作業の中に小さな楽しさがいくつもあって面白い──オリテック21の点検調査部で働く魅力とは

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written by ダシマス編集部

株式会社オリテック21

岩手県に拠点を置き、橋梁の点検・調査から修繕工事までを行うオリテック21。なかでも点検・調査は、近年力を入れる領域です。

今回はその点検調査部にて主任を務め、入社10年以上のベテランでもある池本雅彦(いけもと まさひこ)さんにインタビューを実施。「オリテック21といえば池本さん」と話す取引先の人もいるほど、周囲から信頼を得ている同社を支える社員のひとりです。

長年オリテック21で働く池本さんの言葉を通じて、点検調査という仕事の楽しさとやりがい、働く中で見えてきたというオリテック21の特徴に迫ります。

点検調査部 主任 池本 雅彦 (いけもと まさひこ)さん

点検調査部 主任 池本 雅彦 (いけもと まさひこ)さん

2013年に入社。点検調査部所属。小、中、高校とずっと野球少年。社会人になってからも続けている。千葉県出身だが、結婚を機に奥さんの故郷、東北へ移住。かつての大工や建設業での経験を、オリテック21でも生かして活躍。次世代人材の育成にも力を入れている。奥さんとの買い物と、奥さんと愛犬との散歩が楽しみ。

オリテック21の“トップバッター”。それが点検調査部

――まずは貴社で点検調査部が担う役割について教えてください。

工事の前段階として、そもそも補修が必要か、必要だとしたらどのように補修するべきかを決めるための調査を担当しています。

点検調査部は、工事部よりも先に顧客と接するいわば“トップバッター”。「我々の仕事によって、オリテック21が安心して任せられる会社かどうかが試されるんだという気持ちでいつも仕事をしています。調査をきちんと行うだけでなく、顧客に好印象を持ってもらうためのコミュニケーションも重要なのが、点検調査部の仕事の特徴だと思いますね。

実際の調査作業は、工事部と同じく現場で行うことがほとんどです。強度やコンクリートの傷み具合を確認するためにコアと呼ばれる筒状のコンクリートを抜き取って調べたり、桁の塗膜を採取したり、道路となっている部分の舗装を剥がして、橋の表面がひび割れで傷ついていないかなどを調べたりと、幅広く調査を行っています。

また、主な現場は橋ですが、トンネルや発電所、学校の校舎の調査をすることもあります。

――そのなかで、主任である池本さんはどのようなお仕事をされているのでしょうか。

調査作業のほか、部下の采配や現場で作業を進める順番などの決定を行っています。また若手の業務指導やサポートも役割のひとつです。

現場仕事なので体で覚える側面もあり、作業によっては言葉だけでは説明が難しく、感覚で伝えるしかないこともあります。伝える側が難しいということは、教わる側もきっと難しいはず。だからこそ、わかってもらうまで何度も教えますし、根気強く向き合うことを意識して若手の指導にあたっています。

 

「オリテック21といえば池本さん」。元請さんからの言葉がやりがい

――オリテック21では10年以上勤務されているそうですね。

そうです。2013年入社なので、もう12年(取材:2025年5月)ですね。入社当時はまだ点検調査部は存在しなかったので、工事部で働いていました。櫻岡社長が就任したタイミングで点検調査部ができたんですよね。

そしてそのタイミングで点検調査部に異動することとなり、現在に至ります。自社としてはじめて取り組む分野ではありましたが、「自分のやってきたことが活かせるのであれば、面白いからやってみたい」と感じていたので、異動自体には前向きでした。

――12年間働いた今、池本さんはオリテック21をどのような会社だと感じられていますか。

3つあって、ひとつは「自分のしたいことをできる会社」です。資格も取りたいと思えば取らせてもらえるし、新しい試みを提案したり今よりレベルの高い業務に挑戦したりと、やる気さえあればいろんなことができます。主任という僕の立場に関係なく、会社全体として大きな裁量を与えてもらえる組織だと思います。自分のやり方で仕事ができて働きやすいですね。

