「不器用だった自分でも」――未経験からセンター長へ。エムシーサービスで見つけた“楽しく働く”という選択

シルバー

written by 紺野 天地

エムシーサービス株式会社

医療現場の「当たり前の安心」を陰で支えている、エムシーサービス株式会社のカスタマーエンジニアたち。施設に設置された医療機器の修理・保守を担い、現場の信頼に応えています。

不完全な自分でも、少しずつ成長できた。そんな話を教えてくれたのが、エムシーサービスの大阪サービスセンター長・玉井昭平(たまい・しょうへい)さんです。
玉井さんは2017年に中途入社し、2024年には中間管理職にあたる現在のポジションに就任しました。入社当時、自分のことを「不器用」と語っていた玉井さんは、今や若手社員のロールモデルです。丁寧に、地道に、目の前の仕事を積み重ねてきた歩みが、現在へとつながっています。

玉井昭平(たまい・しょうへい)さん

玉井昭平(たまい・しょうへい)さん

カスタマー本部 大阪サービスセンター所属
カスタマーエンジニアとして勤続8年
貯水槽清掃の現場監督を経て、2017年にエムシーサービス入社。大阪サービスセンターに配属後、医療機器のメンテナンス業務を通じて技術と信頼を積み重ね、2024年にセンター長に昇格。現在は現場対応とマネジメントを両立しながら、若手育成にも尽力している。
2児(3歳と1歳)の父。趣味はバスケットボール。

不安だらけのスタートから「面白さ」に気づくまで

――エムシーサービス入社前のご経歴について教えてください。

前職は現場監督をしていました。商業施設やマンションの貯水槽の清掃を管理する仕事でしたが、現場監督は基本的に指示するだけなので、自分で作業ができないことに物足りなさを感じていました。

 

――入社の経緯について伺えますか。

「もっと自分の手で作業がしたい」「自分の力で誰かの役に立ちたい」という気持ちが大きくなり、転職を考えはじめたとき、エムシーサービスの求人を見つけました。

当時は医療機器への特別なこだわりがあったわけではなくて、「とにかく手を動かせる仕事がしたい」という気持ちが強かったです。

 

――未知の分野に不安はありましたか?

ものすごくありました。私は小さい頃から手先が不器用で、ものづくりが得意ではなかったんです。「できるかどうか」もそうですが、医療機器は精密な印象があったので「壊してしまうんじゃないか」という心配もありました。

 

――その不安が和らいだのはいつ頃ですか?

入社して3か月目頃だったでしょうか。最初は上司が現場に同行してくれて一から丁寧に教えてもらい、3か月目からは一人で現場に行くようになりました。

独り立ちに怖さはありましたが、自分のペースで進められる部分もありますし、何よりできることが日に日に増えるのが嬉しくて。半年ほど経った頃には「この仕事は楽しい」とハッキリ思えるようになっていました。

 

――どのような業務から始められたのですか?

最初は、病院に設置されている容器洗浄機「ベッドパンウォッシャー」の修理を担当しました。そこから段階的にオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)や歯科向けの卓上型滅菌器など、対応できる機器の種類が増えていきました。

一つの機械を覚えると、他の機械も基本的な仕組みは似ているので、次第に応用がきくようになり、仕事の幅が広がっていくという流れです。

 

修理できた瞬間の「達成感」――それが原動力に

――どのようなときに仕事の楽しさを感じますか?

もちろん「ありがとう」と言っていただけることも嬉しいですが、私が一番楽しいと感じるのは、機械をきれいに修理して動くようにした瞬間です。直せたときの達成感が何よりのやりがいで、私がこの仕事を続けている一番の理由でもあります。入社9年目になりましたが、仕事は面白くなるばかりです。

メーカーさんや医療施設の皆さんと話すことも楽しいですね。良い関係を築くことで仕事もスムーズに進むので、コミュニケーションは大事にしています。過去には仲良くなって、メーカーの担当者さんとプライベートで飲みに行ったり、医療施設の方とバスケチームを立ち上げたこともあるんです。

 

――お若くしてサービスセンター長という中間管理職を担われています。入社当時から目指していたのですか?

