6代目社長の挑戦「建設業界で働く人の社会的地位を上げていきたい」

レッド

written by 斉藤彩

――京都府にある、創業100年以上の老舗企業「高見組」の社長、髙見さんにお話を伺いました!現在も土木施工管理・建築施工管理の募集を行っていることもあり、将来の高見組を支える人たちに向けたメッセージも含め、高見組のホームページには載っていない、髙見さんのリアルな声(社長さんに聞いてみたいあるある!)を伺うことができました!

髙見伸哉さん(高見組の代表取締役)

髙見伸哉さん(高見組の代表取締役)

高見組が創業110年以上経った2015年に6代目として社長に就任。建設業界に入るも実はITに強く、新しいもの好き。「私はまだまだ…」と謙虚ではにかむ場面も多く、可愛らしい一面もしばしば(笑)好きなものは読書、ドラマ、サッカー、ステーキ(笑)何よりも大切にしているのは高見組の社員たち!!

僕が面接するけど緊張しないでください(笑)

 

――髙見さんが6代目になるまでの道のりを教えてください。

 

僕のキャリアは最初から高見組を継ぐ前提でした。ですが、驚かれる話も多いかもしれません。

 

実はイギリスで小学校の先生としてキャリアをスタートしたんです!子どもたちに英語で折り紙やお箸の使い方など日本文化を教えていました。ちなみにイギリスに行った理由は…苦手だった英語に慣れるために英語圏に行きたい、歴史のある国に行きたい、アーティスト(バンド)のジャミロクワイさんがいたからです(笑)

 

僕はサッカーも好きで現地でも子どもたちと一緒にサッカーをすることがよくありました。日本の子どもたちはフォワードやミッドフィルダーを花形だと思っているけど、イギリスの子たちはゴールキーパーになりたがる子が多くてビックリしました!「1人でゴールを守るキーパーはかっこいい!!やりたい!!」って手を上げる子どもたちを見て「そのスタンスかっこええなぁ…ナイト精神?といいますか、人を守ることに誇りを持つ、責任を持つということがかっこいいと思う人たちが増えていけばいいなぁ!」と思いました。

 

帰国後はIT関係の会社へ就職し、エンジニア(SE)、プログラマ(PG)として建設業界専門CADを作っていました!実は情報通信系学科を卒業してますのでC言語なんかも分かりますよ(笑)PCやタブレットなど、IT機器類は好きです!

▲CADを使って建設業界の人は図面を描いています

 

その後、営業や人事を経験させていただく機会にも巡り会い、6代目となりました。商社では「そこの社長に仕事とは、人とは、経営者とは」という根幹のことを徹底的に叩き込まれました。それが今の自分の作っていて、今の自分があると思っています。

 

――建設業界出身ではなくIT業界出身だったんですね!英語もプログラミングもやっていたなんて!!

 

そんな大したもんではないですよ(笑)なので異業種から施工管理未経験で応募してくる方や転職回数が多い方が面談にいらっしゃっても、僕はそれを魅力だと感じます。高見組は建設業一筋の社員も多いですが、最近はいろんな経験や知恵、センス、発想、特技がある人が集まってきました。多様性がある方が面白いと思いますし、会社が強くなると考えています。

 

僕は高見組に磨きをかけるためにも「みんなの長所や適性を発揮し、伸ばしていける会社(=ダイバーシティマネジメント(人種や性別、年齢を問わず、個性や特徴を活かす管理)ができている会社)」にしていきたくて。例えば、現場監督の仕事は得意だけどパソコンが苦手で書類作成が遅いとか、デザインは得意じゃないとかがあれば、事務が得意な人や、街の人目線やお客様目線で素敵なデザインを描けるデザイナーにお任せしてみたらどう?と思います。インビジョンさんにリクルートをお任せするというのもそうです。社員それぞれにいろんな役割を見つけるサポートを社長としてやっていきたいです。

 

だから、もし転職回数がネックで自信を失っている人がいるなら「むしろそれを自信に持って欲しいし、PRしに来て欲しい」とお伝えしたいです!そのなかで自分として何を身に付けてきたのか、のほうが大事ですし!

