16歳の入社から12年!広和工業(有)で働く3児のお父さんをインタビュー

シルバー

written by 根岸春香

静岡県御前崎市にて、お客様本位の施工を大切しながら塗装業を営む広和工業有限会社様(以下敬称略)。

今年で創業30年を迎えた広和工業で12年働いている外壁塗装職人の河原崎さんに、16歳から今まで続けてこられた理由や塗装職人として働く本音を根掘り葉掘り伺いました!

河原崎 祥(かわらさき しょう)さん(29歳)

河原崎 祥(かわらさき しょう)さん(29歳)

16歳で入社し、最初の4年間は働きながら夜間高校に通って卒業した頑張り屋。人に好かれる性格で仕事に対する前向きさと責任感を持ち備えている。家に帰ると塗装職人の顔からパパの顔に。3兄弟(8才・6才・4才)の息子たちはうるさくてしょうがないと言いながらも、すごくかわいいと話してくれた表情も印象的でした!

根岸 春香

根岸 春香

「忠恕」=思いやりを大切にするインビジョン㈱のライター。 職人さんのニッカポッカ姿が好き。最近見かけなくなって密かに寂しい。

「自分がやらなきゃ」18歳で芽生えた責任感

 

ーーー広和工業に入社した理由を教えていただけますか?

 

僕と一緒に高校を中退した友だちのお兄さんが紹介してくれたんです。最初は「ペンキだもんで、楽だでいいかな」って思って(笑)
一緒に中退した友だちも入社したんですけど、1年半で辞めちゃいましたね。
 

ーーーそんな中、河原崎さんが12年も続けてこられた理由は何ですか?

 

僕も18歳の頃は会社に来ない日もありました。でも社長に「そろそろ一人で現場をまわらせるから責任感持てよ」って結構な剣幕で言われて(笑)
入社してから夜間高校も行かせてもらったりと社長への恩もあったので、「自分がやらなきゃいけないな」って思ったんです。

21歳の時に子供が生まれて家族を持ったことも大きいですけど、やっぱり仕事や会社が自分に合っているから続けてこられたと思います。

 

ーーーどんな点が自分に合うと感じたんでしょうか。
 

この業界は年功序列でもあるんですけど、結局自分の腕次第なところですかね。人をまとめられるようになれば楽しい仕事なんで、僕みたいに「人の上に立ちたい」っていう思いがある人は楽しめると思いますよ。
あとは報酬ですね(笑) 広和工業は頑張った人にはボーナスがしっかり出るので。
 

「お父さんが塗ったんだよ」塗装は息子に誇れる仕事

ーーー実際働いて、楽だと思っていた印象はどうでしたか?

 

楽ではなかったですね。同じ作業の繰り返しなので集中力を維持するのも大変ですし、入社当時は朝が早くて慣れるまで苦労しました。

僕らの作業内容は日々そこまで変化がないけど、お客さんは毎回違う方なので、お客さんによって対応の仕方は変えるようにしています。職人はお客さんと最前線でお話をするポジションなので、自信を持って「僕らの仕事を見てくだい!」と言えるような心持ちでやってますね。

 

ーーーこの仕事をしていて良かった!と思う瞬間はどんな時ですか?

 

お客さんに喜んでもらえるっていうのが一番ですが、足場などを取り払ってすべての作業を終えたときの「やってやったぞ」っていう達成感ですかね。

それと外壁は頻繁に塗り替えないから、子供と散歩に行った時に「このお家の壁、お父さんが塗ったんだよ」って見せられるのもやりがいですね。

 

ーーー河原崎さんがこんなにも仕事を頑張れているモチベーションは?
 

そうですね、ほぼ家族ですね!
家に帰ると3人の子供たちが待ってるんで賑やかです。仕事に使うハケでよく僕のマネして遊んでます(笑)

基本的に土曜も出勤で、忙しいと日曜出勤もあるから、家族との時間が多いとは言えないんですが、振替休日も取れますし運動会などのイベントは休ませてもらえるので、毎回参加しています。
 

ーーーマネをする姿を想像するだけで可愛いですね!息子さんたちが「将来ペンキ屋さんになりたい!」って言ったら、正直どう答えますか?
 