いえ、最初は全く考えていなくて、目の前の仕事をこなすのに精一杯でした。

具体的に意識し始めたのは、入社して3~4年目くらいだったと思います。結婚して家庭を持ち、生活費をしっかり稼がなければならないという現実的な理由から、少しずつ「もっと上を目指したい」と思うようになりました。

 

――上を目指すにあたって目標にした方はいますか?

大阪サービスセンターの黒川課長(当センターを含む、西日本エリアの課長)です。仕事のスピード、的確さ、教育の仕方、どれをとっても尊敬できる方です。

オンコール対応が多い大阪サービスセンターでは、迅速に作業を進めることが求められます。黒川課長は、忙しい状況でも早く、正確に仕事をこなす姿がとても印象的でした。私もそんなふうになりたいと思い、今でも学ばせてもらっています。

 

「守りたい存在」が、背中を押してくれる

――センター長になってからご自身の意識に変化はありましたか?

当社には「全員経営」という考え方がありますが、それに関連して、売上や経費といった経営的な数字を意識するようになったことが一番の変化です。目の前の作業だけでなく、数字を見ながら、会社全体の利益や効率性をいかに上げられるかを日々考えるようになりました。

とはいえ正直なところ、役職がついたことで急に自分が変わったという感覚はあまりないです。入社当初からずっと、目の前の仕事にコツコツと真面目に取り組んできたので、今もそれを続けているだけと感じています。

 

――元々の姿勢が今の役職につながっているのですね。日々のモチベーションになっているものは何ですか?

やっぱり家族です。子どもが2人いて、最近家を建てたこともあり「この子たちのために頑張ろう」という気持ちが強いです。子どもたちは今、上が3歳、下が1歳で、家の中を元気に走り回っています。

生活のためにも、仕事でできるだけ上を目指したいという気持ちがありますし、センター長になってからはより責任を持って働くようになりました。

 

――職場での人間関係も、大きなモチベーションになっていると伺いました。

そうですね。社内の人間関係が良いのも、この会社の魅力だと思います。前職の現場監督の仕事では、職人気質で上下関係に厳しい人も多くて、人間関係が自分に合っていなかったかもしれません。

エムシーサービスは、作業中こそメリハリをつけて集中しますが、普段はフランクに会話をすることが多いです。例えば、子どもが夜泣きして寝不足だとか、そういう家の話も気軽にしますし、何かあったときに「大丈夫、休んで」という言葉が自然と出るような助け合いができている環境です。

 

――新しく入った方に仕事を教える場面でも、そうしたコミュニケーションを大切にされていますか?

はい。教えるときは、とにかく「楽しんでやってほしい」という気持ちを一番大事にしています。この仕事は機械を直した経験がない人でもできる仕事です。

私自身、元が不器用なうえに知識もありませんでした。でも、実際にやってみたら楽しかったし、難しく考えずに覚えていけば自然とできるようになります。

これまでに5人ほどの新人を指導してきましたが、みんな最初は怖がっています。けれど、3、4か月、半年くらいあれば不安はほとんどなくなって、楽しく仕事ができるようになる人が多いです。

 

自分なりのペースで、一歩ずつ上を目指す

――これからのキャリアについて、目指していることを教えてください。

今はセンター長ですが、その次は課長、そして副部長、部長という流れなので、行けるところまで行きたいと思っています。一番の理由は、やっぱり家族を守りたいからです。家を建てたばかりで、ローンもまだまだ続きますし(笑)。

子どもが健康に大きくなってくれたらそれで十分なのですが、個人的な夢としては、いつか趣味であるNBAの試合を生で見に行きたいという夢もあります。

 

――社内の皆さんに一言お願いします。

「真面目に、そして楽しくやっていこう」ということですね。若い人がどんどんついてきてくれるような職場を一緒に作っていけたら嬉しいです。

 

――最後に、求職者の方に向けてメッセージをお願いします。

この仕事は、工具を触るのが好きな方、例えば車やバイクをいじったりするのが好きな方には特に向いていると思います。でも、まったく経験がなくても全然大丈夫です。工具の名前や使い方も難しくはありません。

大事なのは真面目であること、そしてルールを守れること。これさえあれば、きっと楽しく続けられる仕事です。不器用で不安だらけだった私でも、こうして楽しく働いていますから。

 

エムシーサービス株式会社の詳細・採用情報はこちらから 

ホームページ:https://www.mcservice-osm.co.jp/

採用情報:https://mcservice2730720.hr-hackerplus.com/

 

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