「あなたじゃなかったら買ってなかった」ネッツトヨタ鳥取・若手営業が感じる自動車販売の魅力
written by ダシマス編集部
ネッツトヨタ鳥取株式会社
ネッツトヨタ鳥取株式会社、3年目の若手営業にインタビュー。車が特別好きだったわけではなく、「人と話す仕事」「生活で使うものの営業」という軸で選んだこの仕事。試行錯誤しながらも、お客様との信頼関係を大切に、日々フロントに立ち続けている。23歳の若手営業マンが語る、リアルな仕事の現場とは。
北田力矢(きただ りきや)さん
短大卒業後、新卒でネッツトヨタ鳥取株式会社に入社し現在3年目。営業職としてフロント業務を中心に、お客様への車の提案や点検案内などを担当。「聞くのが仕事」をモットーに、先輩たちから積極的に学びながら成長中。プライベートでは同僚や友達とサウナやバーベキュー。和やかで落ち着いた雰囲気が魅力。
「身近な生活に関わること」が仕事選びの軸

――車が特別好きだったわけではないとお聞きしましたが、なぜこの業界に?
接客業や営業職のような、人と話す仕事がしたかったんです。せっかくなら自分が生活で使うものを扱う業界がいいなと。鳥取県で生活していくなら車は必須だし、知識をつけておいた方がいいと思い自動車販売の仕事に絞りました。その中でも、学生時代に住んでいた三重県の家の近くにネッツの店舗があり、身近に感じていて。地元に戻り、ネッツ鳥取を志望しました。
――入社して、車への愛着や知識は増えましたか?
知識は絶対に上がりましたね。タイヤ交換も自分でできるようになりましたし、故障しても大体の原因が分かるようになりました。早くも当時の目的は達成したと思います。
買っていただいた後のフォローが本質
――では、会社の事業内容を学生にも分かるように教えていただけますか?
お客様に車を販売する際の接客や提案が大前提。また点検の案内やリコールの連絡、お客様が事故にあった時の対応など。買っていただいた後のフォローの割合が多いんです。
――北田さんご自身の普段のお仕事内容は?
基本的にはフロントでの接客が中心で、点検の受付や新しい車の提案などをしています。フロントとはお客様と店舗の最初の接点。基本的に、お客様1人に対して営業1人が担当につきます。突発的に来店されたお客様の営業担当が不在の場合は誰かが対応するケースもあるので、営業間でのお客様情報の共有もしっかりとします。
――営業を行う中でのやりがいや面白さを教えてください。
お客様が増えていくことですね。入社当初は、担当のお客様がゼロのところから、ベテランの方から引き継いだりもしました。一番やりがいを感じるのは、やはり車を買っていただけた時。まだ営業担当がついていない新規のお客様とゼロから関係性を築けていけたときは本当に嬉しいです。
――初めて車を売ったのはいつですか?
2023年の4月に入社し、試用期間を経て10月から接客・販売できるようになり、初めて契約が成立したのは12月。最初の1台は友達が買ってくれたんです。次のお客様が初めての本格的な商談でした。60代の方だったのですが、契約のときに「あなたじゃなかったら買ってなかった」と言ってもらえて。人生で初めてのお客様からの言葉に「この仕事を選んでよかったな」と心から思いました。
――「あなたじゃなかったら買ってなかった」と思っていただけたのは、何が要因だったと思いますか?
初めての商談だったので、ぎこちなさが前面に出てたと思うんです。相手の方は人生経験豊富で、今までいろんな営業担当を見てきた中で、多分僕が一番若かったと思います。それが逆に良かったんじゃないかなと。仕事に慣れたスタッフだと、がむしゃらさは伝わらなかったかもしれません。新人だから頼りないと思うお客様もおられると思いますが、その方は僕の真剣な気持ちを汲み取ってくれたんだと思います。
――素敵なエピソードですね。その経験が今も活きていますか?
そうですね。どのお客様にも「あなただから買った」と思ってもらえるような接客を心がけています。そういう経験が一発目にあるとないとでは全然違ったと思います。
制限もあるからこそ、人と人のつながりが大事

――逆に、折れそうになった経験や壁にぶつかったことは?
まだ3年目でこんなこと言うのもなんですが...成績が出ないときは本当にきついですね。単純にきついです。入社当初も同期が2人いて、その2人は、入社から8ヶ月目に僕が初めて受注できたタイミングで6台くらい売っていたので、ちょっと出遅れた感があったんです。最初は同期に勝ちたいという気持ちが強かったです。(笑)
――その状況をどう乗り越えようとしていますか?
やっぱり先輩たちに聞きますね。「僕みたいな時期ありました?」って。それでアドバイスをもらうことも多いです。助けられてばっかりですね。まだまだ分からないことしかないので。でも「聞くのが仕事だ」と思っているので、躊躇なく聞いています。学生時代のアルバイトで教える側の立場にいたことがあって、それが普通という感覚だったんです。だから自分が後輩の立場になっても、ガンガン聞いていますね。
――好調なときとそうでないときの違いは?
それが分かればいいんですけど......。(笑)調子がいいときは、何か雰囲気でお客様に伝わるものがあるのかもしれません。無自覚で出てしまっているんでしょうね。
業界的にも変化がありますね。昔はどんな車も注文できたんですけど、今は受注が中止している車も多くて。「この車が欲しい」と言われても「今はちょっと注文できないんです」というケースが何件もあるんです。制限もあるからこそ、人と人のつながりが大事になってくるんだと思います。
チャンスがいつ来るか分からない、日々の現場
――基本的に1日のスケジュールは決まっているのですか?
日によって全然違いますね。自分が担当しているお客様の点検が全くない日もあれば、たくさん予約がある日もあります。商談が入っていればまた動きも違いますし。新規のお客様の対応をする場合もある。いつどんな仕事が入るか読めないのは大変ですが、見方を変えるとチャンスがいつ来るか分からないということでもあります。
――お店で一緒に働くメンバーはどんな雰囲気ですか?
大体18名のスタッフがお店にいますが、僕の店舗は明るくてノリがいいですね。プライベートでもよく遊ぶような年の近い先輩もいます。工場・店舗間のスタッフの仲も良いです。飲み会にもほぼみんな来る。
――他店舖の方と関わることもありますか?
ありますね。若い年次の人だけでの研修があったり、自分の担当のお客様が他店舗の近くに住んでおられれば、近隣店舗に予約を入れることもできます。店舗間で電話もたくさんしますし、プライベートでも遊びます。店ごとの数字を求められたときはライバルのような関係にもなるけど、協力し合うことの方が多いかな。
「こいつがいるから」という存在に

――今後、会社の中でどう成長していきたいですか?
役職を上げることには正直興味がなくて。でも、チームの中で「こいつがいるから今月の目標は大丈夫だな」という存在にはなりたいですね。
――3年続けている理由、これからも続けるであろう理由は?
お客様に車を買っていただき、これから付き合っていこうという中で、すぐ辞めたら失礼だと思うんです。僕を選んで買ってくれたんだから。
あとは、この会社の人間関係で悩んだことがないこと。これが一番大きいかもしれません。自分はどんなに給料が良くても、人間関係がダメなら続かないと思うんです。
――最後に、就職活動中の学生さんにメッセージをお願いします。
自分がやりたいことをやるのが一番だと思うので、そこはぶれずに仕事を探してほしいですね。入ってからでないと分からないこともあるので、適当にもガチガチにもなりすぎず、自分らしくいられる仕事を見つけてほしいと思います。
(取材・執筆:田野 百萌佳)
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