「スーパーマーケットの仕事は、多岐に渡るんです」。まるごうの採用担当が語る、地域の生活を支える仕事の裏側

パープル

written by ダシマス編集部

株式会社丸合

鳥取県と島根県に23店舗の食品スーパーマーケット「まるごう」を展開する株式会社丸合は、地域住民の「毎日のふだんの生活」を支えています。

今回お話を伺ったのは、入社11年目で人事部に所属する上田 亜寿沙(うえだ あずさ)さん。「スーパーマーケットの仕事は、意外と多岐に渡るんです」。そう話す上田さんに、地域に根ざしたスーパーマーケットにはどういった仕事があるのか、社員のキャリアパスや今後の展望などについてお聞きしました。

人事部 採用・能力開発グループ 上田 亜寿沙さん

人事部 採用・能力開発グループ 上田 亜寿沙さん

まるごうで働く母の勧めを受け、株式会社丸合に入社。店舗でレジ業務を経験後に、人事部 採用・能力開発グループへ異動。採用担当者として、会社の魅力を伝えたり、入社後のフォローをしたりしている。

母の勧めで入社した丸合は、“第二のお母さん”に囲まれたアットホームな職場だった

──まずは丸合の事業について教えてください。

当社は1954年に創立し、山陰両県に23店舗の食品スーパーマーケットまるごうを展開する会社です。「食」を通じ、地域のお客様の「毎日のふだんの生活」を支えるパートナーとして、スーパーマーケットの事業を行っています。

──上田さんは、どのような経緯で丸合に入社されたのですか?

当時、丸合で働いていた母に勧められたことが入社のきっかけです。幼少期から祖父母や両親に連れられてまるごうで買い物していたので、地元で働きたいと考えていた私にとって馴染みある企業で働けることはうれしかったです。4〜5年ほど店舗で勤務したあとに、人事部へ異動し現在に至ります。

最初は正社員ではなく、自分のライフスタイルに合わせて働くパートナー社員として入社し、レジなど基本的な店舗業務を経験。当時の働きぶりが良かったのか、店長から「正社員として働いてみないか」とお声かけいただき、正社員になりました。

──お母様が「娘に入社を勧めたい」と思える職場だったのでしょうね。実際の職場の雰囲気はどのように感じましたか?

店舗で働き始めたとき、とても温かい職場だと感じました。当社の社員はパートナー社員・正社員を含めて1,290名程度おりますが、店舗には幅広い年齢のパートナー社員がかなり多いです。仕事に不慣れな私を優しく包み込んでくれる、お母さんのような人ばかりでした。元気な学生アルバイトさんもいて、明るくて優しいアットホームな場所でした。

ちなみに当社はお互いを役職名ではなく、「さん付け」で呼び合うんです。役職は「身分関係」ではなく「役割関係」と考え、お互いを尊重しあう社風が根付いています。人事部に異動した後も、温かい雰囲気は変わりませんでしたね。

 

レジに品出し、営業企画。スーパーを毎日“当たり前”に運営する、その裏側

──11年勤めてこられて、印象に残っていることはありますか。

やはり入社したてのころの仕事、レジ業務が印象に残っています。レジ業務は直接お客さまと接する仕事なので、「あなたの接客がよくて毎日買い物に来ている」「あなたの笑顔に助けられているよ」という言葉をいただくこともありました。

実は今でも繁忙期には店舗に入ってレジ業務を手伝うことがあるんです。先日も、店舗勤務時代によくお話ししていたお客さまが私のことを覚えていてくれて、「久しぶり」と声をかけてくださいました。店舗を離れてから何年も経っていたので、覚えていてくださったことに驚きと同時にうれしさがこみ上げました。

──お客さまと接するお仕事だからこそのやりがいですね。スーパーマーケットのお仕事は表に見えているレジや品出し業務以外にも、他にどういった仕事があるのか教えてください。

