ササヤマの“ものづくり”を世界へ!入社4年目、若手社員の成長
written by ダシマス編集部
株式会社ササヤマ
株式会社ササヤマは1969年の創業以来、自動車や家電製品などの部品製造に欠かせない”プレス金型”の設計から加工、組立までを一貫して手がけています。国内外に拠点を持ち、グローバルな視点で挑戦を続けています。2025年現在の社員平均年齢は39歳と若さあふれる企業です。
今回お話を伺ったのは、入社4年目の秋田和徳(あきたかずのり)さん。専門用語に苦戦しながらも経験を重ねていく中で、今は仕事のやりがいを感じているのだそう。入社して感じた職場の雰囲気や今後の目標にいたるまで、ものづくりのリアルを語っていただきました。
技術部 設計課 秋田 和徳(あきた かずのり)さん
2022年新卒入社 設計課の解析担当。大学では工学部に所属し機械工学を学ぶ。学生時代はサイクリング部で自転車に夢中だった。社会人になってからは、休日に散歩するのが息抜き。
何度も繰り返すシミュレーションの先にあるやりがい

──プレス金型とは、どのような製品なのでしょうか?
金属の板を曲げたり切ったり、目的の形状に加工する専用道具のことです。身近なところだと、自動車や冷蔵庫、エアコンの室外機などの部品の製造に使われています。弊社では、そのプレス金型の設計から、加工、組立までを一貫して行っています。
──秋田さんは設計課で具体的にはどのような業務をされているのですか。
設計課には”設計”と”解析”がありまして、私は”解析”を担当しています。
”設計”は、営業が受注した金型製品の図面をCADを使って設計します。”解析”は、 金型の設計前に金属の板がどのように加工されているのかをシミュレーションで確認して、加工途中に不具合が起こらない工程を設定して、それを設計担当者に渡すという仕事です。
分かりやすく例えれば、折り紙でウサギを作るとします。紙の特性も考慮しながら、どういう順番で折れば、想像通りのウサギができるかを何度も試す。というような作業をしています。実際は金属の板なので、伸びづらかったり、曲げたら割れてしまうという問題も発生します。その問題を早期に発見することがシミュレーションの目的です。
もう少し具体的なお話をすると、受注した際に完成形が分かる3Dモデルを共有してもらい、それを作り直してシミュレーションを実行、結果を確認するという作業をしています。問題が解消されるまで修正を繰り返しており、作業期間は短ければ三日ほど、長い場合は一ヶ月ほどかかることもあります。
──どのようなときに仕事のやりがいを感じますか?
シミュレーションで不具合を解消した瞬間ですね。 適当な設定だと、不具合がどうしても起こってしまうんですよ。「どうすれば不具合を解消できるか」という問題に対して、決まった解決策がないので、個別の解決策をそのシミュレーション上で考える必要があります。 シミュレーションで発覚した問題に対して、これまでの経験と知識を照らし合わせて問題を解消することが大きなやりがいだと感じてます。
──「この時は大変だった」というエピソードがあれば、教えてください。
解析が全然終わらなかったことですね…。 加工が難しい形状の製品だったということもありますが、入社して2年目頃だったので知識も経験も少なかったんです。シミュレーションの結果はどこを見ればいいのか、どこをどのように変えれば効果的なのかが分かっていなくて。
──それをどのようにして乗り越えられたのですか?
同じ業務をしている先輩と経験が豊富な他部署の職人さんの2人と打ち合わせを行いまして、それで問題は一応解決しました。
圧倒的スケールに感動~入社後のリアル

──入社を希望された経緯をうかがえますか。
会社のホームページを見て、初めは何を作ってるのか分からなかったんです。でも、会社説明会に参加して、工場見学した際に、家ほどある謎の機械やベッドより大きい金属の板がたくさん並んでいるところを見て、そのスケールの大きさに感動したんですよね。
生産設備は普段見る機会もないですし、日常生活では見ることがないスケールがここにはあるので、興味を持ったというのがきっかけですね。
説明会で担当してくださった方がとても親切で、こちらの話もしっかり聞いてくれましたし、工場見学は隅々まで丁寧に案内してくれて、工場の雰囲気や働く様子を見ることができたことも良かったです。
──実際入社してみて、ギャップはありましたか?
意外と意見や相談がしやすかったですね(笑)社会人は「問題は自分で解決しないといけない」と思っていたことと、会社見学の際に社員さんが静かに黙々と仕事をしていたので、相談しにくいイメージでした。
入社してから気づいたんですが、見学者が来ると静かになっちゃうんですよね(笑)私自身も、仕事中に見学者が来ると「静かにしておこう」ってなってしまいます。
──仕事中に相談し合うことはよくありますか。
設計課で私が1番若いので質問されることはないんですが、私から相談はします。同じフロアですぐ話せる環境なので、雑談に近い感じで「これってどうすればいいんでしょうね」という感じで気軽に相談しています。
──入社するまで想像していなかった、仕事の難しさはありますか?
業界ならではの専門用語ですね。会社ごとで呼び方が違うこともありますし、同じ用語でも指している範囲が違うことも…。慣れるまでが大変でした。今も時々分からない言葉がありますが、これまでのやりとりやメールの文脈で分かるようになりました。
──専門用語に慣れるまでに経験は必須ですね。
想像しなかった仕事に出会えた~解析の次なるステップ

──秋田さん自身の今後の目標を教えてください。
現在、シミュレーション結果と実際の金型で加工した製品との間にズレが生じることが多く、その要因は一つではなく複数あると感じています。それらを一つひとつ自分で検証していくしかないと考えています。
シミュレーションソフト自体は操作できますが、十分に理解しているとは言えないので、勉強不足だと感じる場面もあります。
今後は、解析のシミュレーションに関する知識をさらに深め、社内でシミュレーションの品質向上に貢献できるようになりたいと思っています。
──最後に、就職活動中の学生や転職活動中の求職者の方へメッセージをお願いします。
入社してから今まで、自分の考えやイメージと現実は異なる体験ばかりでした。今、自分が実際にしている仕事も、学生時代の自分には想像もできませんでした。
やはり、できるだけ実際に体験してみることが大切だなと感じています。積極的に説明会や見学会など、機会があれば参加していただければなと思ってます。
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