仕事で見つけた「作る」楽しさ。八幡物産の未経験デザイナーを成長させた転機と上司の支え
written by ダシマス編集部
八幡物産株式会社
健康食品・サプリメントの開発・製造や通販事業を展開し、どんな方でもわかりやすい商品名や広告で知られる八幡(やわた)物産株式会社。同社の制作係は、お客様へ商品の魅力を伝えるチラシやDM、パッケージデザインなどのクリエイティブを担当している部署です。
今回は、大学で学んだ心理学とは異なる道を歩み、未経験から制作のプロとして活躍する櫛田 彩香(くしだ あやか)さんにインタビュー。入社時はデザインツールを触ったこともなかった櫛田さん。入社から4年、成長のきっかけとなった制作や先輩社員の支え、八幡物産のチーム力について聞きました。
制作係 櫛田 彩香(くしだ あやか)さん
鳥取県出身。大学では心理学を専攻しカウンセラーを目指すも、キャリアチェンジを決意。地元企業で働きたいという想いから、八幡物産株式会社に総合職として入社。入社後、デザイン未経験ながら「制作係」に配属。お客様の手元に届くチラシ、DM、カタログなどの販促物制作を一貫して担当する。
「キャッチーさ」を大切にお客様の心を動かす。八幡物産の制作係
──まず、八幡物産の事業内容について教えていただけますか?
弊社は、健康食品やサプリメントなどを扱う通信販売会社です。テレビショッピングや新聞広告などを通じて全国のお客様に商品をお届けしています。若い方々にも手に取っていただきやすいよう、ドラッグストア販売へも裾野を広げています。
──八幡物産の商品といえば『ホップ・ステップ・ジャンプ!』や『見えるんです!』といったユニークでキャッチーな商品名が印象的です。商品づくりではどのような点にこだわっているのでしょうか?
お客様に手にとってもらいやすいような、わかりやくキャッチーな商品名の立案を心がけています。社内の掲示板で募集される時もありますね。
私も応募したことがありますが、お客様に親しみを持っていただけるよう、遊び心がありつつも、商品の良さが伝わるような名前を大切にしています。

──櫛田さんが担当されている仕事のやりがいや面白さについて教えてください。
私は「制作係」でお客様に届けるチラシやDM(ダイレクトメール)、カタログなどの販促物の制作を担当しています。現在、計4名のデザイナーが在籍しており、 皆で分担・協力しながら進めています。
新商品のパッケージ案を作成することもあります。どうすれば「商品の魅力を分かりやすく、正確にお客様に伝えられるか、「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながらデザインを仕上げていく過程が楽しいですね。出来上がった自分のデザインに対して同僚や上司から「いいね」と褒めてもらえると、クリエイティブな仕事ならではの喜びを感じます。
未経験からカタログ制作に挑戦。仕事の景色が変わった
──制作係に入ったのはどのようなきっかけだったのでしょうか?
大学では心理学を勉強していたのですが、授業や実習を通して「自分にはカウンセラーは向いていない」と気づいて。就職を機にやりたいことを見つけようと、地元での就職活動を始めました。
八幡物産の面接で「興味がある部署はどこか」と聞かれた際に、美術の授業での作品作りやプレゼン資料を作るのがすごく好きだったことから「制作」と答えたんです。それがきっかけで配属が決まったのかなと思います。

──入社後、実際に制作の仕事に取り組んでみていかがでしたか?
正直、毎日が葛藤でした。デザインの経験も知識もないため、まずはチラシの簡単な修正からスタートしました。先輩がつくったものを参考に作業をしながら、デザインの基本的な考え方や意図を教えてもらいました。
入社して間もない頃、初めて完成させたチラシ案を他部署の方々に見ていただいた際、大幅に修正点や変更点がでたことがあって。「自分なりに頑張っているだけではダメだ……」と、自分の至らなさに悔しさを感じました。
先輩はそんな私の悔しさを受け止めてくれたうえで、「何が違ったのか、お客様視点で何が不足していたのか」を丁寧に教えてくれたんです。「制作物は自分の作品ではなく、お客様に一番伝えたいメッセージを届けるもの」だと学び、プロとしての視点が足りていなかったと気づきました。
好きな美術の作品やプレゼン資料の作成のように取り組んでいたのですが、このときの私は「自分が楽しい」で完結していました。仕事では制作物を届けるお客様がいます。この「届ける」プロセスこそが最大のやりがいです。学生時代は一消費者として「受け取る側」だった自分が、今度は「届ける側」になれていると思うとなんだか感慨深いです。
先輩方の具体的なフィードバックがあったからこそ、未経験でも一歩一歩、 制作のプロとして成長できたと感じています。
──これまでの4年間で、とくに印象に残っている制作物について教えてください。
入社3年目のとき、シーズンキャンペーンで使う全16ページのカタログ制作の担当者として、ゼロから作り上げたカタログです。弊社の商品を購入してくださるお客様へお送りする、いわば「やわたの顔」となる販促物なので、いつも以上に責任を感じながら制作に挑みました。
初めてのことばかりで、ラフの描き方から上司に教えてもらいました。ラフの段階で考えがまとまっていないと、デザインに起こしても全然うまくいかなくて。
初めての大規模な制作をよりよくするために、会社外でも意識的にさまざまなデザインを注視するようにしました。スーパーや図書館に置いてあるイベントのフライヤー、新聞に入っている広告チラシなど……。「他社はこういう配色で目立たせているんだな」「どういうデザインが分かりやすいんだな」とたくさんストックしました。
学びも葛藤も多い制作となり、長い期間と工数をかけてようやくカタログが完成したときは、やり切った達成感を得ると同時に自信にもなりました。