 

――応募者への心温まるメッセージ…(じ~ん)ありがとうございます!(インビジョンに高見組さまのリクルートもお任せいただき、ありがとうございます!)髙見さんがそう仰ってくださるなら応募者も緊張せず面接でお話ししてくださると思います!

 

高見組の歴史と想いを継ぎながら、これからの時代に即したこともしていきたい

 

――お話は戻りますが、社長就任後はどんな局面が多かったですか?

 

経歴上、僕は建設業界の中ではあまりいないタイプでしょうから社内では目立ちました(はっきり言って浮いてます。地元出身でもないし)。「もっといろんなことを知ったり、興味を持ったりして視野を広げてみようよ!」と呼びかけることに躊躇してしまう場面が多かったです。

 

僕は新しいものや世の中の動向が気になる方なので「もしも高見組が外国人採用始めたら英語できないと困るかも。小学生で英語必修になった世代と一緒に働くことになったら自分は何ができるようになっておいた方が良いなぁ。」と考えたりするんです。「今はそんな時代じゃない。まだそうはならないから今は不要。先代はそんなこと言わなかったのに?」と先入観で決めつけてしまう人もいましたが、だんだんと柔軟にいろんな人の考え方や価値観を受け入れられる社員が増え、嬉しく思うことも増えてきました。

 

もちろんいきなりITと言っても、世代的に受け入れ難い人たちもいます。そこは強要しても、逆に本人の長所を削ってしまうので、そこが難しいところ…どうすればその本人にとって、会社全体として力が発揮できるのかを考えることが私の仕事だと思っています。

 

――これからの100年、200年も続く企業にしていくために髙見さんにもいろんな想いがおありですもんね。高見組の理念や先代の想いだけでなく髙見さん自身の想いへも共感する社員の方が増えてきたというのは何よりです!!

 

社員に対しても「どんな伝え方をすれば想いは伝わるだろうか?」と今でも考えますが、まだまだ経験が浅い僕の話でもしっかりと聞いてくれる社員もいますし、業界の話も教えてくれる人もいます。そんな社員ひとりひとりが高見組の宝だと思っています。

コロナなど誰にも予測できなかった危機も世界各地でありましたが、業界問わずあらゆる分野に目を向けて学んでみると、仕事もプライベートももっと幅が広がって奥行きも出ていくでしょう。自分に言い聞かせるように社員にもその大切さを今後も伝えていきます。

 

「社員が主役」だから、バックアップしていきたい

 

――髙見さんはどんな経営者でありたいとお考えですか?

 

取材を受けた僕が言うのもなんですが

「僕が全面的に出るよりも、社員みんなを立てる社長」でありたいです!

 

建設業界って昔(特にバブル崩壊以前)はたくさん人も仕事もあって、社長は司令塔として、行け、止まれ、と上からの指示通り仕事をしていれば良い時代だったかもしれません。ですが、今はまず仕事を作り出さなければならなりません。また業界のレベルも上がり、昔に比べ現場での安全や書類など要求事項も多いです。僕は社員たちに感謝してもしきれなくて、彼らを労いたいからこそ業務効率を向上できる最新技術や施策も取り入れたいと考えています。

 

――本当に社員の皆様のことを大切にされているのが伝わってきます!髙見さんがある種、「社員のサポーター」を目指したきっかけは何かあったのでしょうか?

