接客のプロが選んだ、理想のセカンドキャリア 人生に「ハリ」を持たせる選択

ブルー

written by 菊池由希

株式会社ブライズ

神奈川県横浜市にオフィスを構える株式会社ブライズは、「人こそかけがえのない財産」という代表の想いの元、ホスピタリティー人財をマッチングする人財紹介サービスを提供しています。企業の受付や窓口担当、マンションコンシェルジュなど、プロの接客サービスが求められる現場で活躍できる人財を発掘、適材適所に配置し、取引先から定評のある企業です。

そんな接客のプロフェッショナルが集まるブライズに所属し、都内にあるマンションのポーター・バトラー業務を担当されている南野 喜久男(みなみのきくお)さんにインタビューを実施。今の仕事を選んだ理由ややりがい、南野さんが築き上げてきたキャリアについて伺いました。
 

マンション ポーター・バトラー 南野 喜久男(みなみの きくお)

マンション ポーター・バトラー 南野 喜久男(みなみの きくお)

大手鉄道会社に所属し、駅員や旅行代理店の窓口を47年間勤め上げる。知人からの紹介でコンシェルジュ業務に興味を持ち、株式会社ブライズに入社。自身のスキルを活かしつつ、体調や家族第一優先で働く事ができる現在のポーター・バトラー業務に従事。理想的なセカンドキャリアを築き上げている。

“コンシェルジュ”という言葉が導いた新しい働き方

 

ーー南野さんは47年間、大手鉄道会社に勤続されたバリバリの鉄道マンとお伺いしました。前職ではどのようなお仕事をされていたのか教えて頂けますか?
 

鉄道マンと言うと運転士や整備などの技術職を想像されるかと思いますが、私はずっと駅構内の仕事を行っていて、駅総合発券窓口であったり、旅行部門での窓口でお客様の接客をしてきました。最初は接客という仕事に対して苦手意識があったのですが、慣れて来て、長く続けていくうちに、この仕事だから得られる楽しさ、やりがいというものに気づきました。なので新しく仕事を探す時も接客の仕事がしたいという事だけは自分の中で決まっていたんです。

 

ーーご退職を迎えられ、新しい仕事を探そうとした時、まずは何をされましたか?
 

仕事を辞める前に知人から”マンション管理人”という職業があるというのを教えてもらったんですよ。その時に少しだけインターネットで調べてみたんです。ただ、その時は仕事を延長して行っていたタイミングだったので、約1年後くらいに改めて仕事探しを本格的に始めた時にブライズで募集していた「マンションポーター・バトラー業務」の仕事が目に飛び込んできました。当初探していた”マンション管理人”とは違う職種でしたが、業務内容を改めて見て、駅での接客業の経験があったので、”この仕事なら自分でもできそう!”と感じたのを覚えています。

 

ーー事前情報があった事で仕事探しもスムーズに進んだんですね!


そうですね。あとは体調を理由にこの仕事を選んだのも一つの理由です。マンションの管理人と言えば清掃業務で重い物を持ったり、天気が悪い日も外で仕事をしなければいけないというイメージがありましたが、ブライズが募集していた「ポーター・バトラー」では、清掃と言っても室内の簡単なものになりますし、マンション内でのお仕事がメインになるので、天候に左右される事もありません。そこも応募しやすかったポイントです。

 

ーー南野さんが応募された「ポーター・バトラー」というのはあまり聞きなれない職種だと思います。南野さんはどのようにこの職種を知るようになりましたか?


私も最初はもちろん知りませんでした。知人に紹介してもらった「マンション管理人」や「マンションコンシェルジュ」というキーワードから始まってマンションコンシェルジュと同様にマンションのフロント周りのサービスをする仕事という事で「ポーター・バトラー」という職種に辿り着いたと思います。実は“コンシェルジュ”というワードは前職の旅行事業の窓口業務を行っていた時も使っていた言葉だったのでとても馴染みがありました。
 

 

「信頼」と「安心」を届ける仕事

ーーでは現在、南野さんが担当されているお仕事について具体的に教えてください!


一番メインとなるお仕事はマンション内に12戸ある「特別室」の対応です。特別室には専用に設置されている「バトラーボックス」という設備を利用してのサービスが行われています。この「バトラーボックス」にはクリーニング商品と宅配物の集荷・納品・保管をそれぞれ設置できるスペースがあり、また生活ゴミを出せるダストボックスのスペースもあります。ゴミの廃棄や荷物の発送、納品などを決められた時間に毎日行います。それ以外の時間でその他の居住者の方から依頼された荷物の収集やタクシーの手配など様々なサービスを提供しています。基本的には居住者様の依頼ベースで行う仕事になりますね。

 

ーー居住者様の大切な荷物を預かったり、ゴミの廃棄をするのにも、相手の方に安心感を持ってもらう事が大切かと思うのですが、南野さんはどのようにその信頼関係を築いていますか?


