元区役所職員が定年退職後、ブライズで未経験のポーター業務をセカンドキャリアに選んだ理由

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written by ダシマス編集部

人生100年時代という言葉があちこちで囁かれるなかで、定年後の第二のチャレンジとしてセカンドキャリアの道を選ぶ人が増えていることをご存知でしょうか。

今回取材した吉田 静夫(よしだ しずお)さんも、定年後の転職を決意したうちの一人。神奈川県横浜市に本社を構え、「人」と企業をマッチングする人財紹介サービスを提供する株式会社ブライズと出会い、未経験からマンションポーターの業務にチャレンジされています。

吉田さんはなぜ新しいキャリアを歩み始め、なぜポーターになろうと考えたのか。仕事の面白さややりがいなどとあわせて伺いました。

コンシェルジュ事業部 ポーター・バトラー 吉田 静夫さん

コンシェルジュ事業部 ポーター・バトラー 吉田 静夫さん

学校卒業後、47年間区役所勤務人圖司で働く。退職後、人生初の転職活動で「ポーター業務」の求人に興味を持ちブライズに入社。セカンドキャリアをスタートする。昨年秋にOPENした新築マンションでポーター・バトラーとして立ち上げから従事。豊富な人生経験と親しみやすい人柄から居住者様から絶大な信用を得ている。特にお子様からは大人気で似顔絵やお手紙のプレゼントが途切れない。

執筆:神田 佳恵(なりー)

執筆:神田 佳恵(なりー)

フリーランスライター。"何気ない人生にスポットライトを当てる"をテーマに置き、インタビューを中心にイベントレポート・SNS・HPなど多分野にて執筆活動中。コミュニティ運営や編集アシスタントとしても従事し活動の幅を広げる。一児の母。夫と息子、note、推し、旅が好き。

勤続50年以上のキャリアを離れ、未経験でポーターへ転身

 

ーー最初に、ポーターのお仕事を始めるまでのご経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか。

18歳から65歳まで、区役所勤務一筋で働いてきました。65歳以降も以前の職場からは非常勤でも続けてほしいと誘われたのですが、50年近く続けてきたので違う仕事をしてみたいなと。昔から音楽が趣味でバンド演奏なども楽しんでいたので、音楽スクールで生徒さんを支える仕事に就きたいと思うようになったんです。

それで音楽教室を運営している会社の面接を受けました。自分としては好感触だと感じていたのですが、面接の結果は不採用。いい感じだと思っていただけにショックでしたね。その後もいくつか応募したけれど、書類選考すら通らないことが続き、この年齢での初めての転職は思った以上にハードルが高いんだと実感しました。

 

ーーそこからポーターというお仕事はどのように見つけられたのですか。

転職活動をしているなかで、たまたまネットでポーターというお仕事について知ったんです。当初は検討していなかった職種でしたが、「ホテルのように綺麗なマンションでお仕事ができて、楽しそうだな」となんとなく興味が湧きました。

いくつか求人はありましたが、なかでもブライズの求人は新築物件で立地もよさそうだなと感じて。当時は業務内容はあまり検討せずに、「面白そう!」という直感が働いて応募に至りました。

 

ーー運命的なものを感じますね。応募後はスムーズに進んだのでしょうか。

はい、書類応募したらすぐに面接に来てほしいと連絡いただいて。今まで書類選考も通らないことが多かったので、想像以上にスムーズに進んで驚きましたね。

その後の日程調整のやり取りもとても好印象で、実際に社長や社員に会ってもみんな明るくて気持ちがいいんです。職場の仲のいい雰囲気が伝わってきて、選考の段階でここで働いたら楽しいだろうな、と感じられました。

 

ポーター1年生、学ぶ姿勢と身だしなみを大切にしたい

 

ーーポーターの業務内容について、教えてください。

マンションの居住者様の暮らしをあらゆる面で支えています。タクシーの送迎や荷物の運搬、お部屋によってはゴミの収集や宅配荷物の受け渡し、クリーニングの依頼を引き受けることも。

みなさんにとっての執事のような存在かな、と私は思っています。

 

ーー実際にお仕事をスタートされてみて、いかがでしたか。

働き始めて8ヶ月になりますが、ずっと公務員として働いてきたので、民間企業の働き方や改めて社会の厳しさも知ることができました。ホテルマン出身で、接客経験者の同僚からもたくさん失敗談を聞きましたし、私自身もまだ勤務1年目なので間違えてしまうことが多いです。

でもまだ1年生だからこそ、謙虚な気持ちで一生懸命学びながら取り組んでいこうという姿勢は忘れないようにしています。トラブルや失敗のあとでも、「これを学びにしてこれから頑張れば大丈夫!」と声をかけてもらえる仲間の存在にも支えられていますね。

 

ーー謙虚な姿勢を大切にされているのですね。お仕事をする中で、他にも何か大切にしていることはありますか。

基本的な部分ではあるのですが、身だしなみには特に注意を払うようにしています。整った身だしなみから、居住者様に安心を感じてもらいたいと思うんです。

制服であるジャケットやベスト、お仕事中に使用するイヤホンマイクまで、完璧な装いにしてから更衣室を出て、フロントに向かいます。いつどこで居住者様に出会うかわからないし、だらしない格好をお見せしてはいけないという、私のこだわりですね。