──この経験を通して、ご自身の中で変化を感じる点はありますか?
「自分一人でできる仕事には限界がある」「人の力を借りることで、より素晴らしいものがつくれる」ということを学びました。仕事に対する考え方もガラッと変わったと思います。
カタログ制作を経験する前は、自分から積極的に他部署に質問したり話しかけたりすることは、あまりしてこなかったんです。
でも今回の制作では、商品の情報や伝えたいことを整理するために他の部署の人に話を聞くことが重要でした。実際に話を聞いてみると、知らなかった商品のこだわりを聞けたり、客観的なアドバイスをもらえたりと、想像以上に得るものが大きかったんです。
同時に「もっと周りの人に頼っていいんだ」と気づいた瞬間でもありました。周りの人に頼ることで客観的なアドバイスをもらえたり、良いところは褒めてもらえたりして、前向きに制作に取り組めるようになったと思います。
未経験でも挑戦できる。八幡物産の「味方でいてくれる」安心感
──八幡物産への入社の決め手についても教えてください。
「人」と「環境」が決め手です。八幡物産の会社見学で対応してくださった方が、私の質問に裏表なく誠実に答えてくださって、「この人たちなら信頼できる」と感じました。
福利厚生の面でも、自分に合っていると感じました。私は月に1回は必ず旅行するほどの「旅行好き」なので、土日休みに加えて休日が取りやすいことも魅力に感じましたね。
──人柄や働き方が決め手になったのですね。実際入社してみて、職場の雰囲気はどうでしたか?
上司や先輩に相談しやすく、柔らかい雰囲気の職場だと思います。会社見学の際に抱いた印象と良い意味でギャップがなかったのがよかったです。
メリハリをつけるのが上手な人が多く、会議の際にはしっかりと議論し、ふとした隙間時間では楽しそうな雑談が聞こえるなど、和やかなムードがあります。
先日、私が髪をばっさり切ったときも、他部署の方々がすれ違いざまに声をかけてくれて、「見ていてくれているんだな」と感じてとてもうれしかったです。

──そもそも未経験からのスタートとなると、不安も大きかったかと思います。社内のサポート体制はいかがでしたか?
職場は優しい雰囲気の方ばかりで「何でも質問していいよ」と言ってくれるので、少しでも迷ったことがあれば気兼ねなく質問できました。
私は入社当初、デザイン業務で使用するPhotoshopやIllustratorの使い方すらまったくわからない状態でした。上司や先輩が業務を通して一から丁寧に教えてくださったおかげで、今では制作に必要なソフトを使いこなせるようになっています。
制作部の係長は、具体的なアドバイスをくださるだけでなく、良い点については惜しみなく褒めてくださるんです。デザインの経験がない私にとって「上司が味方でいてくれている」という実感を持てたことが、新しいことにも挑戦する勇気となりました。
制作以外の職種においても、未経験でも安心してチャレンジできる環境だと思います。
自分の「武器」を見つけられるのが働く醍醐味。目指すは人の成長をサポートする存在
──今後の櫛田さんの目標を教えてください。
企画から完成まで責任を持って進行できるようになるのが一番の目標です。「この部分は櫛田に任せれば大丈夫」と頼られる存在になりたいです。
そして、今の制作係には後輩がいないため、ぜひ新しい仲間に来てほしいと願っています。
後輩が入ってきた際には、私が上司にしてもらったように、今度は私が人の成長をサポートできる存在になりたい。手取り足取り教えるのではなく、要点は抑えつつも余白を残し、自分で考えてもらうような教え方で、後輩の成長をサポートしたいです。
自分の成果を出すだけでなく、人の成長をサポートできるよう、私自身も成長していきたいです。
──最後に、就職活動を控える学生の方へメッセージをお願いします。
社会人になるにあたって、アルバイトとは違う責任感の重さや、将来への漠然とした不安、プレッシャーを感じる方も多いと思います。私も就職活動中は、まさにそうでした。
実際に働いてみて分かったのは、新しい環境に飛び込むからこそ、まだ見ぬ自分の強みを見つけるチャンスがあるということです。
私自身、デザイン経験が全くない状態からのスタートでしたが、新しい環境に入ったからこそ上司からプロのスキルを学び、デザインという新たなスキルを身に着けることができました。スキルを自分の武器として得られるのは、社会人として働くからこその醍醐味だと思います。
働くことで「新しい経験を自分の成長に繋げられる」という希望を持って、前向きに頑張ってほしいです。
八幡物産には、未経験の人でも真摯に受け入れて、着実に成長につながる仕事を任せてくれる環境があります。八幡物産で一緒に働けることを楽しみにしています。
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