ふたつめは「雰囲気がいい会社」だということ。たまに工事部に手伝いに行っても分け隔てなく接してくれますし、みんな人柄が良くて気持ちよく仕事ができる職場だなと感じています。

みっつめは「パワーのある会社」。平均年齢は高いのですが、高齢さを感じさせないほど、エネルギーがみなぎっています。それは調査部にも工事部にも共通していますね。特に工事部には、自分より年配でも体力があってまだまだ背中を追いかけるべき方々がいて、かっこいいなと思いながらいつも見ています。

――仕事でやりがいを感じるのはどのような時ですか。

元請さんから「また池本さんにお願いしたい」と名指しで依頼された時が、一番やりがいを感じますね。点検・調査を依頼してくれている元請さんから「オリテック21といえば池本さんだよね」と言われた時、本当にうれしかったし、お客さんからの言葉がやりがいです。

――自分の仕事をまっすぐに評価してもらえることの喜びは大きいですよね。

そうなんですよね。そしてもちろん、作業そのものの楽しさもあります。

たとえば中性化試験では、フェノールフタレイン溶液という透明の液体をコンクリートにかけると、中性化していない健全な部分が紫色に変わるんです。変色しない部分は中性化が進んでいる証拠なので、修繕が必要と判断できます。こうした化学実験的な部分はいつまで経っても楽しいですし、コンクリートのコアを抜く際、折れずに綺麗に抜き出せると爽快感のようなものがあって、とても気持ちいいんです。一度外したコンクリートを戻すときも一回で綺麗にできたら「よっしゃ!」と思います(笑)。こうした小さな楽しさがたくさんあって、作業するのは好きですね。

また、長くても1週間くらいで現場が終了し、ひとつの現場の期間が短いので、いろんなところに行けるところも気に入っています。東北内はもちろん、東京や神奈川に行くこともあります。僕は千葉県出身なので、関東圏への出張は特にうれしいですね。ちょうど少し前にも、一週間ほど神奈川に行けて楽しかったです。

 

大切なのは経験よりも「やる気」と「素直さ」

――池本さんが仕事において大事にしていることを教えてください。

人間関係です。たとえばPCでの作業など僕は苦手なこともたくさんあって、周囲に助けられて仕事をしています。でも良い関係性が築けていないと、助けたり助けられたりが難しくなってしまう。

仕事を円滑に進めるためには、苦手なことを質問できたり助けてもらえたりする関係を作っておくのが大切です。僕は調査部では一番年上ですが、年齢に関係なく相手に敬意を持って関わるよう意識しています。

――今、貴社では採用にも取り組まれているとのことですが、どのような人に入社してもらいたいですか。

素直な人ですかね。わからないことがあったらすぐに聞ける人は、点検調査部に向いていると思います。反対に、質問するのにハードルを感じる人は向いていないかもしれません。

今ちょうど1年ほど一緒に仕事をしている中居という社員がいるのですが、彼女のような人に入ってきてもらいたいです。わからないことは何でも聞いてくれるし、やる気があるのが行動から伝わってきます。建設業界未経験で転職してきたので大変なことも多いはずなのに、めげずによくついてきてくれているなと、日々一緒に仕事をしていて思います。

彼女も未経験入社ですし、大切なのは経験よりもやる気だと僕は思っています。やる気があって、貪欲かつ素直に仕事を学んでいける人と一緒に仕事ができたらうれしいですね。

▼中居さんの記事はこちら
新しいことを知るのがただただ楽しい──未経験で現場仕事に挑戦した女性社員の“最初の一年”、そのリアルな体験談

――最後に、オリテック21への入社を考えている人にメッセージをお願いします。

僕も全力で仕事を教えますし、ほかにも親身に教えてくれる先輩がたくさんいるので、まずは入ってきてほしいです。今いる人だってみんな最初は初心者なので、経験がなくても気にする必要はありません。橋やトンネルに興味があったり体を動かすのが好きだったりする人は、ぜひ一度、ご応募ください。

 

(取材:大久保 崇・執筆:えなり かんな

 

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