何もない場所が形になる。建築×土木の若手が語る、岡谷組で働くリアル
written by 紺野 天地
株式会社 岡谷組
建設業に対して、「体力的にきつそう」「人間関係が厳しそう」といった印象を持つ人は少なくありません。一方で、現場には、何もない場所に建物やインフラが少しずつ形になっていく面白さがあります。完成した瞬間の達成感はもちろん、その過程をチームで動かす実感も、この仕事ならではです。
今回お話を伺ったのは、株式会社岡谷組で働く入社4年目の望月凌雅(もちづき・りょうが)さんと小林竣一(こばやし・しゅんいち)さん。建物をつくる「建築」と、道路や橋など生活を支える「土木」。同じ建設業でも異なるフィールドで経験を重ねてきたお二人に、仕事の面白さやギャップ、そして働くリアルについて伺いました。
望月凌雅(もちづき・りょうが)さん
2022年度入社 建築工事部
神奈川県出身。バレーボール推薦での高校進学を機に長野県へ移る。大学の求人支援を通じて岡谷組を知り、会社見学で現場の雰囲気や社員の人柄に惹かれて入社。
現在は施工管理として、商業施設などの建築現場を担当。安全管理や出来形の確認、協力業者との調整などを行いながら、現場全体を支えている。自然の多い長野での生活も気に入っている。
小林竣一(こばやし・しゅんいち)さん
2022年度入社 土木工事部
建設業を営む家庭で育ち、大学卒業後、県内でも土木事業を大きく展開している点に魅力を感じ入社。これまで砂防堰堤や上水道整備など、生活インフラに関わる土木工事に携わってきた。現在は若手社員のサポートや施工管理業務を担いながら経験を重ねている。休日はゴルフやバイクなどアクティブに過ごすことが多い。
入社前後で変わった、建設業へのイメージ
――まずは入社前のご経歴と、岡谷組を選んだ理由を教えてください。
望月さん:私は神奈川県出身で、高校のときにスポーツ推薦で長野に来て、その後神奈川県内の大学で建築を学びました。長野県で過ごすうちに人の温かさや自然の豊かさに触れ、「働くなら長野がいい」と思うようになったんです。
大学の求人支援で岡谷組を知り、先輩も入社していたので見学に行って、話を聞いたうえで「ここで働きたい」と決めました。
小林さん:実家が建設業で、大学も土木系です。兄が岡谷組を知っていたこともあり、その話を聞きながら自分も受けました。県内でも土木を大きくやっている会社なので、「ここでやってみよう」と思いました。
――入社前に抱いていた「建設業」あるいは「施工管理」のイメージは、どんなものでしたか?
小林さん:やっぱり外で仕事をするイメージが強く、現場に出て、流れを見ながら進めていくことを想像していました。
望月さん:私は業界のことをあまり知らなかったのですが、施工管理が「現場を管理する仕事」だということは分かっていました。全体をまとめながら、工程や品質を見ていくようなイメージでした。

――実際に入社してみて、イメージとのギャップはありましたか?
望月さん:ありました。岡谷組だからこそなのかもしれませんが、施工管理という立場でも想像以上に現場に出ます。協力業者さんと同じ場所で打合せしたり、状況によっては自分たちも動いて対応する場面があります。現場がワンチームで進んでいる感覚があって、私にとっては良いギャップでした。
小林さん:たしかに現場に出る機会は多いですね。
望月さん:そうですよね。体を動かすのが好きなので、自分には合っています。
小林さん:私は逆に、「思ったより事務仕事が多いな」っていうギャップでした。役所対応や地域住民との調整、打合せの資料づくりなど、さまざまな書類があります。最初は大変だと感じましたが、現場を知るうちに書類の意味も理解できるようになりました。
――これまでの建設業には「きつそう」「人間関係が厳しそう」といったイメージもあります。職場の雰囲気はいかがですか。
望月さん:基本は和気あいあいとしていて、私から気軽に雑談をすることもあります。先輩がフォローしてくれることも多いので、安心して働ける環境だと思います。
小林さん:土木も同じですね。自分が一緒だった上司は、現場と事務所を分けすぎず、チームで進めるタイプでした。質問や相談はしやすいです。

何もない場所から、形になるまで。建築と土木、それぞれの現場で見ている景色
――現在担当されている仕事について教えてください。まずは望月さんから。
望月さん:いまは大型スーパーを建てる現場を担当し、出来形のチェックや安全関係の計画書の作成、写真撮影、協力業者さんとの調整などを行っています。
日々の流れとしては、朝の打合せから始まって、現場を回りながら「予定通り進んでいるか」「危険な箇所はないか」を確認します。協力業者さんと話しながら、「こうした方がやりやすいのでは」と感じたことがあれば上司に共有して、打合せを重ねていきます。
――何名ほどのチームで動くのですか?
望月さん:いまは30人ほどの協力業者さんが入っていますが、工程が進むと100人近くになる予定です。業者の数も一気に増えるので、今後は応援も入りながら進めていくことになると思います。
小林さん:土木の現場は関係業者が多くても10人くらいなので、建築の現場は人数の多さに驚きますね。
望月さん:たしかに、それは建築現場の特徴かもしれません。例えば型枠大工さんだけでも、建物を分割して施工するので複数班が入りますし、そこにさらに別の協力業者が入ることもあります。クレーンの配置や工程の重なりを調整したり、業者間の橋渡しをしたり、資材が余らないよう手配するのも施工管理の大切な役割です。