青果、水産、食肉の部門では、食材をカットしたり袋やパックに詰めたりなどの加工をして新鮮な食材がお客さまに届くようにしています。デリカ部門ではお弁当やお惣菜を作っています。その他にも扱う食品によって部門が分かれていて、「自分が関わった商品が売れることがやりがい」と話す社員も多いです。

──現在の上田さんのように、本部で働かれる方々はどのようなお仕事をされているのでしょうか。

本部のお仕事も多岐に渡ります。市場で生鮮食品を買い付けたり売り場のレイアウトを考えたりする商品部、イベント企画やチラシ作りなどをする営業企画部など、さまざまな本部部署が店舗と連携しています。

──私たちの想像以上に多くの仕事があり、まるごうが運営されているのですね。どのような段階を経て、お仕事(の幅)が広がっていくのでしょうか。

まずは現場を知るためにも、入社後は店舗勤務からスタートしていただきます。経験を積んだ後に、店長として店舗の責任者となる方や本部へ異動する方もいます。定期的に面談を実施しているので、自分が描くキャリアを伝える機会があり、誰にでもチャンスがめぐってくると思います。

組織の成長が社員の人生を豊かにするという考えのもと、2年ほど前に人事制度が改定されました。正社員に対してだけでなく、パートナー社員の方も店舗チーフを目指せるようになるなど多様な働き方が生まれ、生き生きと働かれる方が増えました。

 

店舗で身につけた「聞き役」の習慣が、人事の仕事でも活きている

──上田さんが人事部でどのような業務を担当しているのか教えてください。

私は社員採用と採用後の定着フォローを任されています。特に入社直後の新入社員は不安だらけの日々を過ごしているので、私が過去に店舗勤務していたときの体験などを交えてコミュニケーションをとってケアしています。当社に入社してくださった方々が活躍できるように、人事部として社員の不安を解消できたらいいですね。

──店舗勤務から大きく仕事内容が変わり、戸惑うことや難しく感じたことはありませんでしたか。

新卒採用においては採用活動の正解が分からないなかで、インターンシッププログラムを作ることが難しかったです。店舗の社員にヒアリングしたり先輩に助けていただいたりしながら形にすることができました。

ただ、社員とコミュニケーションをとることに関しては、店舗勤務時代から自然とできていたかもしれません。困っている方がいたら「聞き役」になることが習慣化していました。サポートする対象がお客様やまわりの社員から、当社に入社された方に変わっただけで本質は変わらないと思います。

人の細やかな部分にまで目を配れることが私の強みだと思うので、強みを活かせる場所に異動できたことが私のキャリアのターニングポイントだったと気づきました。

 

多部門を経験したり、ひとつの道を極めたり。多様な働き方があるスーパーマーケットの仕事を知ってほしい

──上田さんの今後の展望を教えてください。

採用担当として学生さんに企業の魅力を伝え、当社に入社したいと思っていただけるようにしたいです。まずは採用ホームページを充実させたり、企業説明会で魅力をお話ししたりすることから始めています。

また、今後はSNSにも力を入れたいと思っています。多くの学生がSNSを就職活動にも活用していると知り、変わりゆく時代の変化に合わせて採用方法もアップデートしていきたいですね。

──最後に、就職活動中の学生へメッセージをお願いします。

多くの人にとって身近な存在であるスーパーマーケットですが、意外なお仕事もたくさんあります。店舗でさまざまな部門を経験する方もいれば、本部人事部といった店舗をサポートする部署など幅広い職種を経験することができます。想像以上に楽しい仕事が待っていますので、ぜひ一緒に働きたいなと思います。

そして、社会人になることは不安かもしれませんが、安心してください。かつて私もお札の数え間違いで大きな赤字を出してしまったり、なかなかギフトラッピングが覚えられなかったりと失敗してきました。ですが、まわりの先輩のサポートのおかげで乗り越えることができました。私が先輩に助けていただいたように、今度は私が新入社員のみなさまをサポートしたいと思っています。


 

(取材・編集:大久保 崇・執筆:儀賀 千春

 

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◆HP:https://www.marugo.or.jp/shop/index.html

◆求人情報:https://www.marugo-recruit.net/

 

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