職場の優しさと働きやすさが決め手でした。鳥取で地域金融を支える、JA鳥取信連5年目・岡村さんの仕事とこれから

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written by ダシマス編集部

鳥取県信用農業協同組合連合会

JAバンクの一員として、鳥取の農業と地域を金融面から支える鳥取県信用農業協同組合連合会(JA鳥取信連)。今回お話を伺ったのは、入会5年目で企画管理部に所属する岡村さん。大学時代に出会った「地域金融」の世界と職場の空気に惹かれ、地元・鳥取での就職を選んだ一人です。数字と向き合う企画管理部での仕事や、異動を通して広がった視野、そして就活生へのメッセージまで、率直に語っていただきました。

企画管理部 岡村 果奈(おかむら かな)さん

企画管理部 岡村 果奈(おかむら かな)さん

1998年生まれ。鳥取県出身。公立鳥取環境大学経営学部卒業。 大学講義の地域金融ビジネス講座をきっかけに、地元・鳥取の地域発展に寄与する金融機関としての存在意義に惹かれ、2021年に鳥取県信用農業協同組合連合会(JA鳥取信連)に入会。入会後は融資部、証券業務部を経て現在の企画管理部へ。決算事務を中心に様々な業務を担当している。

企画管理部の仕事─数字で組織全体を支える縁の下の力持ち

──会社の事業について簡単に教えてください。

まず、JAというのが農業協同組合のことで、相互扶助の精神のもと様々な事業や活動を行っている組織です。中でもJAバンクが、貯金やローン・為替など金融サービスを提供する信用事業を行っている部門になります。全国段階・都道府県段階・市町村段階…と組織にそれぞれ段階があるのですが、私たちは信連ですので、信用事業における都道府県段階の組織として、JAの活動をサポートして、農家組合員の方だったり、地域住民の方を金融面から支援して、地域発展に取り組んでいます。

──岡村さんは、どんなお仕事をされているのですか?

入会して最初の3ヶ月は融資部の農業金融センター、その後は証券業務部で窓口業務を約2年半担当。そして現在の企画管理部へ…と、5年間で3つの部署を経験してきました。

今は企画管理部という部署に所属していて、今年で2年目になります。企画管理部では、決算業務や収支見通しの作成、事業計画の策定などを担当しています。結構日々やってることはバラバラなのですが、決算関係だと財務諸表の作成や業務報告書、ディスクロージャー誌の作成など、いわゆる信連全体のお金の流れを整理して、今とこれからを数字で描いていくような仕事です。

 

用語もわからず焦る日々。乗り越えた先に、面白さに変わった

──仕事をしている中で、面白さを感じた瞬間ってどんな時ですか?

業務の中で、経営が抱えるリスク構造等の実態把握を基に、最適資金配分の方向性を決定する等の経営戦略を構築していく「ALM委員会」という会議があります。その委員会の運営を担当させてもらっているのですが、会議資料の作成にあたって、長期金利や株価・政治動向といったマーケット情報に関する知識が必要になるんです。

異動したての頃は、興味もなかったしもう全然さっぱりで。用語もわからないし、会議の中で何を言っているのかが理解できなかったんです。どうしよう…とついていけなくて当時はかなり焦りました。

でも、毎日記事を読んだり、わからない言葉は上司や先輩に聞いたりとコツコツ積み重ねていくうちに、最初は用語の暗号解読みたいな感じだったのが、だんだん意味がわかるようになってきて。毎日情報を継続してチェックすることによって、マーケットの知識も身についてきたし、最近はテレビで政治のニュースが流れていたら、自然と興味を持って見てしまうようになりました。

「この出来事があったら金利はどう動くのかな」と経済動向を考えるクセもついて、こういう部分に興味を持てるようになったというのは、すごく良かったなと思っています。自分自身の成長も感じますし、面白いです。

今は、会議資料ひとつとっても、「もう少しこうした方がわかりやすいかな」とか、「ここはこの情報を足した方がいいかも」と考えられるようになってきました。もちろん自分一人で作るわけではないですが、自分なりによりよく工夫できる余地が増えてきたのは、やりがいになってるなと感じています。

 

地元・鳥取で、無理なく働きたい。鳥取信連を選んだ理由とは

──岡村さんは、就職活動の時、どういう決め手で選んだのですか?