うーん、正直おすすめはしないですね(笑)
例えば会社を立ち上げて独立するなら応援するけど、それは現実的ではないと思うので。本当にやりたいなら「やってみ」って言うけど「でもお前じゃ難しいかもよ」って言っちゃうかもしれないです。

理由はいろいろあって、高所作業もあるので危ないし、手が荒れる材料もあるので、アレルギーがある息子たちには難しいかなって心配になりますね。

もちろん高所作業の時は監視員さんがいるから安心ですし、健康な方であればあまり気にならないとは思うんですけどね。息子となると過保護な考えになっちゃうかもしれませんね(笑)
 

毎年2月恒例、職人全員で決める「行動指針」

 

ーーー広和工業さんは自分たちで目標を決めると伺ったんですが、具体的にどのような目標を立てているんでしょうか。

 

会社設立月の2月を節目として、毎年2月に目標を決めてます。今年も去年の目標で達成できなかったところを踏まえて、自分たちで新しい目標を決めました。

去年は適切でない対応がありクレームに繋がってしまったことがあったんです。だから今年の塗装部の目標は『一人ひとりが責任感を持ち、適切的確な対応でお客様に満足を』にしました。
僕ともう一人で目標を決めて、そのために何をするのか、という行動指針を職人全員で考えるんです。
 

ーーー広和工業の塗装部には、どんな職人さんがいるんですか?

 

僕も合わせて5人います。僕のパートナーは72歳のバリバリ現役でやってるベテラン職人で、厳しい人ですけどみんなに信頼されてますね。あとインドネシアの研修生が2人と、もう1人50代の職人がいます。
コロナ前はみんなで飲みにも行ってましたけど、今はできなくなっちゃいましたね。

72歳の人はおしゃべりで、50代の人と僕は静かな方かな。でも職人は寡黙っていうイメージは昔のことで、今はそんなことないですよ!休憩中は普通に話してます。


 

ーーー河原崎さんから見た竹内社長はどんな方ですか。

 

現場に出てなくても、職人と変わらない考えを持ってくれてる人です。
怒ると怖いときもあるけど、現場の進行状況を把握して、僕らが考える工程よりロスが少ない提案をしてくれたりするのは本当にすごいなと思います。

僕から社長に口うるさく言うこともあるんですが、全部受け入れてくれるのでありがたいですね。
実は過去に会社を辞めることを考えた時期もあったんですが、その時社長が僕以上に僕のことを考えて、将来のことまで心配してくれて。「頑張って続けよう」と思えたのは社長のおかげなので、本当に感謝しています。

 

ーーー今職人さんを募集中と伺いましたが、河原崎さんご自身はどんな上司になると思いますか?
 

口うるさいと思います(笑) 仕事をやってない人にはちゃんと言いますよ。でも仕事中と休憩中は180度変わります。休憩中も口うるさく言われたら嫌じゃないですか。

昔僕に仕事を教えてくれた先輩がそうだったんです。僕が何かやらかして怒られているときも、休憩に入るとコロッと表情が変わって、いつも通りおしゃべりしてくれるんです。僕のことが嫌いで怒ってるんじゃなくて、仕事に対して指摘をしてくれてるんだってことが分かったので、すごく信頼していたしその先輩がいてくれて良かったと今でも思っています。

いまだに連絡を取って相談することもあります。だから広和工業にこれから入ってきてくれる人にとって、僕もそんな存在になれたらいいなって思いますね!
 

ーーー最後に、これからどんな方と一緒に働けたら嬉しいですか。

 

自分のことよりも他の人のことを考えられて、常識がある人がいいですね。ただ常識はこの会社に入れば学べると思うので、仕事を任せられた時に「俺が、私がちゃんとやるぞ!」って責任感を持ってくれるような方と働きたいです。

あと職人の世界では遅刻をしないことが結構重要ですね。朝礼が始まる朝7時前に集合して、ペアになって仕事をするので、遅刻をしない人だと安心感があって信頼できます。

最初はマンツーマンで教えるので、技術はやっていくうちに身に付きます。だから最初は遅刻をしない、挨拶をする、みたいな基本的なことができれば大丈夫です!

年齢は16歳から、性別関係なく歓迎です。僕も16歳から入社しましたし。
この仕事はお客さんに喜んでもらうことが一番大事だと思うので、お客さんに「この人に任せて良かった」って言ってもらえるような人になってもらえたら嬉しいです。

 

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会社情報

社名:広和工業有限会社
所在地:静岡県御前崎市池新田3971-4
HP:https://www.kouwa-kogyo.co.jp/
求人ページ:募集要項

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