ファミリーの事業を支える土地仕入れという役割。そのやりがいと面白みをマネージャーの小原さんに聞いてみた

シルバー

written by ダシマス編集部

福岡を中心に新築分譲マンション『Farnest(ファーネスト)』を提供する株式会社ファミリー(以下:ファミリー)。ファーネストは“Family(家族)”と“Nest(心地いい場所)”を掛け合わせた言葉で、「家族に心地いい場所を」という思いが込められています。100棟以上の供給実績を誇り、九州地方では馴染みのあるマンションではないでしょうか。

ファーネストが広がっていった背景には、営業や建築に携わる社員の努力だけでなく、良い土地を仕入れた人達の頑張りがあったからです。今回は土地の仕入れを担当する部署、開発第二グループのマネージャー小原将太(こばる しょうた)さんにインタビューをさせていただきました。

小原さんは仏壇仏具事業の会社を退職しファミリーへ入社。その後営業を9年勤めた後、マンションを売るだけでなくつくりあげる仕事に携わりたいと思い、自ら希望を出して開発グループへ異動しました。営業としてリアルなお客さまの声を聞いてきた小原さんは、その経験を土地の仕入れにも活かして活躍されています。

ファミリーを支える土地仕入れの仕事とはどんなことをしているのか、その面白みや難しさはどのようなところにあるのかなどお伺いしました。

開発第二グループマネージャー 小原将太(こばるしょうた)さん

開発第二グループマネージャー 小原将太(こばるしょうた)さん

大学卒業後、9年間勤めた仏壇仏具事業の会社を退職し、全くの他業種である総合不動産業のファミリーへ中途入社。持ち前のチャレンジ精神で自ら申し出て営業部から開発グループ(仕入れ)へ異動。その意気込みが周りからも認められ、社内投票制度では「チャレンジ精神旺盛な社員」として評価される。

取材・執筆:大久保 崇

取材・執筆:大久保 崇

『ダシマス』ディレクター。2020年10月フリーランスのライターとして独立。2023年1月に法人化し合同会社たかしおを設立。“社会を変えうる事業を加速させ、世の中に貢献する”をミッションとし、採用広報やサービス導入事例など、企業の記事コンテンツの制作を支援する。猫ファーストな人生。歩くこと、食べることが好き。

雰囲気の良さに惹かれて入社。9年間働いた今でも働きやすい居場所

 

――今日はよろしくお願いします。まずは小原さんの役割と日々どのような業務をされているのか教えてください。

当社で販売する新築分譲マンション、戸建住宅の土地の取得や、会社で運用する賃貸物件の用地の取得を担当しています。不動産仲介業者の方との良好な関係を築き、情報交換をしながら購入する土地を探すというのが大きな役割ですね。

会社としてはマンションを年間5棟、戸建は年間50〜80戸の供給販売を目指しています。こうした目標を実現できるよう、必要な土地を仕入れています。

 

――小原さんは他業種から転職されたと伺っているのですが、どうして不動産業界を選ばれたのでしょうか。

住まいというのは人の生活の中心でもあります。お客さまにより良い住居を提供することで、多くの人の役に立てるのではないかと考えたからです。

あと転職を検討していた頃に、自分自身が初めて家探しをしたときに感じたワクワク感も思い出しました。

大学進学をきっかけに地元鹿児島から福岡に引っ越したとき、初めて家探しをしたんです。新しい生活に向けて、新しい家を探すのって楽しいじゃないですか。その楽しさを思い出したのも、不動産業界に対する興味感心が大きくなったことに繋がっていると思います。

 

――ファミリーを選んだ決め手は何だったのでしょうか。

やわらかで和やかな印象に惹かれたからです。

不動産業界には体育会系で厳しそうなイメージを抱いていました。しかしファミリーは全体の雰囲気が良くて、面接でお会いした方々も優しかったので安心したんです。

実際に入社してからも、入社前に抱いた印象は変わりませんでした。部下としても意見が言いやすいし、先輩からも適切なフォローをしていただける。ファミリーは若い人が育ちやすい環境だと思っています。

 

