㈱りらいぶ「志の通訳者」という役割──特別な武器がなくても、僕にしかできない仕事がある

シルバー

written by 大場春香

株式会社 りらいぶ

「優秀じゃなくても、自分にしか発揮できない価値があるかもしれない」。
野球少年時代の原体験、医療現場で感じた違和感、不動産営業で育んだ責任感
──三鬼さんはいつも誰かと誰かの間に立ち、人と人とをつなぎ続けてきました。

りらいぶへ入社してからわずか半年で執行役員となった三鬼さんが、いまもなお「志の通訳者」という役割にこだわる理由とは? そして、りらいぶで共に働く仲間に求めることとは?

志ある仲間とフラットに向き合いたい人に届けたい、転職のリアルストーリー第三弾。

三鬼 有登(ミキ ユウト)さん

三鬼 有登(ミキ ユウト)さん

2024年に株式会社りらいぶへ入社。執行役員。 好きなことも趣味も”仕事”。大切にしている言葉は「おかげさま」。

優秀な人と働いて気づいた「通訳者」という役割

── りらいぶに入社してわずか半年で執行役員となった三鬼さん。幼少期は野球少年だったとのことですが、原体験となった出来事を教えてください。

学生時代の「自分で決めなさいという教育」が大きかったと思います。父親が野球人だったのですが、野球をするように強要されたり、仕掛けられたりすることはありませんでした。常々「自分で決めなさい」と言われていて、最終的に野球かサッカーかどちらか1本に絞るときも、自分で野球に決めましたね。

 

── 最終的に野球に決めたのはどのような理由からだったんですか?

野球がめちゃくちゃ下手だったからです。サッカー、剣道、水泳と、ある程度スポーツはできる方だったんですよ。でも中学2年生の頃、現在メジャーで活躍中の菊池雄星さんが所属する強豪チームへ体験練習に参加したんです。そこでボールを受けたんですけど、次元が違うなって。世界が変わったというか、これが本物なんだなっていう驚きがありました。岩手という地元で、身近にこんなすごい選手がいるのであれば面白いなって、野球に決めたんです。

実はもう一つ「優秀な人との仕事」という原体験があるんです。僕、社会人になって1社目が医療事務の仕事だったんですね。現場にはお医者さんをはじめ優秀な方がたくさんいらっしゃったんですけど、だからといって必ずしもすべての仕事が円滑だというわけでもないんです。特にコミュニケーションについては、どの組織にいても課題としてありますよね。そう感じたときに、優秀じゃない僕にとってもできることがあるんじゃないかと自分自身のポジションを模索したんです。

 

── 優秀な方と仕事をすることでご自身のポジションを見つけられたのですね。それをあえて言葉にすると何でしょうか?

「通訳者」ですね。僕は真ん中にいるイメージなんです。
病院であれば、お医者さんと看護師さんの間。りらいぶであれば、社長とメンバーの間といったように、誰かと誰かの間に入ってコミュニケーションをとる人、ですね。

 

── それから(起業を挟んで)2社目に不動産営業を5年間されていたんですよね。マインドの変化があったと伺っていますが…

入社当初のマインドは「お金を稼ぎたい」だったのが、だんだん仲間が増えていくことで、人生を背負う関係性の人が増えていき、責任感も芽生えてきたんです。そのうちに彼らの幸せが自分の幸せだと思うようになりましたね。
ただ、僕の体験談から、お金を得てこそのマインドだなと思っています。いわゆる人格者でお金がない人ってあんまりいないよなって感覚ですね。

 

── 正直お金ってあればあるほど嬉しいと思うんです。他になにか違和感を抱くようなきっかけがあったのでしょうか?

自分が3年目の頃に、IPOのN-2に差し掛かっていたことも大きいと思います。そのために、会社全体がお客様ファーストじゃなくなっていて、僕自身もそれに染まりかけているなっていうのが違和感でしたね。住宅の仕事って、お客様としっかり向き合ってこそ成り立つビジネスなのに、だんだんお客様がお金に見えちゃっている状態になりかけていたんです。正直このままいけばそれなりの生活はできるけど、なんか微妙だなって。違和感に気付いたものの、会社の評価軸とはずれてしまうので、このまま残ることは難しいなと思いました。

 

お互いに補い合える関係性が、入社を決めた理由

── それから、りらいぶとはどのように出会ったんですか?

