環境事業のプロとして社会を支える。三光株式会社8年目社員が語る働く意義とやりがいとは

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written by ダシマス編集部

三光株式会社

産業廃棄物の収集・運搬から中間処理、資源化まで、幅広い環境関連事業を展開する三光株式会社。多様化・複雑化する環境課題に向き合い、地域社会や企業の安心・安全な事業活動を支える役割を担っています。

今回取材したのは、製造部プラントチームとして設備メンテナンスに従事する増本 雄大(ますもと ゆうだい)さん。社会にとって不可欠な産業廃棄物処理の現場のリアル、そして同社の魅力についてお話を伺いました。

三光株式会社 増本 雄大(ますもと ゆうだい)さん

三光株式会社 増本 雄大(ますもと ゆうだい)さん

島根県出身。大学で環境学を専攻し、卒業後三光株式会社に入社。今年で入社8年目となる。製造部プラントチームに所属し、焼却炉やリサイクル設備のメンテナンス、処理量の管理、計画管理などを担当。特に、新規事業である有機溶剤の精製・再生事業の立ち上げに現場責任者として関わり、事業化に成功した経験を持つ。

「捨てる」を「活かす」へ。産廃処理の最前線の仕事とは

──本日はよろしくお願いします。まず三光株式会社の事業内容と、増本さんの所属部署について教えていただけますでしょうか。

三光株式会社は、産業廃棄物の収集、運搬、そして処理を全般的におこなっている会社です。近年では、焼却炉の熱を利用した発電や養殖など、新たな事業にも力を入れています。

私は製造部のプラントチームに所属しており、蒸留再生事業の入出荷管理と設備管理をメインに担当しています。

──「蒸留再生事業」とは、具体的にはどのようなお仕事なのでしょうか。

工場から排出された廃有機溶剤を専用設備で蒸留し、再び使える資源として再生する事業のことをいいます。リサイクルできない廃棄物を燃やして熱エネルギーとして利用する「サーマルリサイクル」や、使用済み有機溶剤を精製して再利用するなど、「捨てる」という概念を「活かす」に変えている事業です。

たとえば、弊社ではRPF(Refuse derived paper and plastics densified Fuel)という、主に廃プラスチックを原料にして固めたものを、ボイラー燃料としてお客様に供給しています。また、汚泥炭化設備では、下水汚泥を乾燥し炭化することで製鋼保温材(製鉄工程で溶鋼を運搬・保持する際温度低下を防ぐ)やバイオ炭(土壌改良剤、土壌に埋めることで長期間CO2を固定できる)として出荷しています。さらに、有機溶剤やシンナーといった汚れたものを回収し、精製してきれいな状態に戻してお客様にお返しする事業もおこなっていますね。

私の業務は、これらの事業を支える焼却炉やリサイクル設備のメンテナンス、そして、日々どれくらいの量の廃棄物が処理されているのか、どのようなものをいつどう処理するかという処理計画の管理です。

 

厳しく見える先輩ほど実は優しい。世代を超えたチームワーク

──入社されて8年目とのことですが、三光株式会社への入社を決めたのはどのようなきっかけだったのでしょうか。

学生時代から環境問題に強い関心があったんです。高校生のとき、テレビニュースで環境問題について頻繁に取り上げられているのを見て、これからの時代における環境問題の重要性や業界の成長可能性を感じました。

大学では環境系の学部に所属し、環境問題やリサイクルについて幅広く学びました。就職活動中に、地元で環境分野の仕事に携われる会社を探していたところ、三光株式会社を知ったんです。

入社したいなと思ったのは、インターンシップに参加した際に、働いている方々が楽しそうだったこと、そして何より「雰囲気がいい」と感じたからです。仕事中は真剣でありながらも、休憩時間には和やかに話していて、メリハリをつけて業務に取り組んでいる。そして、個人プレーではなくチームで動く一体感を感じられたことが、大きな決め手となりました。

──入社前に抱いていたイメージと、実際に入社してからのギャップに感じたことはありますか?

良いギャップは、想像以上にきれいな職場環境だったことです。産業廃棄処理業という業界柄、どうしても「汚い」「臭い」といったイメージがあったのですが、実際はそんなことはありませんでした。ゴミを扱うからこそ、従業員みんなが高い衛生意識を持っていて、工場内もきれいに保たれています。消臭対策として会社がお金をかけて設備投資をしているのもあり、想像していた以上に快適な環境でした。

ネガティブなギャップはあまりありませんが、しいていうなら、手作業の業務が一定発生することでしょうか。今の時代、機械化が進んでいるかと思っていたので、最初は正直、意外に思いましたね。

ただ、実際に働いてみると、手作業でおこなうべき理由があるとわかりました。リサイクルにおいて機械での判別が難しいものは、目視で判断する方がより安全に処理できるのです。手作業の業務も経験したことで、機械の恩恵に対するありがたみも増して、大切に扱おうという意識が持てるようになりました。

──社内の雰囲気についても教えてください。まず、会社にはどんな方が多いと思いますか

優しくて話しかけやすい方ばかりで、個性的で面白いですね。平均年齢は40歳ほど、男性が8割、女性が2割と、年齢や性別もバラバラですが、世代を超えてコミュニケーションがとりやすい職場です。