――もうすぐ入社して10年になるとのことですが、これまでの経験も踏まえて感じる職場の良さは何でしょうか。

取り扱っている領域が広く様々な専門知識を学べることですね。

分譲マンションに新築戸建、中古住宅と当社が扱う「住まい」は様々です。いろんな分野の現場に携わりながら住まいに関する知識を極められる職場だと感じています。

部署が異なる社員との距離も近いので、気軽に話を聞いて日々知識を増やせています。いろんな分野の情報収集ができるので、不動産、特に住まいについて学びたい人には特に理想的な環境ではないでしょうか。

 

仕入れ業は仲介業者さんとの連携が肝。誠心誠意の対応で信頼を得る

 

――営業から開発グループに異動されたのはなぜだったのでしょうか。

営業としてお客さまに住宅を提供しているうちに、完成した住宅を売るだけではなく住宅をつくる工程から携わってみたいと思うようになったからです。

お客さまからいただいたご意見を受け、「もっとこんな場所にこんな物件があったらいいのに」と感じることが増えました。その気持ちを誰かに伝えてつくってもらうよりも、私自身がその工程に携わって理想の住まいづくりに貢献したいと思ったんです。

 

――小原さんにとって、仕入れの仕事の面白さは何でしょうか。

営業の経験を生かしながら土地の仕入れに取り組めることです。

営業のときにお客さまからいただいた意見を参考にし、どの場所でどのような物件が提供できるかを考えながら、土地の仕入れをします。駅が近い、公園がある、買い物する場所が近いなど、いろんな生活スタイルの人が住みやすいと思う土地を具体的にイメージしながらできるのが面白いですね。

 

――良い土地は競合他社も狙っていると思います。そんななか、どのようにして土地を勝ち取るのですか。

売り手も公平性を期すために入札形式にしているので、まずは入札で勝ち取れるかどうかにかかっています。

魅力的な土地は引く手数多です。マンション用の土地ともなれば大規模なので情報は周囲に知れ渡っています。それでもやはり、他の会社の方がまだ見つけていない素敵な土地を見つけたいので、仲介業者の方と連携して水面下での情報収集は欠かさないことが大事ですね。

仲介業者の方がいてこそ、私たちの仕事は成立します。お取引き先企業さまとの連携は仕入れ業の肝です。

 

――ファミリーさんは2022年には30周年という節目を迎えられました。仲介業者の方との連携には地元に根付いている信頼感が強みになりそうですね。

そうですね。ありがたいことに、過去にお取引いただいた仲介業者の方とは長く継続的に関係を続けていただいております。新しくお会いする人も、社名を出すと知ってくださっていることが多く、先輩たちが積み重ねてきた歴史と信頼を感じています。

 

――土地仕入れをする際に大事にしていること、こだわっているポイントなどはありますか。

仲介業者の皆さまに対して誠心誠意お取引することです。関係を継続的に取引していただけるようにするため、仲介業者の方に感謝の気持ちを持ちながら、お互い支え合っていきたいと考えています。

 

異動したからこそわかる自社の強み。営業時代にはわからなかった仕入れの難しさ

 

――営業をしていた頃は仕入れ部門に対してどのような印象をお持ちでしたか。また、ご自身が仕入れ部門に異動してから気づいたことなどあれば合わせてお聞かせください。

営業時代は仕入れがどんな部署なのか全然見えなくて、何をしているのだろうとは思っていました。営業目線だと「すごく良い土地を仕入れてくれている」と思うときもあれば、その反面「もう少し良い土地が近くにあったのでは」と感じるときもあったんです。当時は仕入れの苦労が全然わからなかったので。

「あの土地を仕入れたらいいのに」と簡単に思っていたあの頃の自分に、「いやいや。それってすごく大変なことなんだよ」と教えてあげたいくらいです(笑)。

単純に土地の大きさに合わせて建物を建てられるわけではありません。私たちが建てたい物件を建築基準法に照らし合わせてみたときに、理想通りの物件を建てられる土地は思っている以上に少ないんです。

仕入れには仕入れの難しさがあることを痛感しながら、新しい知識を身につけたり経験を積んだりしてスキルアップしなければならないと思っています。

ファミリーは他部署とのつながりが深く、仕入れから管理まで一社でやっていることが強みです。仕入れ側が土地の情報を入手してから、営業や設計の意見も聞いてみて仕入れの検討をします。こうした連携ができる強みを活かせるよう、今与えられている役割を果たしていきたいです。