居住者の方は頻繁に入れ替わりがある訳ではありませんが、中にはマンション設備やルールに不慣れな方もいますし、慣れている方でも困った場面というのは日々たくさんあると思います。そこでしっかりと居住者の方の希望に答えていくことが大切だと思っています。
小さな事の積み重ねかもしれませんが、居住者様が困っている時は「チャンスだ!」と思って接していますね。困っている時に、「どうなさいましたか?」と声を掛けてもらえると誰でも嬉しいですよね?私自身もその経験があるので、居住者様の困った場面を見かけると助けてあげたくなりますし、そういった一つ一つの行動の積み重ねで、居住者様との信頼関係が築けているのではないかと思っています。

 

ーー南野さんのお話を聞いていると対応するスタッフの方のチームワークもないと難しいのかなと思いました。


そうですね。コミュニケーションはメンバー間で密に取っています。受付窓口を担当するコンシェルジュと私のようなバトラーの2名がブライズのスタッフとして在籍していますが、それだけでなく警備の方など他の企業のスタッフの方も一緒に連携を取りながら居住者様の安心安全な暮らしのために動いています。複数人が常に常駐していることは私たち自身にとってもとても安心感がありますし、トラブル時にはメンバーが各自で適切な対応ができるようになっているので、居住者様に安心していただける環境を提供できているのではないかと思います。
 

 

ーー日々のお仕事の中で印象的だった出来事などはありますか?


唯一困ったのはお酒に酔ったお客様の対応ですかね…。駐車場にトラブルがあり、どうしても車を動かしてもらわないといけない状況で、その時だけは本当に困りましたね…。最後には何とか車を動かしてもらって事なきを得ました。

 

ーーそれは想像するだけで大変さが伝わってきます…でも、きっと嬉しい出来事もたくさんありますよね?


はい!小さなお子様が笑って手を振ってくれる瞬間は本当に安心して暮らしてくれているんだなと嬉しくなります。お子様はうそをつけないですからね。そういう素直な反応をしてくれる時はこの仕事をしていて良かったなと心から実感します。
そしてありがたいことに、居住者の皆さんはとてもフレンドリーで上品な方たちばかりです。これまで働いてきた駅での環境に比べると本当にここは天国のような所ですよ。笑

 

ーー他にもこの仕事を実際にやってみて感じた事やバトラーという仕事を知らない方に伝えたい事がありましたら教えてください!

 

私は元々腰の状態があまり良くなかったんですよ。前はパソコンに貼り付いて一日中椅子に座っている時間の方が長かったんですが、今はほとんどの時間を体を動かしながら過ごしています。その方が腰にとってはとても良いみたいです。笑
そしてポーター・バトラーという仕事は良く分からないという方やどんな仕事なんだろう?という方がほとんどだと思います。知っていても仕事が大変だろうな、とか冬は寒く、夏は暑い所で仕事をしないといけないというイメージもあると思います。でも先にお伝えした通り、ブライズでの仕事は快適な屋内での仕事ですし、勤務時間も6時間としっかりと決められていて、残業なども無いので、安心して働けています。昔は残業するのが当たり前の時代だったので、現在の働き方はとてもありがたいですね。セカンドキャリアの選択としては本当に間違っていなかったなと思っています。
 

 

収入だけじゃない、「ハリ」のある毎日を選ぶ

ーー南野さんと同じようにセカンドキャリアを選ぶにあたって収入面で挫折を感じる方が多くいらっしゃるようです。南野さんはどうやってその壁を乗り越えましたか?


もちろんご自身の状況によって変わるかと思いますが、幸いにも私は時給などの条件面的な部分はそこまで拘らずに探す事ができたので、とにかくこれまでの接客スキルが活かせる仕事を選びました。そして自分の気持ちに「ハリ」が持てるかどうかも大切だと思います。お金を稼ぐために仕事をするというよりは、自分自身の仕事で人生にハリが出ると良いな、そう思ってこの仕事を選びました。何もしないで衰えていく方が嫌だなと。自分の気持ちにハリを持たせる事の方が大切だと思います。

 

ーーよろしければ最後に、新たにセカンドキャリアを築いていこうとしている皆さんにメッセージをいただけますか?


次のキャリアを選ぶにあたって大切なのは、前職の強みを活かせる仕事である事だと思います。また年齢的な問題もあるので天候などに左右されず快適な屋内で仕事ができる事。そして勤務時間がしっかりと決まっている事ですかね。この3つが今の仕事を選んだ決め手でした。
何も知らずに飛び込んでみてうまくいくという事ももちろんあると思いますが、様々な職業、職種がある中でしっかりと事前に情報を集める事は大切だと思います。自分が知らないだけで、調べると「この仕事だったら自分の強みを活かせそう」というものや、理想に近いものが必ず見つかると思います。実際に私もそうだったので、ぜひ情報収集は積極的にやってみて欲しいです。
 

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