※現場での働くイメージ写真(安全管理)
――小林さんの仕事についてはいかがですか。
小林さん:いまは自分の現場が終わり、応援として別の現場に入っています。初めて現場を持つ社員と新入社員の体制なので、自分はサポート役で、新入社員に「どうやって現場を見るか」を伝えています。もうすぐ竣工検査があるので、それに向けた書類作成も進めています。
自分がこれまで関わったのは、砂防堰堤や上水道の配管整備など、生活インフラに関わる工事が中心です。道路や橋のように目に見えるものもあれば、水道のように地中に埋まるものもあります。でも、どれも人の生活を支えているという点では同じです。
ゼロから完成まで見届ける。「施工管理」ならではのやりがい
――やりがいを感じるのは、どんな瞬間でしょうか。
小林さん:やっぱり、何もなかったところに構造物ができあがったときですね。砂防堰堤の現場では、本当にゼロの状態から関わりました。最初から最後まで見届けることができるのは、「施工管理」という仕事ならではだと思います。
望月さん:自分も似ています。以前、諏訪湖スマートインター近くのお菓子屋さんの店舗工事を担当しました。
一番印象に残っているのは、外部足場を一気に解体した瞬間で、それまで外からは見えなかった建物全体が、初めて姿を現すんです。そのときに「ここまで来たな」と思いました。
完成後に、実際に利用している人の声を耳にすることもあります。「いいね」「きれいだね」と言ってもらえると、やっぱり嬉しいです。

※現場での働くイメージ写真(建築工事)
――一方で、大変だった経験もあったのではないでしょうか。
望月さん:2年目の終わりごろ、元請けとは異なる立場で入った現場では、普段以上に書類が多く、独自ルールもありました。複数棟を同時に進める中でトラブル対応も重なったりして、正直、現場自体はきつかったです。
ただ、人間関係はとても良く、協力業者さんも協力的だったので、まわりの人たちに何度も助けられました。もし現場や事務所の雰囲気が悪かったら、乗り越えられなかったかもしれません。
――小林さんはいかがですか。
小林さん:自分は1年目です。検査日が決まっている現場で、工事が終わった直後から一気に書類づくりが始まりました。何をすればいいのか分からず、上司に聞いては修正して、を繰り返しました。
当時は必死でしたけど、その経験があるからこそ同じ書類を短時間で作れるようになったと思います。大変だった時期が、今の自分の力につながっていると感じます。

※現場での働くイメージ写真(土木工事)
支え合いながら働くということ。岡谷組の風土と、これから描くキャリア
――働き方や職場環境という点ではいかがでしょうか。ワークライフバランスについても教えてください。
小林さん:土木は国や県の案件が多いので、基本的に週休2日です。忙しい時期は土曜に出ることもありますが、全体として休みは取りやすいと思います。建築は民間工事が多いので、少し事情が違うかもしれません。
望月さん:たしかに、建築の場合はスケジュールがタイトな工事も少なくありません。ただ、会社としては週休2日を掲げていますし、もし土曜に出勤しても振替や手当で調整してもらえます。
また、「この日に休みたい」と相談すれば基本的には調整できます。大事なのは、自分の仕事をきちんと段取りしておくことです。例えば3連休を取りたいなら、休みに入る前に必要な書類を準備して、上司に引き継いでおきます。
小林さん:そこは共通して、現場のチームで支え合う感じがありますね。
望月さん:そうですね。むしろ上司から「休めるときに休んでおけ」と言われることもあります。

※現場事務所での写真
――若手が安心して挑戦できる風土は感じますか。
望月さん:あると思います。昔は若手が出て、上司が休む、みたいな時代もあったと聞きますが、今は逆です。若手を休ませて、上司が代わりに出ることもあり、「若い人に無理をさせすぎない」という配慮を感じます。
小林さん:制度として整っているかというと、まだ伸びしろはあると思います。例えば、初めて現場を持つ人に対して、本社側が定期的に書類を見てアドバイスする仕組みがあれば、もっと挑戦しやすくなるかもしれません。
全部が完璧ではないですけど、改善の余地があるということは、まだまだ可能性が広がっていくということだと思っています。
――最後に、これから就職を考える方へメッセージをお願いします。
小林さん:暑い日も寒い日もありますし、正直、楽な仕事ではありません。でも、何もないところに、図面でしかなかったものを形にする。その瞬間の感動は、この仕事ならではです。地図に残る仕事がしたい人には、きっと向いていると思います。
望月さん:建設業に対して「きつそう」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際に働いてみると、支えてくれる人がいます。施工管理技士など、必要な資格の取得費用の補助や資格手当など、会社のサポートもありますし、経験や学歴に関係なく挑戦できる環境が整っています。コミュニケーションが好きな人、自分で考えて動くのが好きな方は、ぜひ話を聞きに来ていただけたら嬉しいです。
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