同じ職場で働く仲間の身なりも、同じ目線で確認しています。先輩後輩関係なく、ネームプレートが曲がっていたら指摘したり整えたりしますよ。

 

ーー居住者とコミュニケーションする際にも心がけていることはありますか。

明るく応対する一方で、深入りしすぎるようなことはしないように気をつけています。あくまでお仕事である意識は忘れずに、丁寧に対応させていただいています。

 

人との繋がりを実感しながら、プライベートもさらに充実

 

ーー日々お仕事をされる中で、どんなところに楽しさを感じますか。

入居されているお子様の成長を、月日をかけて見守ることができるのが最高に楽しいし嬉しく感じます。私にも子どもはいますが、子育てしながら子どもの成長をじっくり味わう余裕は、当時あまりなかったので。

ご両親が共働きのお子様が、鍵を忘れてきてしまいお部屋に入れなくなったことがあり、しばらくロビーでお待ちいただいてご両親にお電話したことがありました。到着を待つ間、お子様と会話をしながらお相手する時間は、私の方が癒されましたね。

そんなきっかけから、お子様から似顔絵をプレゼントしていただいたり、ことあるごとにお声がけいただいたりするようになりました。

 

ーーポーターの仕事を通して、人との繋がりを実感されているのですね。

はい。退職して自宅でゆったり過ごす選択肢もありましたが、たくさんの人と関わることができる今の環境を選んでよかったなと思います。

大変なことも多いなかで、感謝されたりご意見をいただいたり、いろいろな人間同士のやりとりを楽しめるのが魅力だと思いますね。

 

ーー新たな人間関係を構築できるのも、セカンドキャリアを選択するメリットのひとつですよね。

そう感じます。付け加えるとすれば、やはり定年後に一定の収入を維持できるのもメリットのひとつかなと。金銭的な余裕ができると、趣味を我慢しなくてよくなるので、私もあちこちの音楽ライブに参加して楽しんでいます。

 

ーーお仕事もプライベートも充実されていて素敵です!お休みの日はどのように過ごしているのですか。

地元で知人たちと英会話サークルの運営もしていて、休みの日は活動を楽しんでいます。先日南京玉すだれの英語バージョンを披露したら、イベントに出場してほしいとオファーをいただいたんですよ。

他にもバルーンアートやハンドベルも趣味で楽しんでいるんです。熱中できるお仕事があるからこそ、余暇の時間も楽しめるなと感じますね。

 

自分の直感を信じて、セカンドキャリアの道を切り開いてほしい

 

ーー近年、定年後の再就職が注目されています。長年勤めた会社を離れて新しい環境に身を置くのには、勇気がいりませんでしたか。

私にとっては、むしろポーターの仕事が元気の源になっているので、あのときなんとなく抱いた「面白そう!」の直感を信じて、応募してよかったと心から思います。

実際に私の知人にも「面白いからやってみたら?」と声をかけたりしているんですが、躊躇する様子があって。確かに一度退職を経験してからの挑戦って大きな一歩だと思うんですが、楽しいから怖がらずにやってみたらいいのになと思います。

 

ーー実際に働く吉田さんがおっしゃるのだから、説得力が違いますね。どんな方であればポーターに向いていると感じますか。

人と接する事が好きな人、お話ししたり、聞いたりのコミュニケーションがスムーズにできる方は向いていると思います。必然的に話しかけやすい明るい印象になっている方が多いですし、居住者様も話しかけやすいと思います。

体力に自信のないと思っていた私でも、周囲の協力を得ながら楽しくお仕事できているので、その点は心配いらないかと。未経験だったとしても、やる気や人柄で十分挑戦できるお仕事だと思います。

 

ーーセカンドキャリアを歩もうか悩んでいる方がいたら、どんな言葉をかけますか。

「とにかく飛び込んでみなさい」とお伝えしたいですね。私はたまたまポーターのお仕事に出会ってご縁をいただきましたが、ポーターにかかわらず世の中にはきっと今まで想像していなかったような面白い仕事がたくさんあると思います。

実際にチャレンジしてみて、自分に合うのか合わないのかはそのときに考えてみたらいい。「この仕事、いいかもしれない」と直感が働いたら、それにしたがって軽やかに飛び込んでほしいです。

 

ーー吉田さんのように理想のお仕事に出会うためには、どんなことを意識したらよいでしょうか。

内容がよくわからないからと見過ごしてしまわずに、「どんなお仕事なのかな」「どんな人が関わっているんだろう」と興味を持ってみてみると、何かのきっかけになるかなと思います。

私も業務内容をよく知らないまま「ポーターって楽しそう」という気持ちからお仕事を始めましたが、毎日とても充実していますよ。

 

ーー最後に吉田さんの今後の目標もお聞かせください。

とにかく元気に、今のお仕事を楽しんでいきたいと思います!

 

ブライズの詳細・採用情報はこちらから

◆HP https://www.brize-career.jp/

◆求人情報 https://hr-hacker.com/brize

 

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