ニーズに応えられなかった経験を乗り越え、信頼される技術者へ。エスジーズで磨かれた相手目線の仕事と社会インフラを支える誇り
written by ダシマス編集部
株式会社エスジーズ
鳥取県を拠点に、建設コンサルタントとして道路や橋などの社会インフラの工事を支えてきた株式会社エスジーズ。「エスジーズ(SG's)」という社名には、“S=すごい”、“G=技術者”、“’s=集団”という意味が込められており、最新のデジタル技術を取り入れながら地域の技術パートナーとしてまちづくりに貢献しています。
今回お話を伺ったのは、ICT測量チームの藤原 瑛人 (ふじはら あきと)さん。測量士の資格を持ち、工事の基礎となる図面を制作しています。工事の完成像を思い描きながらプロジェクトの出発点に立てるのが測量の魅力なのだとか。
技術主任として後輩育成をする藤原さんですが、過去に苦い経験を乗り越えたから今があると語ってくださいました。部署や年次の壁を超えて協力し合える風通しのいい職場で成長できる、エスジーズの魅力を伺いました。
空間情報グループ ICT測量チーム 主任 藤原 瑛人さん
工業高校で土木を学び、在学中に国家資格である測量士補の試験に合格。誰も足を踏み入れたことのない地に入って調査をする測量の仕事が性にあっていると感じ、エスジーズに入社。業務を経験する中で合格率10%ほどの測量士試験にも合格し、現在は主任技術者として測量計画の作成などの管理業務を担当している。
社会インフラの土台をつくる。プロジェクトを支える測量の仕事
──エスジーズはどのような事業を行っているのでしょうか。
建設コンサルタント事業を展開し、県や市町村が進める道路やトンネルなど社会インフラの整備に携わっています。今まで蓄積した専門知識と経験をもとに、工事の計画から調査、建造物の設計を担う仕事です。災害時の安全性や日常での利用しやすさを考慮しながら、住民の皆さんに長く使ってもらえる社会インフラの建造を目指しています。

──エスジーズならではの特徴を教えてください。
多岐にわたる調査や、補償などの幅広い専門部署が社内にそろっていることです。たとえば、道路を建設する場合、車両が走行しても地盤沈下しないか確認する地質調査や、住民や自然環境への影響を調べる環境調査が欠かせません。また、土地の所有権や工事に伴う補償の調整も発生します。これらの業務を一社で完結できる体制を整えています。
──藤原さんはどのようなお仕事をされているのでしょうか。
工事の最初の工程である、測量を担当しています。工事予定地の地形や標高などを計測し、図面としてまとめる仕事です。後の工程である工事計画や設計など、プロジェクトを通して利用される情報を作っています。
測量図面は、身近なところでいうと地図アプリやカーナビで道や山の形を表すための元データとして使われています。平面の土地だけでなく、山や海岸のような自然環境を計測することもあるため、誰も足を踏み入れたことのないような場所に入っていく場面もあります。
また、案件によって求められる図面の精度が異なります。一般的な地図では山の形を示す等高線は1メートルごとに引かれていますが、米子市の妻木晩田遺跡の発掘調査の案件では高さ約100メートルの丘を25センチメートル間隔で等高線を引く必要がありました。非常に高い精度が求められる、難易度の高い測量でした。

──仕事で感じる、やりがいや難しさについてもお聞かせください。
基盤となる図面をゼロから作れる点にやりがいを感じますね。まだ何もない手つかずの現場を、大きな道路やダムの完成を思い描きながら測量していると、図面一枚の重みを実感すると同時に、背筋が伸びる思いがします。
一方で、誤った図面を作成してしまうと工事に大きな影響を与えかねません。高い精度と慎重さが求められる仕事ですが、その分、プロジェクトを根幹から支えているという実感を持ちながら取り組んでいます。
年次や立場を越えて学び合う。一人ひとりの考えに向き合う職場
──社員にはどのような方が多いのでしょうか。
新卒の方から、経験豊富な40〜50代の方まで幅広い年代の社員がいます。新卒から入って長く働く方が多いですが、まったく関係のない業界から入られる方もいますので、間口が広い業界だと感じます。
同時に専門知識も求められる会社のため、資格がないとできない業務もあるのですが、面目に資格取得に向けて勉強される方が多い印象です。
──職場の雰囲気についても教えてください。
年次や部署に関係なく意見を交わせる、風通しの良い雰囲気があると感じます。年齢の離れた上司と若手社員が測量方法について意見を交わしたり、測量データをもとに設計担当者に助言をするような場面も日常的に見られます。業務に限らず、資格の勉強で他部署の知識が必要な場合は、協力して知識を教え合うこともありますね。
また、お互いを尊重するような雰囲気もあり、休憩時間は和気あいあいと雑談をする人もいれば、資格の勉強をする人もいたりと、それぞれの時間を過ごしています。