新人の頃、年上の先輩方に囲まれて働いているときは「質問していいのかな?」と、少し身構えてしまうこともありました。真剣に働いている分、少し厳しい雰囲気の先輩に勇気を出して質問してみたら「こんなことも分からないのか」と言いながらも、手取り足取り丁寧に教えてくださったことが印象的で。

質問しても「見て覚えろ」と言われるかなとドキドキしていましたが、「こんなに教えてくれるんだ」と思うほど、1つひとつの作業を丁寧に教えてくれたんです。まさに「ツンデレ上司」みたいだなと。一見怖そうで厳しく見える方ほど丁寧に教えてくれて、先輩方のあたたかさに救われながら成長できたと感じています。

──魅力的なギャップですね。社風についても教えていただけますか。

会社全体に「新しいことにどんどんチャレンジしていこう」といった社風があります。というのも、社長自身が現状に満足しないスタンスを常に持っていて。社長は現場にも積極的に顔を出す方で、私が所属する工場にも月に数回ほど来てアドバイスをくれるので、刺激と勉強になっています。社長との距離が近く、さまざまな取り組みに挑戦しつづけられるのが弊社の特徴だと思いますね

さらに、世代を超えたチームワークも会社の特徴です。所属している製造部プラントチームは20名ほどのチームですが、そのうち約半数は20代の若手社員。ベテラン世代の古き良き技術や考え方と、若手世代の新しい視点が融合して、とても良いバランスで協力できています。

 

「なくてはならない」仕事への誇りと責任がやりがい

──三光株式会社で働く中で、どんなところにやりがいを感じますか?

やはり「なくてはならない仕事」であるという実感をもって働けることが、何よりもやりがいです。

社会が活動している以上、私たちの仕事は止めることができません。焼却炉1基で処理するゴミの量は、1日で100t(トン)ほど。焼却炉がたとえ半日でも止まってしまうと、さまざまな影響を及ぼしてしまいます。

当たり前につづく日々の生活の土台には、私たちの仕事がある。そう実感できることに、使命感とやりがいを感じますね。

──入社後約8年間で、一番大変だと感じたのはどんな瞬間でしたか?

新規事業である、蒸留再生事業の立ち上げは想像以上に大変でした。

当時、焼却炉に関する業務を一通り経験したタイミングで、「新規事業の現場責任者をやってみないか」と声をかけてもらったのをきっかけに、初めて現場責任者にチャレンジしました。どのような設備を導入するか、どのようなプロセスで回していくかを計画、設計しました。

しかし、実際にやってみると、思い通りにいかないことの連続でした。誰もやったことがない事業なので、社内で質問できる人もいない。機械の選定からやり直したり、設定を変えたり、入れ替えたり……。データを取りながら、少しずつ実績を積み上げていき、計画から約6年後に事業化に成功しました。長い年月をかけたプロジェクトで、実際に設備が動いて事業としてスタートできたときの達成感は、今でも忘れられません。

──6年という長い年月をかけた分、成功したときの感動の大きさが想像できます。新規事業の立ち上げ経験の前後で、ご自身の変化を感じることはありましたか?

技術面でももちろんですが、メンタル面での変化を感じましたね。事業立ち上げという難易度の高い挑戦において、結果がすぐに出ない日々を経験したからこそ「どんなに大変なことでも、なんとかなる」というマインドが身につきました。今では、多少のトラブルが起きても、物怖じせずに対応できます。

たとえば、焼却炉が止まるようなトラブルが発生した時は、お客様にも影響を及ぼすリスクがあるため、迅速な復旧が求められます。そんなときは、自分一人で抱え込まず、チームで協力して復旧にあたります。みんな同じように「止めずに動かしたい」という想いをもって、同じ方向を向いて取り組める。「仲間がいるから、大丈夫」と思えるんです。 

 

「社会に貢献したい」そんな想いがある方にこそ、環境事業に挑戦してほしい

──これから就職活動をされる学生の皆さんにアドバイスをいただけますか?

まずは、さまざまな業界や職種を見てみることをおすすめしたいですね。たとえ「これしかない」と自分のなかで決めている分野があったとしても、一度違う世界に触れてみることで、新たに興味を持てることが見つかるかもしれません。自分自身の興味関心を制限せずに、幅広い分野を検討してみてほしいです。

そして、もし「これがやりたい」と直感したものがあれば、自分の感覚を信じて進んでほしいです。自分の心の声や興味関心に従えば、きっと楽しく働けると思いますよ。

──最後に、環境事業や三光株式会社に興味を持つ方に向けてメッセージをお願いします。

産業廃棄物処理という仕事は、「ゴミを処理する」だけではなく、資源を有効活用し、社会の基盤を支える、非常に意義のある仕事です。

弊社は「私たちは人類の永続と繁栄と幸せのため創造的思考をもって楽しく、真面目に、 一所懸命行動し地域にとってなくてはならない企業であり続けます」という企業理念を掲げています。そのためにも、従業員一人ひとりが「会社にとってなくてはならない人材」で在ることへのプライドを持って働いています。

社会に貢献できる、誇りある仕事がここにあります。もし、環境事業を通して社会を支えていくことに興味がある方は、ぜひ三光株式会社に来ていただけたらうれしいです。やる気と元気のある若手の皆さんと、一緒に働けることを楽しみにしています。

 

(取材:大久保 崇 編集:成田愛恵 執筆:なこてん

 

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