 

僕の性格的にぴったりだとは思いますが、最近読んだ「サーバントであれ」という書籍の影響もあると思います。これは現場の皆にも読んでもらいたいくらいオススメの本です。

 

Servant Leaderの“Servant”って召使いという意味もありますが、使われるというマイナスイメージではなく、ここでは奉仕者という意味で使われています。僕は奉仕者的リーダーでありたいです。社員の主体性を特に大切にしていきたいので、例えばですが…現場でこの機器を使ってみたい、社内でこういう制度を作ってはどうか、ということには全力で応援したい。自分で言い始めたこと、自分で決めたルールのほうが、断然社員がやる気になるから。やらされでは長く続かない。

 

――現場で活躍する社員の方にスポットライトを当てて欲しい!という熱い思いがおありなんですね☆

 

僕にライトを当てるよりも社員の努力の結晶が地域貢献や社会貢献として輝いていってほしいし、何よりも建設業界で働く人の社会的地位を上げていきたいというのが僕の願いであり、僕が最もやるべき仕事です。高見組っていいね、高見組の社員ってやるよね、って社員を褒められるほうが嬉しいです。

建設業で働く人たちって周りにあまり自身の仕事の話をしないので、なかなか知る機会が無いと思うのですが、本当はスキルレベルも高いですし、職人魂が技術や仕事に細部まで宿っていて凄いんですよ!!CADで細かい図面だって描けますし、お役所の方やいろんな業者の方ともコミュニケーションが取れるから対人能力も高いですし、体力も精神力もあってハイスペックな方ばかりです。こんなに一通りできるのに給与も休みも人手も増えない…これではいけません!もっとこの業界は注目されるべきだと強く感じますし、人間生きている限り、インフラは必要不可欠であり、なくなることがないですからね。

 

ちなみに建設業の一連の流れが分かりやすくまとまったドラマ「同期のサクラ」が出たときは本当に嬉しかったです。心に残ったシーンがたくさんあります。斬新な建物やできあがった橋のデザインをみて「ひじょ~に良い!」と写真を撮りまくったり、「私には夢があります!」と、自分の地元のために橋を架けたいという一心で仕事をがんばる姿に共感しました。また新人にも関わらず社長や人事たちに対して忖度せず、慣例に囚われない行動で道を切り開いていく芯の強さに感動しました…!また建設業が舞台のドラマやって欲しいですね!!

 

高見組はコロナ禍でも安定経営を継続中!

 

――まだまだコロナが収まりませんが、工事の案件数などに変動はありましたか?

 

求職者の皆様も気になるかと思いますが特段、心配はございません。ご安心ください。地方だとビルなどの箱物はあまり建たないこともあり、人口が減る分、需要(工事)が減っていくケースもあり、企業では仕事と人手の確保が最優先されることもありえます。

 

が、京都にある高見組は公共工事が6,7割あり、民間工事も3,4割あります。今後は民間工事実績も着実に増やし、事業基盤をより強化していこうと取り組みをすでに進めています。大手企業が工業団地に4,50社ほどある点では恵まれています。任せていただける工事の数も重要ですが質も重要なので「ISO9001」に則って品質方針や各課の目標、会社全体の目標を定めて組織のマネジメントも推進しています。

人口は緩やかに減りつつありますが、福知山は実は出生率が2%以上と高水準ですから巻き返しもきっとできるでしょう。私たちが地元をもっとより良い街にしていけば、人も増え、活気づき、現場の社員もやりがいを感じ、仕事も増え、地域も会社も発展していくと思います!!

 

――地域貢献に励む高見組さんだからこその力強いコメントですね!!では、髙見さんの意気込みを教えてください。

 

大きな会社よりも「良い会社」にしたいです!地域の皆様にとっても「高見組があってよかった」「なくてはならない」存在である会社であり続けたいのと同じくらい、社員みんなが「ウチの会社、良いで!」と心底から感じてもらえる会社にしたいです!!それが「僕の原点」です!

 

また、二宮金次郎の言葉(道徳なき経済は罪悪であり。経済なき道徳は寝言である。)がしっくり来ています。ビジネスなのに結局はボランティアのような経営をしていたら利益が出ずに社員を路頭に迷わせてしまいます…コンプライアンスも守りながら利益も出していくべきですが、利益重視になりすぎて理念を実現できていないというのもいけません。このバランスを大事にしながら、ええ会社づくりをしていこうと思ってます!