もともと、前職にいた頃に金融機関経由で仙台に伸びてきている会社があるって聞いていたんです。令和の虎も見て、すぐにリライブシャツを買いました。最初は「本当かよ」って半信半疑でしたけど(笑)でも効果を実感して、すぐに佐々木社長へ連絡をしましたね。

 

── 三鬼さんってすごくフットワークが軽いですよね。前職でもコロナ禍でオンライン商談の仕組みがあるにも関わらず、お客様と直接会うことを重視されていたとか。

僕あんまり器用じゃないので、直接会わないとそもそも話ができないっていうのもあるんですけど…。やっぱり基本的に会いにいくとか、足を運ぶっていう労力を使うことが信頼に繋がると思うんですよね。

 

── 当時佐々木社長と初めてお話をされてみて、いかがでしたか?

社長の夢や志の話を聞きました。言うことは誰にでもできるけど、年齢が僕の父と同じだったので、この年で本当にやりきりたいんだなってことを受け取りましたね。
リライブシャツというプロダクト自体がすごいなっていうのは大前提思っていたんですけど、社長が僕にないものばっかり持っていたんですよ。逆にいえば、僕ができることで社長ができないことも多そうだなって、お互いに助け合えるんじゃないかなって思って、最終的に入社を決めました。

 

現場と未来のギャップを埋める「志」の通訳者

── とにかくスピード感と勢いのあるりらいぶですが、三鬼さんが入社されてから通訳者として意識されていることはなんですか?

動きながら考えることですね。社長がたてた志が正解軸としてあるので、困っている人を助けるためにとにかく突き進んでいます。やっぱり現場では「これ大変そうだからやらない方がいいのでは」とか「なにか起きるかもしれないから…」みたいな意見もあります。でも社長の見ている未来を体現するためには、どちらかというと志を現場側に理解してもらうように動くスタンスでいますね。

正直、いま全員に全てを理解してもらうのは難しいと思っています。そしてその伝わらないことに対して、めちゃくちゃネガティブな気持ちになる必要もない。
最終的には、お客様の喜びの声なのか、売上なのかで返ってくるので、いまは難しくても未来で分かってもらえればいいなと思っていますね。

 

── 現場のメンバーとコミュニケーションをとるときに、気をつけていることを教えてください。

りらいぶは、社長の会社であることは間違いないんだけれど、社長だけのためにやることではないっていう話はしています。なので、社長がやりたいことが仮に伝わらない場合は、社長が目指している世界をもう一度現場に落とし込む。そのためにやるんだ、ということを伝えるから、自分自身がコミットできないんだったら会社を抜けるっていう選択肢もやむなしだと伝えています。

僕気の知れた仲間うちでは結構ブラックジョークを言うんですよ(笑)でもそういうユーモアのある状態っていうのも大事なんじゃないかなと思っていて。いまって、言葉選びにすごく慎重さが求められる社会ですよね。もちろん間違っていることはダメなんですけど、ひとつ言葉を言うにも怖くて動けない、喋れないみたいな世の中になりつつあるんで。
感謝はきちんと伝えるし、間違えたことについても謝罪もするし、人として敬意をもって接するっていうことは大前提あるんですけど、もうちょっとおもしろくいこうよって思いますね。

 

フラットに会話ができる“自分軸”のある人と働きたい

── 通訳者として、いろいろな人の間に入っている三鬼さん。今後は1つの専門領域に絞っていきたい想いもあるんでしょうか?

いまのところはないんですよ。自分自身が整理できていないっていうのもありますが(笑)組織の困っている場所に入れればいいなって想いもあるので。生涯何でも屋さんみたいなスタンスで居続けるのかなぁって思っていますね。

 

── とはいえ、さまざまなボールを持ってお忙しそうですが…今後りらいぶの仲間にしたい方はどんな方ですか?

自分の軸を持ち、社長とフラットに会話ができる人ですね。

例えば、仮に社長が反対したとしても、りらいぶの志実現のために本当に必要だと思ったら、きちんとそれを伝えると思うんですよ。
コミュニケーションって、対立したり、逆に話が盛り上がりすぎちゃったりして、めんどくさいから避ける人も多いですよね。だからこそ、そこをフラットに会話できる人がいれば、何でもお任せできると思います。例えば、川西さんは自分軸がバシっとあるんで、社長に対しても「いや、僕はこれやった方がいいと思います」っていう会話はよくしてますね。

僕が仕事をする上で大事にしている価値観は「お客様と会社と個人が同じラインにのっているか」なんです。会話をする時に、主語が”わたし”だけじゃない。それがお客様にとってどんなメリットになるのか、会社のどんな利益に繋がるのか、みたいなことも論理的に伝えるようにしています。

りらいぶの志やビジョンをしっかりと理解してくれていて、それに合う自分軸をしっかり持っている方に仲間になっていただきたいですね。きっとそれができたら、社長が持つボールも減らせますし、組織としてもっと強く、大きくなっていくと思います。
 

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