 

部下を守る姿勢を忘れず、一人ひとりの個性を尊重して接する

 

――社内の連携がしっかりとできているのは社員の皆さん一人ひとりがコミュニケーションを大事にされているからでしょうか。

個人の雰囲気や自発性もありますが、会社としての仕組みづくりがされていることも大きいです。

オンラインのクラウドシステムを活用して意見を出し合ったり、他部署や役職者の会議内容を閲覧したりできるようになっています。この仕組みがあるので、本社や支店関係なく全社でコミュニケーションを取ることができます。

特に新入社員や社歴の浅い社員は、上司の動きが不透明だと「上司がどんなことを考えているかわからない」と不安になったり、自分がしている仕事の先が見えず戸惑ったりしてしまいます。

こうした疑問や不安にも、クラウドを通じてコミュニケーションができているので、部署間や上司部下の隔たりが少ないのだと思いますね。

 

――小原さんが後輩、部下への指導で心がけていることは何でしょうか。

まずは部下の率直な意見や感想をしっかりと聞くこと。そして部下を使うのではなく、部下を好きになり「守る」姿勢でいることです。こちらの気持ちや姿勢は相手にも伝わると思っているので、「大切にしている、育てたい」という気持ちを日頃から忘れないようにしています。

あと、部下それぞれの個性を尊重し、伝え方一つでも相手にあわせて変えています。人それぞれ性格や仕事の仕方は違いますからね。

 

強みを活かしながら、今後は新しい事業へも挑戦。まだまだ成長を続けるファミリー

 

――小原さんの今後の目標、目指す理想の仕入れのあり方などあればお聞かせください。

まずは営業と開発グループの橋渡し的な存在になりたいですね。私は営業と仕入れ、どちらの部署のこともわかります。そしていろんな人とコミュニケーションをとるのが好きなので、部署間でお互いの意図が理解できないことがあれば積極的に関わって解決していきたいです。

こうした取り組みがより良い会社の雰囲気づくりに繋がり、弊社の強みである社内の連携を一層強化できます。その結果、お客さまにより良い住まいを提供することにも繋がっていくと考えています。

 

――今後、全社として力を入れようとしていることもお聞かせください。

特に力を入れているのは賃貸マンションの開発です。賃貸物件をつくり家賃収入を得ることは安定的な会社経営にも繋がります。波がある不動産業界においては、こうした基盤づくりも大切なことです。景気が不安定なときでも、安心して事業を続けていける地固めをしています。

また福岡は九州地方の人が集まる中心地ということもあり、住宅だけではなくホテル事業へのチャレンジも始めています。土地価格が高いと住宅を建てるのは難しくなります。ですがそれで諦めるのではなく、ホテルをつくろうとか、テナントも組み合わせた住宅を建てようとか、市場に順応できるよう新しいチャレンジを始めています。

 

――ありがとうございます。最後にこの業界で働きたいと考えている方へメッセージをお願いします。

住まいは人の生活の中心です。お客さまにより良い住居を提供し、多くの人の役に立てるのがこの仕事のやりがいだと感じています。

「生きてきた中で一番大きな買い物は?」という質問に対して、大半の方は「家」と答えるのではないでしょうか。人生に直結しているというと言い過ぎかもしれませんが、子どもが生まれて家族が始まっていく場所です。それだけ人生に大きな影響がある領域なので、とても責任がある仕事だと思って日々取り組んでいます。

また、不動産は住まいだけではありません。ビルやホテルもあります。こうした分野に私自身ももっと挑戦していきたいし、会社としても挑戦し始めています。

ファミリーは幅広い知識を身につけられてスキルアップできる環境があります。その上、人当たりの良い人たちが多い職場ですので、不動産に興味がある方にとっては気持ちよく働きながら成長できるのではないかと思います。

不動産業界に飛び込もうと思う人の最初の入り口として、ファミリーを選んでもらえたら嬉しいですね。

 

株式会社ファミリーについて

・ホームページ:https://www.farnest.co.jp/

・採用情報:https://hr-hacker.com/farnest

 

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