「若くても責任者になれる環境がある」高雄工業で成長を続ける、入社5年目班長の挑戦
written by ダシマス編集部

高雄工業株式会社

自動車関連の熱処理加工を手がける高雄工業株式会社。同社では、高校新卒で入社した若手社員が着実にキャリアアップを重ね、20代前半で班長などの責任あるポジションに就くことも珍しくありません。入社5年目で班長として活躍する笹山さんが語る、「若いうちから任せてもらえる」環境で得られる成長とやりがいとは?若手を積極的に育成する同社の魅力について伺いました。

笹山 永遠(ささやま とわ)さん
高雄工業株式会社 熱処理部門班長(入社5年目)。高校卒業と同時に同社に入社し、熱処理設備の運転・保守管理業務に従事。入社当初は人見知りな性格だったが、先輩社員の温かい指導により徐々に成長。現在は15名のチームを率いる班長として、設備のトラブル対応や品質管理、部下への指導を担当している。金属熱処理2級技能士の資格を取得し、さらなるスキルアップを目指している。
車への憧れから始まった就職活動
──まずは高雄工業に入社されたきっかけについて教えてください。
高校生の頃から車が大好きで、特に『ワイルド・スピード』という映画に影響を受けて、車に関わる仕事がしたいと思っていました。車の見た目のかっこよさに惹かれたんです。自動車関係の仕事を探していたところ、高雄工業が自動車部品の熱処理を手がけていることを知り、「少しでも自動車関係に携われるなら」と思って応募しました。
──就職活動では他社も検討されましたか?
実は高雄工業しか受けていないんです。高校生の場合は1社ずつ受けるのが一般的で、落ちたら次を探すという感じでした。求人票を見て、休日数や通勤距離、自分の成績との兼ね合いを考えて、ここなら自分に合いそうだと思ったのと、職場見学の際に職場の雰囲気の良さを感じたので、入社を決めました。
──実際に入社されてみていかがでしたか?
一番印象的だったのは、先輩方がみんな優しく教えてくれることでした。わからないことを聞けば、忙しくても「ちょっと待っといて」と言って必ず答えてくれる。そういう環境だったので、安心して仕事を覚えることができました。
驚いたのは、社員の半分近くが海外の方だったことです。最初は戸惑いましたが、今では普通にお話しするようになりました。日本語が流暢な方もいれば勉強中の方もいるので、身振り手振りで伝えたり、日本語ができる海外スタッフに通訳してもらったりしながら、みんなでコミュニケーションを取っています。
熱処理のプロフェッショナルとして成長
──現在はどのような仕事を担当されていますか?
熱処理部門で班長を務めています。朝礼から始まって、15名のメンバーのライン配置を決め、各担当者からトラブルの報告があれば対応し、品質調整なども行っています。3つの班があって、そのうちの1つの班を任されている状況です。
──熱処理という仕事について、高校生にもわかるように教えていただけますか?
金属を加熱・冷却することで強度を高めたり、特定の性質を持たせたりする技術です。自動車部品の品質を左右する重要な工程です。製品の品質チェックや機械の調整など、最初は難しく感じましたが、今では1人である程度できるようになりました。人に聞かなくてもできるようになったときは、本当に嬉しかったですね。
──仕事で最もやりがいを感じるのはどんなときですか?
今までわからなかったことが理解できるようになったときです。例えば製品の品質調整も、最初は先輩に頼りっきりでしたが、自分なりに考えて「こうしようと思うんですがどうですか?」と相談して、それが正解だったときは達成感があります。先輩からは「まず自分で考えを持ってきて、それから聞いてみて」と教わったので、そのスタイルを大切にしています。
若手を積極的に育成する企業文化
──入社5年目で班長になられていますが、昇進のスピードはいかがですか?
この会社の大きな魅力は、若くても責任者になれることです。20代前半でも実力があれば班長などのポジションに就けます。頑張っていれば、しっかりと評価してもらえる環境だと思います。同期も含めて、同年代の多くが責任あるポジションに就いています。
──どのような点を評価されていると思いますか?
「報告・連絡・相談」を大切にしているところでしょうか。わからないことは自分で判断せず、必ず相談するようにしています。熱処理では品質が重要で、判断ミスをすると車に取り付けられる部品に影響が出てしまいます。だからこそ、確実性を重視して仕事に取り組んでいます。
──資格取得のサポートはありますか?
金属熱処理2級技能士という資格を取得しましたが、その際は会社が勉強会を開いてくれて、過去問題も準備してもらいました。今後は管理保全という資格にも挑戦予定です。会社として「この資格を持っていた方がいい」と推奨してくれるので、キャリアアップのロードマップが見えやすいですね。
アットホームな職場環境とプライベートの充実
──職場の雰囲気について教えてください。
部署を超えて話しやすい環境があり、本当に仲の良い職場だと思います。高校生の時は、会社のイメージって「プライベートでは関わらない」というものでしたが、ここではフットサルやソフトボールを一緒にやったりします。参加したい人が自由に参加する形なのですが、そういう交流を通じてさらに仲良くなれるんです。
──入社当初と比べて成長したと感じる点はありますか?
元々人見知りだったんですが、先輩方から話しかけてくれるような環境だったので、今では他部署の人とも普通に話せるようになりました。これが自分にとって一番の成長だと思います。学生時代とは全く違う人間関係の中で、コミュニケーション能力が身につきました。
──プライベートはどのように過ごされていますか?
車が好きなので、休日はドライブに行ったり、車のカスタムをしたりしています。エアロパーツを付けて見た目をかっこよくするのが趣味で、完全に自己満足の世界ですが楽しんでいます(笑)。夜勤もあるので、仕事の日は帰ったら寝ることが多いですが、休日はしっかりリフレッシュしています。
高校生・大学生へのメッセージ
──長く働き続けられる理由は何だと思いますか?
やはり人間関係の良さが一番大きいと思います。怖い先輩もいないし、みんな優しく教えてくれる。わからないことがあったときに相談しやすい環境があることで、安心して仕事に取り組めます。また、予定があるときは早く帰れるよう配慮してくれるなど、ある程度融通が利くので働きやすいです。
──最後に、これから新卒で入社を検討している高校生・大学生にメッセージをお願いします!
この会社の一番の魅力は人間関係の良さです。先輩も後輩も関係なく、みんなで助け合える環境があります。技術的なことは入社してから覚えれば大丈夫ですし、資格取得のサポートもしっかりしています。
未経験でも全く問題ありません。僕も最初は何もわからない状態でしたが、先輩方が丁寧に教えてくれたおかげで今があります。若いうちから責任あるポジションを任せてもらえるので、やりがいを持って働けると思います。
まだ1人で仕事ができない部分もありますが、それでも成長できる環境がここにはあります。車が好きな人はもちろん、ものづくりに興味がある人、チームワークを大切にしたい人には特におすすめしたい会社です。
(取材・執筆:大西マリコ)
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