粕屋町から元気を発信。「ビフテキ屋うえすたん」熱々の鉄板で食べるステーキが出来るまでに隠された熱々な想いとは。

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written by ダシマス編集部

「ビフテキ屋うえすたん」は1985年に「有限会社うえすたん」の社長の岩田日出人さんが夫婦で福岡市中央区警固に1店目をオープンした人気のステーキ店。
「食べて頂いた方が元気になっていただける事が一番」という信念を持って、現在は13店舗のお店から元気を発信しています。
同店や百貨店にハムなどを卸し、全店の柱骨となっているのが「手造りハム工房うえすたん」です。
味を守りながら常に新しいことにチャレンジしたい。代表の岩田秀太朗さんに働く事を通して感じるモチベーションや、お店の魅力をお話しいただきました。

岩田 秀太朗(いわた しゅうたろう)

岩田 秀太朗(いわた しゅうたろう)

秀太朗さんってこんな人
福岡県出身のキャンプ好きパパ。奥さんと一緒に3人(双子)の子育てに日夜奮闘中。
「ビフテキ屋うえすたん」や百貨店へお肉やハム・ソーセージを卸す「手造りハム工房うえすたん」に勤め、2018年より代表を務める。
趣味はキャンプ。休日は県外に遠征し、家族とアウトドアライフを楽しんでいます。
周りの人たちからの印象:#家族を愛する#仲間思い#おしゃれ#優しい人

 

―――こちらでどのようなお仕事をされているのですか?

母体の「有限会社うえすたん」は福岡県内で13店のステーキ店を運営しています。私は実店舗で提供されるステーキ肉の成形をはじめ、ハム・ソーセージ・ベーコンをこちらの手作りハム工房で作っています。こだわりとしては、凡事徹底といったところでしょうか。

―――凡事徹底とは「当たり前の事を当たり前にやる」という意味ですが、具体的にどういった事をされているのでしょうか?

工房では「霧島山麗SPF無菌豚」という品種の豚肉を使用しています。宮崎県霧島高原の自然環境で愛情を持って育てられた豚で、食べて頂くと脂の中に甘みを感じると思います。

あと決め手として、太陽と風の力で自然結晶させた「海のうるおい塩」という塩を使っています。ミネラルが豊富で最高に美味しく仕上がります。またスモークの際は国産の桜チップとの相性がよく、製品ごとに最適なスモークを行っています。塩の量やスモークの時間によって製品の個性が変わるのがおもしろいです。

―――なるほど。素材一つ一つに「自然」というこだわりを感じますね。

特に意識をしたことはありませんが、食べ物は身体を動かすエネルギーですので確かに出来る限り自然に近いものを扱いたいと考えています。
また休日は郊外で家族とキャンプに行くことにハマっています。自然の中で過ごすと不思議と心が落ち着きます。同じようにハムづくりでも自然のエネルギーを取り入れられると最高ですね。

―――ところで「手造りハム工房うえすたん」にどのような経緯で入社されたのでしょうか。

高校を卒業後、父であり社長が経営する粕屋町の「手造りハム工房うえすたん」で働き始めました。気が付いたら25年目の勤務になります。
高校時代に工房で手伝いを経験し、ハムやソーセージというモノづくりの現場に触れたのがきっかけです。
幼いころから食べていた製品を自分が作るという経験は学校の授業では経験できない貴重な事だったと記憶しています。
またお客様はもちろん、子どもたちが笑顔で食べてくれる姿を見ると働いて良かったと思います。

 

―――こういった経験は中々、学校ではあまりないことですね。そして食べた方が笑顔になるって素敵です。秀太朗さんの働く原動力はどういったところでしょうか?

10代の頃、病気を患いあまり身体が強くない時期がありました。そんな時、自分を支えてくれたのは両親を始めとする家族や仲間でした。
どちらかというと、私は「育メン」という言葉が肌に合いません。私を支えてくれた家族と同じように、自分も家族を愛しているだけで同じことをしているつもりです。家族の笑顔が私のエネルギーですね。
ハム工房から各店舗に商品を卸していますが「粕屋町の工房が元気の発信地というのはちょっとカッコつけすぎでしょうか(笑)」

―――家族の笑顔がエネルギーっていいですね。休日はどのように過ごされているのでしょう。

趣味がアウトドアで、かれこれ10数年は時間があれば屋外をフィールドに過ごしています
特に子どもが生まれてからは可能な限り自然に触れされるようにしています。森や川の中で過ごす中で気持ちがリフレッシュすることができ、商品づくりにもこれが反映されていると思います。

工房がある粕屋町は車で20分程で緑豊かな篠栗町にもアクセスでき、都心部にも利便性が良いのが特徴です。篠栗町にはキャンプ場がありますが、そこで私が作った商品を召し上がっている方の姿を見たことがあります。
とても美味しそうに召し上がっていただいているようで非常に嬉しく感じたものです。

―――仕事をしていて最高だと思う瞬間はどんな時でしょうか?

工房で働き始めたばかりは、商品の味と品質を保つ事で精一杯でしたが、徐々に商品が評価され、2007年にドイツのフランクフルトで開催された、IFFA(国際食肉専門見本市)という3年に1度開催されるドイツ食肉連盟主催のハム・ソーセージの国際的な見本市に出場する機会に恵まれました。
結果は銅賞を2個いただく事ができました。その後の研鑽も実り、2019年には商品を9つ出品し、6品が金賞・3品が銀賞をいただく事が出来ました

ここで勤め始める前はまさかこのような舞台に立てるとは想像もしていませんでした。コンテストでは、製品の外見・断面・見た目・堅さ・食感・香り・味など多岐に渡る審査項目がある厳しいものでしたが、評価をされた事は大きな自信につながりました。

この評価は素直に嬉しい一方、何度も言うようですがやはり一番嬉しいのはお客様や家族の反響です。
キャンプ場で召し上がっている光景と別に、中々あることではありませんが、街中で「うえすたんのハムっておいしいね」という会話が聞こえた事があります。国際的な賞を頂くことは光栄ですが、つらい時など、この一言が頭を反芻して自分を立ち上がらせてくれます

―――商品を卸している「ビフテキ屋うえすたん」はとても活気がありますね。

ありがとうございます。店内はオールドアメリカンな雰囲気となっていて、スタッフは「マイケル」や「ジョージ」などのニックネームを付けています
みんな元気いっぱいで食事を食べ終わる頃には不思議と笑顔になっています。私はお客様に直接商品を提供する実店舗にいませんが、定期的に各店の店長と意見交換を行い現場のニーズを吸い上げ、新商品開発を行う事に興味が尽きません。
各店舗のスタッフに比べるとお客様からのリアルな反応は感じにくい部分があるので、現場からの声というのに敏感な気持ちになりますね。

―――最後に今後の目標を教えてください!

自分が作ったものをお客様が喜んでいただき、さらに家族が喜んでいただく顔を想像するとこれ以上の喜びはありません。この一言に尽きます。
今後はこの想いに共感してくれる従業員の仲間を増やしていきたいです。また独立したいという仲間がいれば精一杯応援します。

取材を終えて

「特別な事は何もしていませんよ」と謙遜する秀太朗さんですが、家族と自然を愛し、食ベる方の笑顔を想像する姿に本当にこの仕事が好きなんだな。と、熱い思いが伝わってきました。
「ビフテキ屋うえすたん」で提供される商品には愛情がたっぷり入っていることがわかりました。そんな「ビフテキ屋うえすたん」や「手造りハム工房うえすたん」では楽しく優しいメンバーがあなたを待っています!是非、求人も覗いてみてくださいね!

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