「誰のための仕事かわからなかった」──大手企業を辞め、家族で移住して㈱りらいぶに転職した理由
written by 大場春香

「前職で開発していたサービスが誰のためにもなっていなかった」
そう語るのは、某大手通信会社を辞め、奥様とともに神戸から仙台へ移住し、株式会社りらいぶに転職した川西さん。彼が抱いていた仕事への違和感と、それを乗り越えて辿り着いた“人の役に立つ実感”とは?いまの働き方にモヤモヤしている人にこそ届けたい、転職のリアルストーリー。

川西 伸明(カワニシ ノブアキ)さん
2024年に株式会社りらいぶへ入社。経営企画部部長。生産管理や品質管理、自治体営業などさまざまな課題解決を担う。趣味は海外旅行と奥さんとのデート。
イケてないサービス、聞き入れられない声、大手企業で感じた限界
── まずは川西さんがりらいぶに入社する前のことを教えてください。
中学卒業後に、高等専門学校で土木を学んでいました。
僕、1995年に神戸で生まれたんですけど、ちょうど阪神淡路大震災の直後だったので「復興したのは土木の力だ」って自然と思っていたんです。
それがきっかけで、土木をもっと学びたいと高専に進学。広島大学に3年次編入をして、大学院まで進み、新卒で某大手通信会社へ入社しました。
── なぜ某大手通信会社へ入社されたのですか?
「地域に貢献して新しいサービスを作ります」というところに魅力を感じたからです。保守・保全だけでなく、”新しいものを”っていうところに惹かれましたね。
ただ、実際はイケてないサービス開発ばかりでした。言っていることは崇高なんですけど「誰のためにやっているんだろう?」と思うことが多かったです。子どもに向けたサービスなのに料金がめちゃくちゃ高かったりして…。
大きな会社だったので、新卒で入社したばかりの人が言うことは何も聞き入れてもらえませんでしたね。でも言われたことだけやればいいんでしょ、っていうスタンスで60歳まで過ごすのは気持ち悪いなぁって思いました。
── 具体的に、どんなところに気持ち悪さを感じていましたか?
大企業にいると、歳をとれば偉くなれるんですよね。成果を出したから偉くなれるのではなく、入社して昇格の条件がクリアされれば上がっていく、みたいな。でもそれって、自分にしか目線がいってないじゃないですか、社会に目線がいってないというか。
当時の同期も愚痴を言いながらも現状を変えようとせず、土日を楽しみに言われただけの仕事をするみたいな感じだったんで、それでいいのかな?って。
「課題解決」が会社を良くするためのカギ
── そんな中、令和の虎(※Youtubeで配信されているリアリティ番組)でりらいぶと出会い、実際にリライブシャツを購入。当時メルマガから求人へ応募をされたんですよね。今はどのようなお仕事をされているんですか?
経営企画部の部長という立ち位置ですが、実際は経営企画部のような動きはしていないですね。いろいろな業務に自分で実際入ってみて、課題が見つかったら解決できるような動きをしています。例えば、医療機器の自主回収のメイン担当をしたり、自治体への企業版ふるさと納税の提案であったり、生産管理の改善をしたり…。危機に直面すればするほど責任が生まれていきました。
── 川西さんが思う「責任のある人」とはどんな人ですか?
この会社を良くしたいっていう思いが強い人、それに伴った動きができる人じゃないですかね。
僕は本当に社長を尊敬しているし、リライブシャツがこの世の中を良くするって本気で思っているんです。だから、自主回収をしたときは、問題が深刻化したら会社が潰れてしまう、でも世の中の人の役に立つ機会をこんなことで潰してしまってはダメだ、という思いがすごく強くありました。
責任感がなく、ただ物質的に豊かになりたいっていう思いが強い人は、なかなかこういう動きはできないんじゃないかなって思いますね。
── なるほど。そう考えると前職に比べてりらいぶは、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)と実態が一致していて、入社年にかかわらず会社をよくするための声が届きやすい環境ということですね。
「人を想う」が会社のど真ん中にあった
── 川西さんが社内で一番尊敬されているのは佐々木社長なんですよね。具体的にどのようなところに影響を受けられたんですか?
入社してから今に至るまで、心の底から「世の中を良くしたい」という社長の思いが一貫して変わらないことですね。入社時の面接で社長から「人生の反省会」の話を伺ったんですが、今でも印象に残っています。お金はあの世には持っていけないから、どれだけ人にいいことができたかが重要だよっていう話なんですけど。
入社してからわかったんですけど、うちって高齢者の方からの手紙がめちゃくちゃ届くんですよね。「寝たきりだった人が歩けるようになりました」とか。社長が全部目を通しているんですけど、この人はお金を稼ぎたいからリライブシャツを売ってるんじゃなくて、世界中に届けるためにやっているんだな、って心底思うんです。
── やはり言うだけじゃなくて実際に体現されている姿は、川西さんにとって影響力があるんですね。
面接の時も、なぜリライブシャツの開発・販売をこれだけ頑張っているのかを熱く話していただいたんで、もう絶対ここに入りたいなって思えたんですよね。
有名なだけで人の役に立たない仕事もあるということを前職で知ったからこそ、人の役に立つことを広めていく、今のりらいぶの成長に携われることにワクワクしています。
物質的な豊かさだけでは、大切なものを守れない
── 将来、りらいぶでどのようなことに挑戦していきたいですか?
日本の町村すべてにリライブシャツを配る社会貢献活動と国との取り組みを加速させることです。僕も心の底から、全員がリライブシャツを着たほうが良いと思っているので、まずは日本で隅々まで広げることに注力し、多くの人に使っていただきたいですね。
── これからもっと会社が大きくなっていくと思いますが、どういう方を仲間にしていきたいですか?
りらいぶの理念に合うかどうかは重要視していきたいですね。
例えば、今ある情報をすべてだと思って、代替案なしに否定する評論家みたいな人はうちに向いていません。それから、物質的に豊かになれたらなんでも良いと考える人も向いていないと思いますね。
できれば今、過去の僕と同じ状況に置かれている人と働きたいです。新卒で大企業に入ったのに、全然役に立っている実感がなく給料だけ貰えているモヤモヤがある人。そんな中でも環境を変えようとアクションをしたことがある人がうちに来てくれると、すごい合うんじゃないかなって思います。
自分でいうのはあれですけど、めちゃくちゃ良い会社なので。生きがいになるような働き方をしたい方に、ぜひ仲間になってほしいです。