 

変わらないことの方がリスク!と思うこともあれば、100年以上続いているという歴史の中で大切なこともたくさんあるので「温故知新」を6代目として実践し、7代目に引き継げるように後悔なくやっていきたいですね。「このやり方で正しいかわからない…失敗もあるかもしれない…でも、今やるべきことを模索して、失敗しながらでも全力でやりきり、全員で結果を残したい!」と果敢に挑んでいこうと覚悟しています。

 

これからを引っ張ってくれる「建設ディレクターの卵たち」へ

――高見組に来てくださる皆様へのメッセージをお願いします!

 

「何でも、できんことはない!!」

これは僕が自分にも言い聞かせていることです。

きっと私たちの記事や求人票を読んでくださっている方は建設業界で仕事をしたことが無い人が大半だと思います(笑)

やってみな分からへんこともありますし、やってみたら分かることもありますから「これ、できそう?」って聞いてみたときに「はい!いけます!!大丈夫です!!キャパオーバーになる前には必ずご相談します!!」って明るく元気に言えたら、立派な現場監督になれるポテンシャルは大いにあると僕は思います!「う~ん…;」って悩んでしまう方も、納期に対して真面目に取り組んでくれる現実的な人、慎重な人なんだな~良いなぁ!と感じます。

 

仕事に限らず人生には難しいことも、急に予期せぬこと、新しいものが降ってくることもあります。でも、それを臆することなく、抵抗感なく何でも受け入れて、まずやってみる初々しさとチャレンジ精神が最も儚く、人として輝くものだと思います。

 

高見組はもっともっと良くできる会社です。建設ディレクターの育成に取り組んでいます。

施工管理、現場監督という職種名の方が聞き馴染みがあるかもしれませんが、近年では働き方改革もあり、建設ディレクター(現場に関する専門知識も豊富で、コミュニケーションスキルとITスキルが高い、現場をオフィスからサポートする事務寄りの職種。主に現場担当者の書類業務を担当)の重要性が高まっています。現場の専門知識だけでなくITスキルやコミュニケーションスキルなど、高いスキルを持つ現場代理人にしかできないこと(本来の業務)に集中させ、仕事の質を上げ続けることができれば現場の働き方改革や職場環境の改善にもつながります。高見組では管理課(総務。仕事を受ける部署)もあり、建設ディレクターの仕事を経験したのちに管理課へ進むのであれば、現場への理解がある管理課のメンバーとしても活躍が期待できます。きっと会社の一体感もさらに強くなるでしょう。

 

だからこそ高見組は建設ディレクターを育てます!こっちの方が効率よく仕事できますよ?とか、ここの作業は省けますよ!などの提言はナンボでも受け付けます!!新人だからこその貴重なご意見をくれる人たちや、建設業界で頑張りたい人たちが来てくださったら、ぜひ僕も応援させてください!と願っています。お気軽にご連絡ください。

 

…あ、あと僕は無類の肉好きでして(笑)お肉だけを食べるのが好きなくらいステーキが好きなんですよ!!この間なんて、お肉をいかに美味しくいただけるか?!と何時間もお肉とニヤニヤしながら向き合って、ひたすら焼いて食べていました(笑)コロナが落ち着きましたら、ぜひ一緒にBBQしにいきましょ♪ 

 

――建設業界の社長さんってお堅い感じかと思ったら全然そんなことなくて、「とっても熱い夢のある、親しみやすさ満載の髙見社長」でした!!お忙しい中、インタビューをお受けしてくださってありがとうございました!!

 

高見組さんについて、もっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください♪

・求人票はこちら:https://hr-hacker.com/takamigumi
・HPはこちら:http://takamigumi.co.jp/

By,インビジョン ライター 一緒俐(いおり)

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