新しいことを知るのがただただ楽しい──未経験で現場仕事に挑戦した女性社員の“最初の一年”、そのリアルな体験談
written by ダシマス編集部

株式会社オリテック21

橋梁の修繕に特化し、点検調査から工事の施工まで一貫して担当するオリテック21。点検調査部で働く中居友芽佳(なかい ゆめか)さんは、まだ数少ない現場で働く女性社員のうちの1人です。
もともとは他業種で働いており、約1年前に未経験で入社したにもかかわらず、上司からもすでに高い評価を得ている中居さん。彼女の活躍の影には、好奇心と仕事に対する強い貪欲さがありました。今回はそんな期待の新人・中居さんの入社の理由や、彼女が1年働いて感じている仕事の醍醐味などに迫ります。

点検調査部 中居 友芽佳(なかい ゆめか)さん
2024年にオリテック21へ入社。点検調査部所属。中学時代は吹奏楽、高校時代は太鼓部に所属し音楽活動に打ち込む。パン屋など飲食業を経て、全く異なる建設業へ。明るく、いつも笑顔でムードメーカー的なキャラ。現場での作業も増え、資格取得にも興味がわいてきた。オフは大好きなネイルと料理で気分転換。
「純粋にかっこいいなと思い、自分もやってみたくなった」
――中居さんがオリテック21に入社することとなった経緯を教えてください。
ハローワークでオリテック21の会社説明会が紹介されていたのがきっかけです。そこでなんとなく行ってみたところ、女性が現場で活躍していると知り、興味を惹かれました。
会社説明会で流された動画に、現場で橋を測っている女性が映っていたんです。それを見て純粋にかっこいいなと思い、自分もやってみたくなってしまったんですよね。
オリテック21の説明会に参加するまでは、現場仕事に関心があったわけではなかったのですが、「外に出るのが好きだから現場もいいかな」と思って応募しました。
前職はサービス業だったので、まったくの未経験で右も左もわからない状態での入社ですが、知らないことを知れるのがとても楽しくて、充実感を持って仕事をしています。
――はじめての現場仕事ということですが、大変なことなどはありませんか。
重いものを持ったり大きな機械を動かすのが難しいことはありますが、どうしても持てないような重いものは池本さんをはじめとする先輩や同僚が助けてくれるので、ものすごくきついということはありません。
それに、重いものを持つのは現場仕事である以上想定していたことなので、「思ってたのと違うな」と感じることもありませんでした。
ただ、高いところで作業するときなどは降りられても登れないこともあるので、もう少し体力をつけたいなとは思います。あと、専門用語を覚えるのはやっぱり難しいですね。作業工程や使う道具の名前などを覚えるのにはいまだに苦労しています。
――専門用語や仕事を覚えるために、何か心がけていたことはありますか。
わからないことだらけなので、とにかくなんでも人に聞いていました。今も何かわからないことや困ったことがあったら、すぐに先輩たちに質問や相談をするようにしています。私は物覚えのいい人間ではないので、受動的に教わるのではなくて、能動的に覚えていかないと覚えられないと思うんです。だから、自分から聞いていかないと覚えられない。だからこそ、わからないことを躊躇せずに聞くことを意識しています。
未経験だからこそ、仕事のすべてが新鮮で楽しい
――オリテック21に入社して約1年とのことですが、現在仕事に対してどのように感じられていますか。
とにかく楽しいです。現場のことも橋のこともまったく知らない状態で入社したので、すべてが新鮮で面白いですね。コンクリートのコア抜き(穴をあける作業)や斫り(はつり/コンクリートを削ったり壊したりする作業)のこともオリテック21にきてはじめて知りました。たまに行く工事部の手伝いでは、橋がどんなふうに作られているのかを勉強させてもらっています。「新しいことを知るのが、ただただ面白くて楽しいな」と思いながら過ごしていたら1年経っていました。
最初は作業ではなく、現場の写真を撮るところからスタートしたのですが、少しずつ作業も教えてもらって、この1年で自分でできることもかなり増えたなと感じています。
最近は、塗膜を取る作業を覚えました。
塗膜とは、橋の桁に貼ってある塗装材の層のことです。これを30〜100gほど剥いで、試験に出します。塗膜の中に有害物質があれば、工事で塗装を剥がす際には、周りを囲ったり換気やクリーニングをしたりする必要があるので、どの程度気をつけて工事をすればいいかを知るために行います。
言葉にすると単純そうだけどやってみると難しくて、まだまだうまく取れないし取れても汚くなってしまうこともしょっちゅうです。でもやってみてはじめてわかることもあるし、少しずつ上手くできるようになってきました。同じ塗膜を取るという作業でも、高さや環境によって変わってきますし、自分も変化していくし、毎回違う体験ができて楽しいです。
――この1年間で、自分が変化したり成長したと感じるところはありますか。
この1年間で少しずつできることを増やしています。まだまだではあるけれど、危なっかしくはなくなってきたかなと自分では感じています(笑)。少しは成長できたのかな、と。
仕事以外の面では、出かけた時に以前現場で携わった橋を見かけて「この橋行ったな、あの作業をはじめてやった場所だな」などと思い出すことが増えました。思い出のある場所が増えて、休日に出かけるのがより楽しくなったように思います。
それに、土日祝が休みなのでお出かけもしやすくて、仕事だけでなくプライベートも充実させられています。現場仕事なので「もしかすると休日出勤が多くてお休みは少ないかも」と思っていたのですが、休日出勤は今までもほとんどなくて基本的にはしっかり休めているので、うれしいですね。
――職場環境や、一緒に働く人についてはどのように感じられていますか。
みんな話しやすくて楽しい職場です。気にかけてくれるし、話しかけてくれる。もちろん自分からも話しやすいし、なぜかいろんなことを話したくなってしまう空気感があるんですよね。おそらく信頼できる人が集まっているので、何でも話せるのかなと思います。
2年目も、入社のきっかけになった「憧れの女性社員」を目指して頑張る
――2年目に入り、目標としていることはありますか。
まだ資格を何も持っていないので、資格を取って自分の力をつけていきたいです。せっかく資格を取るための費用などを支援してくれる制度があるので、興味のある資格には躊躇なくチャレンジしていきたいですね。今目指しているのは「コンクリート構造物の配筋探査技術者」という資格です。
現場に行くと先輩たちがまず鉄筋探査をしていますが、まだ私にはやり方も何を調べるのかもまったくわかっていません。資格取得に向けて勉強することで、鉄筋探査のやり方や手順を理解したいし、自分もできるようになりたいです。
また、入社のきっかけとなった女性の先輩に近づくことも目標のひとつです。彼女は、私にはまだまだできそうもないこともたくさんしていて、はるか先にいます。先輩の姿を見るたび「すごいなあ」と憧れを抱いているので、早く追いつけるようにこれからも頑張っていきます。
――オリテック21への入社を検討している人に、メッセージをお願いします。
オリテック21は、気兼ねなく話もできるし質問もしやすいし、自分を出せる会社だなと私は思っています。点検・調査から工事まで一貫して取り組んでいる会社なので、やれることの幅が広くて、自分の好きなことも見つけやすいのではないでしょうか。
池本さんをはじめとする頼りになる先輩たちもいるし、現場系と縁のない仕事をしていたとしても、恐れずに飛び込める環境です。実際に私は今楽しく仕事をしているので、興味があればぜひ勇気を出して挑戦してもらいたいですね。
もちろん男性の仲間が増えるのもうれしいですが、今現場で働いている女性は私を含めて2名なので、現場で働く女性がもっと増えてくれるとさらにうれしいです。ぜひ一緒に現場で頑張りましょう!
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