鳥取県信用農業協同組合連合会の存在を知ったのは、大学講義の地域金融ビジネス講座がきっかけでした。金融に携わるいろんな立場の方が特別講師として来られる授業で、そこで初めて名前を聞いたんです。JAに資する金融機関として、より良い地域社会を築くことを目的にしていると知って、鳥取で生まれ育った自分には合っているかもしれないなと思いました。

元々、業界を金融一本に絞っていたわけではありません。それよりも、地元で働くことと、休みをしっかり取れる会社かどうかを大事にしていました。そこまで「鳥取が大好きで仕方ない!」という大げさな感じではないんですけど(笑)、やっぱり馴染みがある場所なので。

数ある企業のなかで、最終的に鳥取県信用農業協同組合連合会を選んだ決め手は、説明会で出会った“先輩たちの声”でした。説明会に参加したときに、そこで働く先輩方が「休みが取りやすい」とおっしゃっていて、自分の大事にしたい条件と合っているな、という印象が残りました。

実際に働いてみても、イメージとのギャップはあまりなくて、かなり休みは取りやすいのではないかと思います。仕事とプライベートどちらも両立できるのは魅力的ですよね。

 

「皆さん優しい。」異動の多い職場でも安心できる空気感

──では、職場の雰囲気はどんな感じなのでしょうか。

やっぱり皆さん優しいです。これが会社の魅力だと思います。異動はしょっちゅうあるので、わからない環境に飛び込むことになる状況も多いのですが、その度に皆さん協力的で。いつも助けてくださって、本当にありがたいなと思っています。これはどの部署にいってもそうだと思いますね。

私が異動したてで用語がわからなかった時も、すごく助けていただきました。いっぱいいっぱいになっている様子を見かねて、代わってくださったり相談にのってもらったり。知識も沢山教えてもらいましたし、前任の方にも質問しに行ったら一個一個丁寧に教えてくださって。問題が発生したら、一緒に原因を考えてくださったりもしました。皆さん自分の仕事で忙しいはずなのに、皆さんのおかげで、私は壁を乗り越えられたなと思います。

事務所全体としては、真面目な人が多くて、静かめな職場だと思います。皆さん黙々と仕事に取り組んでいる印象です。ただもちろん雑談もしたりしますし、会議資料の作成や今後の金利動向の話など、業務に関することはちゃんと話し合う文化があります。

先輩から「今こういうことが起こっているけど、今後金利はどうなると思う?」って聞かれて、自分なりの意見を言ってみて、上司はまた違う見解を持っていたり…。そんなやり取りもあります。動向を読むのは難しいのですが、予想が当たったら喜んだり(笑)。カチカチした雰囲気ではなくて、雑談に近い雰囲気でそういう話ができるのは、企画管理部ならではかもしれません。

 

やってみてわかる仕事の楽しさと、これから挑戦する人へ

──岡村さんは今後、どのように成長していきたいですか?

組織全体の目標達成に貢献するためにも、現在担当している業務を一つ一つ確実にこなしながら、専門性を高めていきたいと思っています。今はまだ勉強中ですが、知識をもっと身につけて、目標達成や組織のためになる方策を考えたり提案できるようになりたいです。

今担当している業務は一通り自分で回せるようにはなってきたと思うので、今後は特に税務関係の知識を増やしていきたいですね。JA全国段階の組織・農林中央金庫が開催している研修もあるので、来年はそういった研修を受けて、勉強しようと考えています。

結構研修の種類も多く、勉強できる機会は多いです。鳥取県信用農業協同組合連合会では、毎年「今年はこの試験を受ける」と決めて、費用面もサポートしてもらえたりします。面談を通して自分に合った研修や試験を選べるので、学びたい人にはすごくいい環境だと思います。

──最後に、これから就職活動を迎える学生・求職者の方へのメッセージをお願いします。

就職活動って、自分と向き合う時間がとても多いと思うんですけど、働いてみてからわかる適性や新しい発見もたくさんあります。だから、最初から『自分はこれが向いている/向いていない』と決めつけすぎない方がいいのではと思っています。

私自身、証券業務部の窓口に配属って聞いたときは、「自分には向いてないんじゃないか…」と思っていました。でも、実際やってみたら楽しかったんです。そういう経験もあって、「やってみないとわからないな」とすごく感じました。

だからこそ、業界や職種を狭めすぎず、いろんな業界を見てみて、興味が湧いたところにはぜひ飛び込んでみてほしいです。もちろん簡単に辞めてしまうのはおすすめしませんが、「合わないな」と思った経験も、次の一歩を考える材料になると思います。鳥取県信用農業協同組合連合会は、異動もありますし、周りの皆さんもとても優しくて、わからないことがあっても助けてくれる環境です。地域に貢献しながら、自分も成長していきたい人には、きっと合っている職場だと思います。

 

(取材・執筆:坂牧 真)

 

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