──藤原さんは主任として部署をまとめる立場かと思いますが、若手社員に対してどのようなことを意識しているのでしょうか。
仕事でつまずいても安心して相談してもらえるように、一方的に指摘するのではなく、相手の目線に立って会話することを心がけています。業務で悩んでいる様子があれば、「どのように考えて作業を進めているか」「どこで判断に迷っているのか」をていねいに聞き、一緒に解決策を探すようにしています。
一方通行な指導だと、相手は責められているように感じ、自ら考えることをためらうようになってしまうと思っていて。私も怒られると萎縮して意見を伝えられなくなるタイプのため、後輩には同じ思いはしてほしくありません。後輩の視点に寄り添いながらつまずいたポイントをひとつずつ整理していくことで、自分で解決できる力がつき成長できるのではないかと考えています。
失敗から学び続けてたどり着いた、仕事の本質と成長の実感
──これまでの社会人生活のなかで、ターニングポイントはありましたか。
過去の失敗を踏まえて、「相手の要望に応えられる仕事ができるようになった」と実感できた瞬間です。
入社して2〜3年目の頃、初めて主担当として図面作成を任されたのですが、求められていた精度の図面を作ることができず、クライアントから厳しいお言葉をいただいたことがありました。
出来形図面(工事を進行するなかで構造物が設計通りに完成しているかを確認できるような図面)が求められていたのですが、必要な情報が計測できていなかったのです。「会社を辞めようかな」と思うほど落ち込みましたね。

──挫折を味わったのですね。どのように立ち直っていったのでしょうか。
当時の上司から「失敗をしたからこそ、次に活かせる」と励ましていただき、もう少し頑張ってみようと改善策を探りました。
プロジェクトごとに図面の役割が異なることに気づき、クライアントや建設業者と図面の利用目的や計測すべき情報をていねいにすり合わせるようになりました。上司や設計担当者にも相談しながら不明点をつぶし、慎重に進めています。
その努力が実ったと感じられたのが、海底の深さを測る海図作成の案件です。受注の少ない珍しい業務だったため、関係者と図面の利用イメージや計測する数値の精度などを何度も確認しながら進めていきました。
その結果、作った図面を褒めていただけたんです。そのとき初めて「あの苦い経験から学んだことが活きた」と実感でき、素直にうれしかったですね。
──成長を実感し、失敗した過去を乗り越えられたのではないですか。
そうですね。「相手の求める成果を出せている」と実感する機会が増え、ようやく失敗を引きずっていた自分と決別し、自分に自信を持てるようになりました。
あの失敗を経験できて良かったのかもしれないとさえ、思えるようになりました。今までは思い出したくもなかったのですが、最近は後輩にも話すようにしています。測量技術のデジタル化で業務の進め方は変わってきていますが、「相手の求める図面をつくるために認識を合わせることが大切」という考え方は変わりません。自分のエピソードで、業務の本質を学んでくれたらうれしいです。
同じ現場は一つとしてない。好奇心を原動力に開拓する面白さ
──この仕事の魅力は、どのようなところにあると思いますか。
まだ人の手が加えられていない場所を、自分たちの手で開拓していく魅力があります。地形を測りながら図にしていく過程は、まるで冒険家のような感覚です。
似たような現場は数多くありますが、全く同じ条件の現場はありません。今でも新しい現場に入るときは「次はどんな場所だろう」とワクワクした気持ちがよみがえってきます。
──最後に、就職活動生に向けてメッセージをお願いします。
ゼロから図面を作るので、未知のものに向き合う場面も少なくありません。そうした環境に臆せず挑戦できる人が向いているのではないでしょうか。
ほかにも、体を動かすことが好きな人や元気が取り柄な方にも合う仕事だと思います。好奇心のある方であれば、測量の仕事はきっと楽しめるはずです。
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