきたと思っています。

 

放送を通じて好きな地元へ恩返しを。地元・米子に愛着を持つきっかけになる番組作りを

──拜藤さんの今後の目標を教えてください。

番組を通して鳥取県西部の魅力をもっと伝え、地元を好きになるきっかけを作っていきたいです。私の同級生にも進学や就職で県外に出てから戻ってこないという人が多くて。一度県外に出ても「また住みたい」と戻ってきてくれたり、「これからもここで暮らしていこう」と愛着を持ってくれたりする人を増やしたいです。

私にとって米子は、恩師や大切な友達に囲まれて育ってきた大切な場所です。米子を盛り上げて、地元の方に喜んでもらうことが恩返しになると思っています。

──最後に、全国の就職活動生に向けてメッセージをお願いします。

今、自分が好きだと思うことを素直に続けてみてほしいです。好きなこととは、「人と出会うこと」のような抽象的なものでもいいと思います。恩師に再会したり、新たな繋がりが生まれたりするのも今の仕事で楽しいところです。自分の「好き」を信じて進めば、きっと自分らしく輝ける場所に出会えると思います!

 

(執筆:赤羽 エリ・編集:成田愛恵

 

株式会社中海テレビ放送の詳細・採用情報はこちらから

◆HP:https://www.chukai.co.jp/

◆求人情報:https://www.chukai.co.jp/corporate/info/

 

この記事をシェアしよう!

  • hatena
中海テレビ放送